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OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

Skoop On Somebody「Live in gloom 2018 」 Gate's 7

2019-01-29 21:45:32 | LIVE

11/23と24でS.O.SのLive in gloom 2018でその年2回目となるゲイツ7へ。
2017年は20周年で長崎、福岡と行き、2018年に入ってそのアニバーサリーライブで福岡、そして熊本と通ってきました。
アニバーサリーはその後のクルージングのライブで一区切りと行ったところかな?この公演は、暗がりを意味するgloomという
言葉を冠したムード感全開のショーケースツアーになっていました。

9月ごろから開始されたこのツアーは、メンバー2人とサポートギタリストでありオープニングアクトを務める磯貝サイモンさんと3人で全国各地でVAMPSのように一つの会場に2~3日籠城していくスタイル。しかも1stと2ndと2部構成で、多い時にはその会場で6公演行う状況。思うにComing 2 Youツアーで知らない場所に行った事の楽しさ、小人数で行くことのフットワークの軽さや、音楽機材の進歩で必ずしもバンドメンバーに頼る必要が無くなったことなんかを覚えたのかな、と。

そんなツアーの最終地点がこの福岡。
この後にクリスマスエディションとして追加公演が発表されたのですが、通常スタイルの公演はこの福岡が最後という事で
せっかくなので行けるだけ行こうという所で、チケット代が高かったので毎公演行くのは無理でしたが、11/23の午後3時頃に行われた1st、そしてソールドアウトとなった11/24の夜19時頃開演の2ndの2公演に参加しました。

ゲイツ7に入るとテーブル席+後方に椅子のみ置かれたセッティングになっていて、恐らくFC会員で占められていたのか僕は2公演とも後方の椅子のみの場所でした。
ステージにはグランドピアノやシーケンサー、ギターも置かれていましたが、その合間合間に間接照明が所々に置かれていて、逆にその極彩色な雰囲気が妖しい空気を醸し出していました。

O.Aで磯貝さんが2~3曲熱唱。
なんでもこの11/24の後は本人自身のソロライブが福岡でもあるという事で、その告知もされていました。
1stと2ndで選曲も異なっており、2ndの最期は出会いのきっかけになったという「Amanogawa」を弾き語りで披露しており、短いながらもしっかりとO.Aとして会場を良い意味で盛り上がていました。

Intro
1.wanna wanna wanna
2.Masqurade
3.Circle’s End
4.Nice’n Slow
5.Immorarity
6.After Note
7.ラビリンス
8.Still
9.Sha la la
~Jam Session~
10.バラ色

ENCOLE
11.Every kiss, Every Lies
12.Key of Love

※23日の公演分。24日は2曲目に別の曲、6曲目にMasqurade、8曲目が潮騒に変更

IntroでKO-ICHIROのピアノ(通称エロピ)から、TAKEのウィスパーコーラスを交えて開幕した公演。
State Of Soulで確立したS.O.Sのエロウやメロウな世界観を成熟させながら、より小さな会場で、より近い密度で、より彼らの世界を愉しむ、、、そんな振り切ったような方向性の先に見据えたモノが、このLive in gloomだったのかなと思います。
選曲としては「Nice'n slow」「Still」「Sha la la」といったライブでは定番となっている楽曲もありつつ、今回表現しようとしている雰囲気に合う曲...「wanna wanna wanna」「Circle's End」といった近年では演奏されてこなかった、マニアックなが曲も披露されていました。この福岡公演に至るまでに、幾つかのマイナーチェンジがあった筈ですが、今回見た公演はどれも完成形と云える内容だったのかなと思います。そしてその中で会場限定シングルとして発売された「ラビリンス」「Masqurade」「After Note」の3曲こそが、このツアーにおける鍵となっていました。TAKE曰く「このライブを堪能した人達だけに送られるものにしたかった」というこれらの楽曲は、テイストこそ違えど「State Of Soul」の路線を継承するメロウでエロウでありながら、あのアルバムには無かったそして「暗がり」と妖しい空気を纏っており、結果的に往年の定番曲と、マニアックな楽曲の架け橋のような存在になっていました。まあ配信で聞けるんですけど、ライブで聞くとまた違いますね。雰囲気が。特に「After Note」の溺れんばかりのメロウと、間接照明が全てピンクに染められた「ラビリンス」のエロウさは公演の中でも際立っていました。
TAKEとKO-ICHIROの関西弁混じりのノリとツッコミのような笑いの起きるMCを合間に挟みながら、楽曲が披露されると一気にその曲の世界に引きずり込まれる巧みな展開。
終盤は「Sha la la」からテンポをまさかのアップテンポに変えて客席全体でコール&レスポンス、さらにジャムセッションと続き、KO-ICHIROが起立して体全体でキーボードを弾きこなすなどテンションを上げて行き、最期は「バラ色」の大合唱で終わるという、暗がりの中の暖かみを表現。
そしてアンコールでは「20周年という特別な時に、尊敬する方に曲を書いて頂いた」という感謝の気持ちを込めての「Every kiss,Every Lies」そして、「皆さんに感謝します」というMCからの「Key of Love」で終演となりました。

2日間でセットリストも演奏曲数もほぼ同じでしたが、23日の1stは福岡公演2日目の昼下がりという事で、良い意味でリラックスしてゆったりとした空気が、逆に24日の2ndはソールドアウトだったこともツアーファイナルだったこともあり、「バラ色」で椅子から立ち上がる客もいたり、逆にTAKEがフロアに降りてきてテーブルの合間を動き回るなどのサプライズもありました。
良い意味での緊張感と荘厳さがあったと思います。TAKEも言ってましたが同じ内容でもその公演ごとに全然反応が違うからいつも新鮮な気持ちでやれていた、とのことで、やってる側も見てる側も同じような感触なんだな、と思いました。

