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indigo la Endワンマンツアー「インディゴミュージック」@福岡DRUM LOGOS

2016-07-23 22:38:04 | LIVE

 

 7/22はindigo la EndのライブでDRUM LOGOSに行ってきました。
 最初行くべきか迷いました。indigo la Endは「瞳に映らない」をラジオで聞いたときにドンピシャでビビーン!って来てハマって、それからずっとアルバム買ったり、ライブに行ったりしていたので、正直今年に入ってのあの報道を聞いて、あの生々しいやり取りも含めてフロントマンのあの人には驚かされました。それ以上に世間のバッシングが凄まじかったのにも驚かされましたが...。表面上では話題にしないのに匿名の世界の中でここまで敵がいるのかと。まあ彼の行動にも問題があるのは否定しませんが..それでも彼だけの音楽じゃないし、ほかのメンバーもいるし、あくまで音楽を純粋に堪能したいという欲求から来ているモノなのでそれを純粋に受け入れることが大事なんだと思い行ってきました。
 会場のLOGOSは超満員でしたね。仕事が終わってからかけつける形だったので既に大半は埋まりまくっていました。後方スペースで大人しく。

 SE
1.愛の逆流
2.悲しくなる前に
3.忘れて花束
4.アリスは突然に
5.ココロネ
6.藍色好きさ
7.心雨
8.雫に恋して
9.ダンスが続けば
10.心ふたつ
11.夏夜のマジック
12.eye
13.シノブ
14.風詠む季節
15.インディゴラブストーリー
16.夜明けの街でサヨナラを
17.緑の少女
18.名も無きハッピーエンド

ENCOLE
19.即興演奏
20.瞳に映らない
21.素晴らしい世界

 同じバンドのライブながらここまで前回と変わるのかということと、ここまで世界観を打ち出したライブだったとはという、進化に深化を見た、前回の「ナツヨノマジック」の時とはまた全然違うライブでした。言葉にしてしまうと当たり前ですが、補足すると、1stはアルバム自体がストレートなバンドサウンドで乗せていく楽曲が多かったこともあって、ライブ自体も緩急つけたストレートで分かり易いライブだったと思うんですね。でも、今回はその真逆というか...楽曲的にミディアムな曲が多いこともあって、雰囲気、空気感全て統一された世界の中にトリップされていく....コンセプチュアルなライブだったと思っています。「渚にて」みたいな雰囲気。
 メンバー4人+コーラス2人の6人と前回と同じ構成ながら、衣装も白で統一したメンバー。青を基調とした照明。序盤の「愛の逆流」から、曲間ごとに楽器隊やコーラス隊でのインタールードな演奏が挟み込まれていて、楽曲単体と言うよりはライブの世界を構成する一つの固まりのようでした。セットリストもミディアムやバラードを交互に配置しながら、全体的に「聴かせる」ライブ。故にその世界にどっぷりと浸からないと置いていかれてしまう...純粋に疲れてくるし、集中力を非常に要求されるんですよね。なので「心ふたつ」からの「夏夜のマジック」とか前回ほどのめり込めなかったし、そのあとのMC挟んでの「eye」とか、「風詠む季節」から長いMCが入って「インディゴラブストーリー」と続いたところも結構しんどかったです。インディゴの曲って基本明るくないので...何というか乾いているのに暗いっていう勝手な印象があるので、それが僕は好きだったりするんですけど、演奏が進むにつれて気分も落ちていくというか(苦笑) 
 曲間で場の空気を紛らわそうとしているのか川谷さんが結構バンドと関係ない「ポケモンGO」とかカーティスさんと仲が悪いみたいな自虐ネタをやってたりしていたんですけど、失礼ながら全く面白く無かった上に、それまでのライブの雰囲気をぶち壊しているような気にしかならなかったので頼むから次の曲やってくれと切に思っていました。こんなにMCが要らないと思ったライブは初めてでした。
 川谷さんの人間性はよく分かりませんし、ライブのMCの限りでは結構軽い感じの印象を受けましたが、割とそういう部分ってゲスの方で出してて、インディゴの場合もっと内面の深い部分、孤独で繊細な部分を表現しているように感じるんですね。それを惜しみなくさらけ出せるほど素直なのか何というか、ポップでありながらハッピーではなく何処か陰鬱さに抱き合わせになっている音楽。MCの雰囲気と楽曲の歌詞だったりの世界の雰囲気がまるで違ってて屈折しているようにも思うし、その矛盾を抱えているありのまま全部さらけ出しているからこそ、逆に関心を持って、僕はライブに行っているんだろうなと感じています。別に僕自身も真っ当でも何でも無いので。
 アンコールでの即興演奏も企画としては面白かったんですが、ふざけた感じのライブが空気的に合わないと感じていた自分としてはさほど楽しめなかったのが正直なところです。「瞳に映らない」と「素晴らしい世界」で最後川谷さんだけが生コーラスを歌って深々とお辞儀をして終わったライブ。後からじわじわと脳内にアルバムが浸透していくイメージ。深く根差し離れない感覚、それが「藍色ミュージック」の魅力だと思います。久しぶりに長く付き合えるアルバムに出会えたな、と。
 ただ、新しいなと感じた時もありました。「風詠む季節」という曲ですが、正直CDでは殆ど聞いてなかったんですけど、演奏後のMCで友人の結婚式の時に何か歌ってほしいと頼まれ、暗い曲しかないからどうしようと悩んだ挙句ハッピーで前向きなものを作ってみたところ、自分自身が少し前向きに慣れた気がするというエピソードがあって。この曲分かり易い前向きさ全開じゃなくて、ちょっと俺前向きさ出してみましたみたいな感じがして好きになりました。この少しだけ前向きみたいなものがインディゴに何か影響してくるんじゃないかという川谷さんの発言なので、バンドが変わってくるのかもしれません。でもその次に作った曲は暗いどころか、怖いらしいんですけど。


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