THREE1989主催イベントの丁度1週間後にDIR EN GREYの結成25周年記念ツアーで今年唯一の遠征で尼崎へ。
これは別に狙ったわけでも何でも無くただ単に都合が良くて、福岡から距離的に一番利便が良かった場所が結果的に尼崎だったという結果論なんですが...尼崎は2017年のUROBOROSのツアーの時に行って以来ですが、まさか2回も来ることになるとは思いませんでした。大阪の公演は全然行ったことないのに、神戸は国際会館やハーバースタジオも含めると結構行ってるんですよね。なんばhatchとか1回も見たことないのに、コンスタントにしかやらない神戸の公演を今のところ見に行けているというのが不思議な縁ですね。もともと中国とか九州はこの人達全然来ないから、たぶん盛り上がらないんでしょうね。
尼崎は大阪から行った方が近いので、新大阪まで新幹線で行ったあとJRに乗り換えて在来線。駅と会場が繋がっていて、しかも綺麗に整備されているからちょっとした観光スポット気分でした。会場のアルカイックホールも大きくて天井が広く、すごく好きなんですよね。サンパレスよりも個人的には気持ち良くて好きです。コロナ以降、チケット代が爆上がりしているDIR EN GREYですが、このツアーはここしか行かないし、せっかくの25周年記念という事で、どうせなら良い場所でみたいなとVIP TICKETを買いました。これ、特典グッズはマフラーだったんですけど、滅茶苦茶機能性良くて現在ヘビーローテーションで使ってます。入場すると前から4列目でしかも京さんのドセンという良席でした。
SE
1.朔-saku-
2.Ash
3.T.D.F.F
4.DRAIN AWAY
5.理由
6.OBSCURE
7.The Perfume of Sins
8.朧
9.13
10.ain't afraid to die
11.Merciless Cult
12.C
13.CHILD PREY
14.THE III D EMPIRE
ENCOLE
15.G.D.S
16.Schwegnの椅子
17.[KR]cube
18.鼓動
19.激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
20.羅刹国
京さんは福岡とは違う柄の黒スーツでした。襟元になんかネックレスみたいな貴金属つけてて、これから社交パーティにでも行くのかというようなかしこまった格好でしたが、本当にスーツ姿遭遇率高いな。。
ライブはもうセトリを一切見ずに行ったので予備知識0だったぶん、冒頭「朔-saku-」から始まるやテンションが一気に高まって、楽曲バトルの上位に意外に来ていた「Ash」「T.D.F.F」と畳みかける様にファストチューンの連打で早くも会場は盛り上がってました。京さんはじめメンバーも初っ端から上手や下手の花道に行っては煽りまくっていた気がします。
一呼吸置いて始まった「DRAIN AWAY」「理由」熱気が冷めやらぬのと、恐らく演奏されるサプライズもあって空気が覚めることなく進行しました。「理由」って2007年のDOZING GREENツアーで初めて生で聞いてから結構3~4年置きぐらいに聞いてるのでそこまででしたが、「DRAIN AWAY」は多分相当聞いてないので、純粋に懐かしみは思い出に浸る夕空な気分でした。その2曲から間髪入れずにの「OBSCURE」は破壊力が神がかっていてヤバかった。さらに「The Perfume of Sins」となだれ込みますがここの流れが絶妙で、一気にダークな世界観へまっしぐらでした。全体的にテンション高めで続く公演。ここからボイスディレイを挟んで「朧」さらに初披露となる「13」へと『PHALARIS』の世界観へ違和感なく浸透していきます。未だ全貌が見えない『PHALARIS』ですが、僅か3曲ながらライブの中での一番重要な柱になっているのは間違いなくこのアルバムだろうという存在感でした。たぶん、これが無かったら本当にただの過去曲だけのアニバーサリーライブになっていたと思うんですけど、ここで『PHALARIS』の楽曲が入る事で、『PHALARIS』のツアーにも通じているんじゃないかと錯覚させられる訳だし、今現在の彼らを語る事はできないという事を証明しているようにも聞こえました。特に「13」はライブで聞きましたが、その歌詞の何かに立ち向かう様な揺るがぬ意思の強さのようなものを感じてグッときましたね。さらに「ain't fraid to die」へと聞かせる楽曲に行きますが、『PHALARIS』で再録されたバージョンとしては初めてだし、特典ディスクに入っていたのもあって何ら違和感なく聞き込めました。この曲も単に別れを歌ったわけではなく、その先を歩む意思を示しているっていう意味で、単に綺麗なバラードではない力強さを感じるんですよね。