ミズニウキクサのライブから2日後の12/12にPublic Bar Bassicで行われたつしまみれと赤いくらげのツーマンへ。
元々嘘つきビーバーでドラムしていたしげるさんを知っていて、その繋がりで赤いくらげもつしまみれも関わっているのでその流れで知ってました。ちなみにビーバーのボーカルは今ニガミ17才やってる人ですね。赤いくらげはボットンズの主催のフェスにも出てて名前は知っていたので、あのえげつないシャウトボーカルが最初は受け付けなかったんですけど、聞いていく内に逆にキャッチーに感じるようになってそこからはライブに行ってみたいなっていう気持ちが出てきて。つしまみれも正直音源で聞く限りそんな好きって感じではなかったのですが結成して確か23年位で歴史のあるバンドなので、もうこの機会に行っておくかという感じでした。
この福岡も含めてたしか5日連続ライブか何かだったはず、ハードなツアーしているなと思います。
会場のBassicはBarという名前がついている通りライブハウスではない、かなり小さいバーでステージもなく、そのバーの一区画を演奏スペースにして行うといういわゆるフロアライブ形式でした。専用照明なんかもありませんが、演奏スペースの壁に電飾が沢山取り付けられた壁紙があって、これが良い味出してました。この形式は何気に初めてだったので面白かったですね。結構、バンドマンみたいな人達が沢山いて、Titty Twisterのメンバーや、THE RICHESのメンバーもいました。ちなみにTHE RICHESのメンバーはこの会場に入る前に中華そば食べたんですけど、そこで出くわしました。
そのバーが2F構造になっていて、その2Fが演者控室みたいになっていました。
予定時刻から10分ほど経過して暗転。
【赤いくらげ】
1.傷
2.丸罰遊び
3.よじれる
4.海海は東
5.ドリップ
6.YES od NO
7.猿
8.ダメージ10000000000
9.ドンキ
10.人生
11.愛情
12.アイデア
もう至近距離で鑑賞していたので滅茶苦茶面白かったですね。ニューアルバム「ラッキーアイテム」の収録曲を中心とした選曲でした。夏生さんのシャウトがギンギン冴えわたるガレージロックにフロアは揺れまくっていました。もっと破天荒でハードで暴れ散らかすようなライブを想定していたんですけど、意外に夏生さんはしっかりコミュニケーション取っていたし、ベースの人が全く喋らなかったけど、しげるさんが要所要所で言葉を返したりしてました。このツアー中しげるさんはずっと運転手だったらしく、またツアーしたいねと夏生さんが話すと、本当に「....いやあ」と返していたのがちょっと面白かった。毎日ライブやっている分バンドのグループがまとまっていて、とにかくフロアのお客さんも含めて一緒に盛り上がろうっていう、本当に好きな人達しかそこにいないっていう環境だったし、一体感みたいなものが凄い印象に残ったライブでした。
【つしまみれ】
1.SHOT YOU
2.JAGUAR
3.Sex on the Beach
4.SHOW YOU MY SOYSAUCE
5.THE 給料日
6.エアコンのリモコン
7.ビール
8.日本酒
9.わたしワイン
10.愛の夢
11.はじまりのうた
12.ニンゲン・コーディング
13.ファファファ
14.スピーディーワンダー
15.脳みそショートケーキ
ENCOLE
16.Look Back in Anger
17.タネデカイうめうまい
つしまみれは絶叫したりはしませんが、もうひたすら自分達のやりたい音楽をどこまでも表現していくというスタイルで終始笑顔で会場を盛り上げていました。ベースの人の後屈ぶりが凄かったです。日本のソウルとロックと料理について表現していくと序盤言ってましたが、そんな話の後に調味料だったり、給料日だったり、エアコンだったり、お酒に関する曲が3曲連続で披露されたりと、とにかくフリーダム過ぎる楽曲のレパートリー。何というか、自分達が表現したいものを突き詰める事で説得力を与えるというんですかね、これを若手のバンドがやっていても多分ネタ止まりだと思うんですが、20数年やっているベテランバンドがやるからこそ様になっている、させていたので凄いなと思いました。全員金髪で華やかな衣装ながら、繰り出されるしょーもない事をモチーフにした歌詞でありつつも、それを自分達のスタイルに昇華させたパフォーマンスを披露するっていうのは並大抵の事ではないと思うので、そのギャップに思わず見入ってしまいました。
ライブは終盤の「はじまりのうた」から、それまでと一変して荒々しいガレージロックに空気を変えて荒々しく展開され、最後の「脳みそショートケーキ」ではボーカルの人がバーのカウンターに登って男どもに体を支えられながら歌うというハチャメチャぶりまで披露していました。
アンコールはその場でメンバーで決める感じで、「あるただ一人のムカつく人に対して書いた曲です」からの新曲「Look Back in Anger」、そして最後は「超久しぶり」という「タネデカイうめうまい」で終演しました。
対照的な空気感の2バンドでしたが、どちらも個性が爆発していて、振り返るとレアな時間を過ごせたなと思います。
初めて見ましたが、凄く楽しかったです。ありがとうございました。
ちなみに僕は「赤いくらげ」のコーナーでド派手なデザインのロングTシャツを買ったのですが、応対してくれたメンバー皆さん、滅茶苦茶普通の人だった。ドリップのPVからは想像もつかないくらい腰が低くて、取って食われるんじゃないかと思ったけど、大丈夫でした。