前回のコンサートから約1週間後、今度は亜無亜危異のライブでOP'Sまで行ってきました。
先週あれだけ上質なコンサートを聞きに行ったというのに、その後パンクロックを聞きにいくという自分のふり幅の広さにつくづく自分で驚いている。亜無亜危異も元々再結成のタイミングの全国ツアーで4年前に一度行っていて、その時のお客さんの暴動でも起きるんじゃないか的なイカつい空気が充満していたのをよく覚えています。殴られるんじゃないかと思って行っていなかったんですけど、一昨年『パンク修理』ってアルバムが出て、そのツアーも結局行けじまいで、今回はそんな中で再度ツアーをするという所で、本当は9/19にする予定だったんですけど、台風が来たタイミングだったので、延期になって、その振替公演がこの12/8だったという次第です。僕の場合、逆に延期になった事で、予定的に大丈夫になったので、もう行ってみるかと思った次第です。そんなに曲知らないのに。
いざ入場してみると案の定いかつい人達が沢山いたのですが、平日の真っ只中という事でお客さんもそんなに多く無かったような...全体的に殴られそうな程の空気でもなかったので、警戒心を解いて、ひたすら開演を待っていました。
予定時刻から10分位すぎて暗転。
SE
1.第二の悪者
2.馬鹿とハサミは使いYO!
3.洗脳ごっこ
4.3・3・3
5.缶詰
6.あぶらむし
7.偽善者ワロタ
8.パンクのオジサン
9.ノー天気の子
10.プレイランド
11.総理大臣
12.戦争小唄
13.デラシネ
14.団地のオバサン
15.叫んでやるぜ
16.屋根の下の犬
17.パンクロックの奴隷
18.ホワイト・ライオット
19.ノット・サティファイド
ENCOLE
20.四月の海賊たち(THE ROCK BAND)
W-ENCOLE
21.心の銃
最初はあれだけ警戒していたんですけど、いざ始まってしまうともう楽しくてしょうがなかった。
パンクロックといいつつも、結構キャッチーというか、ポップな曲が多くてただただ次々に繰り出させられる痛快なパンクロックに純粋に体を揺らし、目の前で僕の祖父ぐらいの年代にあたる方々が国鉄服着こんで楽器をかき鳴らし、その真ん中でフロントマンの仲野さんが汗だくで叫びながら暴れまわり、しまいには上半身裸でヒートアップしている姿に興奮して、こんな風にパンクロックやっている人達ってもう日本じゃほぼほぼ見られないんじゃないか、それ位レアな光景を目の前で見ているんじゃないかと思いながら堪能していました。ポップな楽曲の中に飛び交うバカとハサミとか、総理大臣とか、メッセージ性を織り交ぜつづ痛烈に皮肉が効いた、それこそアングリーな歌詞は、聞きながら次々に突き刺さるものがありました。同年代くらいの中年の方々に交じって若い人達が盛り上がっていたり、最前列で興奮気味に飛び跳ねるお客さんなど、とにかくそれぞれの立ち位置で好き勝手に楽しんでいる、そんな自由な空間でした。
そのまま終盤「パンクロックの奴隷」、最後は「ノット・サティスファイド」と休むことなくパンクロックが鳴り響き、1時間ちょっとで約20曲演奏して本編が終了しました。
その後、アンコールで登場した4人でしたが、それまでとは一転して落ち着いた空気に。
ここで初めて告知されましたが、前日に地元熊本に入りしていた旧知のスタッフが急逝したため、この場を借りて一緒に黙祷して欲しいという事でした。約1分ほどでしたが黙祷の時間がささげられた後、そのスタッフが一番好きだった曲という事でTHE ROCK BAND名義の楽曲「四月の海賊たち」が演奏されました。そのスタッフに対する追悼の気持ちだったのだと思います。前日にスタッフが急逝するというとんでもない出来事がありながら、何事もなかったように本編をやり切った4人の事を思うと察するに余りありますが、それでもいつも通りライブをして、最後に気持ちを捧げる事が自分達のやるべき事だと認識された上でのパフォーマンスだったと思うと、何ともいえないものがこみ上げました。
演奏後は、軽く挨拶してささっと帰っていく4人でしたが、フロアのお客さんの大多数はその後も客電が点いても拍手を止めようとしませんでした。その拍手に押されてたか、恐らく当初予定になかったであろうダブルアンコールで再度メンバーが入場。
そして最後の最期に演奏されたのは「心の銃」。「戦っていくのさ」という言葉が、そのスタッフへの言葉であり自分達への決意表明のように聞こえて、またグッときた瞬間で、この時のエモーショナルな意味で盛り上がりは凄かったです。
後々SNSを見るとこの日は特別な夜と記載があったのですが、その意味がやっと分かりました。
パンクロックに純粋に楽しみながら、最後はスタッフへの追悼という特別な夜になったこの日、
間違いなく忘れられない、凄く参加した事に意味のあるライブだったと思います。
ありがとうございました。
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