ライブはその「ain't afraid to die」の余韻から間髪入れずに「Merciless Cult」のSEが鳴り響き、再び臨戦態勢に入る会場。この曲はベストアルバムに入っている訳でもない3分にも満たない楽曲なのに、ライブの雰囲気をガラッと変えるしどこにでも持って行けるという意味でライブでは外せない曲だと思います。改めてそのポジションの独自性にハッとさせられた瞬間でしたね。そこから『Withering to death.』を彷彿とさせる「C」へと連なりました。この流れを聞いたのはそれこそ『Wither~』のホールツアーぶりだと思うんですがとにかく懐かしかったし、純粋にさらりとやってのけるあたりニクいなとも思いました。さらにライブは「CHILD PREY」と一気にテンションを上げながら進行し、ラストの「THE III D EMPIRE」ではToshiyaさんのマイクスタンドが宙を舞い、完璧すぎるほどの鉄板メニューで本編を終了させました。
アンコールも面白くてSEのG.D.Sからスタートしました。しかもブロックごとにメンバーの名前が表示されるという昔を彷彿とさせる流れになっていて、メンバーそれぞれ昔のようにお立ち台に立ったりしてアピールしながら入場した訳ではありませんでしたが、それでもそういう演出を受け入れる位になったんやなと興味深かったです。Toshiyaさんはノースリの黒シャツみたいな服装でしたが前がはだけていて上半身の筋肉が半端なく会場がざわついていたのを覚えてます。
京さんが最期に登場し「FXXK」の叫び声が鳴るや否や始まったのは「Schwegnの椅子」。この曲もなんだかんだ初期の『GAUZE』からリテイクもされず演奏されている貴重な曲ですよね。「-I'll-」や「ゆらめき」といった曲はポップ過ぎてやりたくないけど、こういうアグレッシブな曲ならギリギリ許容範囲という感じなんでしょうか。不思議な線引きです。しかも結構メンバー皆ノリ良くて京さんとかすぐに花道行ってましたもんね。この後もさらに「[KR」cube」と彼ら流懐メロセレクションな楽曲が続きます。この曲も結構ポップな方だと思うんですけど、なんだかんだ生で聞いてると結構ダンサンブルで楽しいんですよね。メンバーもノリノリだし。こういうのって20周年のアルバム振り返りツアーの収穫でもあるとは思うんですよね。メンバー的に感触の良かったからというか。月日が経って分かってくるものもあるというか。
さらにライブは懐かしの「鼓動」そして「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」と人気の高い楽曲が続き、もう盛り上がりも凄いことになっていました。最後の京さんの煽りに対して客席が何故か飛び跳ねる始末(笑)それでもクールフェイスは崩さずに、「ラスト―!!!」と叫んで最後はおなじみの「羅刹国」で暴れ納めのフィナーレとなりました。
最期はメンバー全員結構笑顔で帰っていかれました。前回と違って地元薫さんのMCは無かったけど、ちょっと期待していたけど、まあ、無かったらなかったでいいかという感じです。
公演によっては本日演奏されなかった「MARMALADE CHAINSAW」や「Machiavellism」「JESSICA」なんかもあったようなんですけど、これはこれで非常に楽しかったです。25周年ツアーなんてそんな周年ライブをわざわざ企画する事自体珍しいと思ったんですけど、振り返ってみると、おそらくこの25年の中で、アンコールだったりとか、何年か置きにやっていたような曲が大多数ではあったと思うんですよね。殆どやっていない曲って「[KR]cube」とか「DRAIN AWAY」くらいではないかと思うんです。だからこれまでの歩みの中でまったくかけ離れていないからこそ、メンバー自身もライブそのものを純粋に楽しめることが出来たんじゃないですかね。いつも難しそうな顔してやってる姿を見てるから、こんなにも伸び伸びやっているあの雰囲気は初めて見たし、たぶんなかなか見れないと思うんで貴重でした。ま、帰り際Shinyaさんの後を京さんが追いかけまわして遊んでて、その京さんの後を薫さんが追いかけ回してて、それに気づいた京さんが爆笑するっていうおちゃらけた微笑ましい場面も見られたので。
正直行くまでは大変でしたけど、本当に金をかけて行って良かったと思えるツアーでした。
来年のPHALARIS Vol.2はさすがにもう日程も都合つかないし、金がないから無理っす。。
いつか福岡来てくれよな。行けて良かったです。ありがとうございました。
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