これはそこまで昔じゃないんですが(笑) MO SOME TONEBENDERのライブを見に行ってきました。
モーサムのライブを見に行くのは初めてです。これもまた例によって知り合いが好きだったからという事で、ベストを1年前に借りて聞いていたのがきっかけです。僕にとってはパンク、ガレージ系はあまり通っていないので、ヴィジュアル系以外でBe-1に行くのは多分これが初めてになると思います。1年前、飯塚の第三倉庫っていうライブハウスでKING BROTHERSとか見たんですけど、とにかく、無茶苦茶だった(笑)。で正直好きになれなかった。その時は余りピンとは来なかったんですけど...たまたまMelalucaとShiningって曲をyoutubeで聞いたときに、まったく方向性が違うのに違和感無くてかっこいいなあと思ったのがきっかけです。で、その頃にちょうどニューアルバムのツアーで福岡に来るタイミングだったので、とにかく一度行ってみるかと思って参加してきました。
会場のBe-1は平日の公演だったからか?客席の上手と下手の端にそれぞれテープでしきりがしてありました。...初めて見た。
自分、開演10分前くらいに入ったんですけど、明らかに会社帰り風なサラリーマンの人とかいてなんか面白かったです。
結局20分くらいと結構押して暗転。
オープニングからぶちかましてくれました。奇妙なノイズ混じりの音が流れると、ドラマーさんと藤田氏が2人スッと登場。そして少し間を置いて百々氏がギターを片手にアピールしながら登場し下手へ...。ああ,ベースの人はどうするんだろうと思ってた矢先、ステージ上の3人は黙々とウォーミングアップして。そして後ろからライトの光が当たるや否やなんと能面を付けた武井氏が登場。プロレスじゃないですか。そのままオープニングのDoorを演奏。
なんじゃこりゃと思いつつも大盛り上がりの客席。そのまま武井氏のカモンベイベーという言葉を皮切りになんと1曲目から「Lost in the City」!何故か電飾が沢山ついたジャケットを持って武井氏冒頭からライトセーバーで煽る煽る。???は消えないままでもなんか楽しい。
そのまま2曲目に流れ込んだ後、「TIGER」「Metaluca」と冒頭からハードなナンバーを連発。客席の前方は早くも動きまくりで盛り上がり。
いったんブレイクを挟み武井先生がバンド挨拶をした後自身の猫の話になり、そのままそれが「Cat park」のサウンドに...なんじゃこの曲。その後「ロッキンルーラ」「未来は今」「Punk is already dead」「communication」「happy new year」「GREEN&GOLD」等ニューアルバムの曲を中心にしつつ新旧ハードな楽曲を休みなく畳みかけます。..というか畳みかけてた印象しかない。とにかく曲が次々に演奏されて、どこまで続くんだろうという感じ。ほいで、中盤「Beach Side Moon」では、武井氏が何故かグラサンかけながらヴォイスハーパーをし、ギターしていた藤田氏がベースをふっつーに持って演奏するなど、なにがしたいんだ??と突っ込みを入れたくなる場面も。とにかく、ふざけてるのか、真面目にやってるのか、まったく分かんない。規格外。まだヴィジュアル系のライブの方が形式的で順序立ててて分かりやすいと感じる。そして多分「farawell party」からゆっくりした曲調の曲を演奏したのち、恐らくは「Have you ever seen the stars? 」と披露され、そして「Elect Boys」で百々氏がギターを置いてボーカルだけでフロントに出てくれました。少し恥ずかしいのかなんかそんな感じだけど、「Shining」まで繰り出されて「結」な感じでなって。これであとラストかな?って思ってたけど甘かった。「24 hours fighting people」でまだまだ終わりませんよ。武井氏と藤田氏がライトセーバー時間が経過するにつれて段々メンバ-皆が自由にやりたい事をやりたいようになっていく...もはや担当楽器やパート等関係ない。「DRUM SONG」ではとうとう藤田氏がパーカッション持って客席まで降りてこられました。しかもなんでか僕がいた位置の近くにしばらく停滞されていましたが、汗びっしょりでちょっとびっくり。でもこの人ギター、シンセ、ベース、でパーカスて...なんて自由なんだ、あの人...とか思いつつ、終盤には椅子を用意してドラマーと二人で演奏する等のカオスっぷりを披露。絶対なんかネジが外れてる..でもおもしれー!!と感じながら、最後はアルバムのラストと同じ「Anywhere(But Here)」で終了。
アンコールで登場した4人。MCもそこそこに「凡人のロックンロール」!そして最後の最後は「hang song」。武井氏が電光掲示板付きの工事現場のヘルメット装着し客席まで降りて、メンバー皆入り替わり立ち替わり意味不明な行動とかしながらもジャム・セッションのような長い長い時間が終了になりました。そして、福岡公演は終わりました。
まじめなのかふざけてるのか表情変えずにやりたい事を子どもみたいに音楽通してやってるライブ。形式にこだわらずにやりたい事を全部ぶちこんでくる感じ。最後まで表情変わらないメンバーさん。なんか??だけど、今まで味わったことのないカオスっぷりは最高だった。
この前のBlast!のように細部にわたって完成されたショーも良いけど、アドリブでどんどんやりたい事やっててそれでも様になっているライブっていうのもいいよなあって、感じたライブでした。