このブログがアップされてる頃には「Coming 2 You」ツアーの第2弾も告知されている筈ですが、彼らのライブは、今後も密着した至近距離でのライブを中心として展開されていく気がします。都会の会場じゃそこそこ大きな会場でもやれるのに、敢えてキャパシティを低く設定する所に彼らの意思を感じます。そして、マニアックなオトナだけが触れられる世界を...。


亜無亜危異「パンクロックの奴隷 TOUR」 the Voodoo Lounge

2019-01-22 22:03:24 | LIVE

11/21にブードゥーラウンジへ亜無亜危異の「パンクロックの奴隷 TOUR」へ。
この日のラウンジは何時ものキッズの集まる空間でも内輪ノリな空気でもなく形容し難い空気が充満していました。
僕よりもはるかに年上で、しかもアクの強いサングラス、リーゼント、ド派手なスーツ姿のいかついおっさん方、、いかにもなバンギャル、、そして怖いもの見たさで来たようなロック好きなキッズ、、、いろんな客層が入り乱れたフロア。その空気は、今にも目の前で始まるパンクロックへの「飢え」に溢れている、嵐の前の抑えきれていない静けさでした。

僕がなんで亜無亜危異を知ったのかといえば、これはBEAで偶々見つけたというのが発端。
もっと言えばそこに掲載されていたアーティスト写真に衝撃を受けました。
まず、40年もパンクロックを続けているバンドがいたこと。60近くの方々が、今もナッパ服で髪の毛逆立てて、若者以上にギラギラした空気を発している、、その世界に触れたい、と思ったからですね。それでもいざ触れてみたら、予想以上に禁断の危ない空気が充満した世界だったという(笑)
この日のライブは20年近く経って発表された「パンクロックの奴隷」に伴うツアー福岡編。
ワンマンとしては東京とこの福岡のみという特別な夜。開演予定時刻から10分ほど遅れて開演。

01.パンクロックの奴隷
02.心の銃
03.タレント・ロボット
04.ヒーロー
05.団地のオバサン
06.偽善者ワロタ
07.タブーの正体
08.3・3・3
09.缶詰
10.Ready Steady Go
11.改革子供(REVOLUTION KIDS)
12.もうアウト
13.イカサマ伝道師
14."530"
15.バラッド
16.あぶらむし
17.旗をかかげて
18.くるくるパトリオット
19.平和の裏側
20.アナーキー・シティ
21.デラシネ
22.叫んでやるぜ
23.屋根の下の犬
24.ホワイト・ライオット
25.弱者の行進

Encore
26.東京イズバーニング
27.ジョニー・B・グッド
28.ノット・サティスファイド

ステージを覆っていた幕の向こうからつんざくようなギターリフが奏でられれば、捌けた瞬間にステージに定位置でついていたメンバー。のっけから新曲の「パンクロックの奴隷」から開演した公演は、この40年の歴史を総括するように新旧様々な曲がもみくちゃにされ溶け合い、そして今現在の彼らの姿を映し出していました。ボーカルの仲野さんは2曲目位でダイブし、3曲目位でナッパ服を脱ぎ捨て上半身裸になって煽りながらも無政府主義な楽曲を次々を歌いこなしていってました。

ギターの藤沼さんも、ベースの寺岡さんも、ドラムの小林さんも、年齢的なプレイスタイルの低下を感じさせず、純然たるパンクロックを次々に高いテンションのまま、5曲毎にブレイクを設けながらも、アンコールも含めて全28曲、体中で表現するかのように演奏していきました。
そんな熱度の高い演奏の連発に、フロアの最前付近に陣取っていた客は、拳を振り上げ、叫び、同じように体を揺らしながら踊り狂い、酒やたばこを嗜みながら笑顔でライブを見守る方もいれば、後列で椅子に座り込んではゆったりと楽しむようにステージを見つめる方も、、演奏がズレる場面では逆にバンドに対してフロアから「ちゃんとやれ!」と厳しい声が出てたりと、そんなパンクな時間に満ち満ちた約2時間半。

危うい空気はそのままだけれど、終始笑顔で歌う仲野さんの姿に重ねるように、危うさの中に、何かを解放していくような空気がまたあったのも事実。おそらく普段ライブに来ないだろう方々、コアな方々、この40年の間にバンドを愛した方々、その客層の中に、バンドの歴史そのものを鏡のように感じました。

終演後は、この日より発売されたヒストリー本「タブーの正体」を購入。分厚い何百ページという構成のこの本(仲野さん曰く、中身が無いから量で勝負した(笑))は、4人のコメントをメインに進んでいく歴史本。このバンドの生き様は、仲良しこよしではなく、メンバーの急逝、様々な葛藤、衝動のぶつかり合いの上に成り立ち、そして今回「パンクロックの奴隷」という作品を経た事で、また一つになって走り出したのではないか、という気がしています。

パンクロックに魅せられたバンドの生き様、これから先も走り続けていくんだろうと思います。たとえ頻繁にやることが無くても、彼らなりのペースで。だから、次いつ見れるか分からないバンドの雄姿を見ることが出来て、感謝。ありがとう。


音動 其の十 Early Belivers 

2019-01-07 21:05:08 | LIVE

LHS翌日は3年振りとなるアーリービリーバーズでライブイベント「音動」の第10回目の鑑賞へ。
このイベントは元々キューブリックの入口で「出待ち」と言って出てくる人にチラシを渡す慣習があるんですが、その出待ちの人にもらったチラシがきっかけだったと思います。それからHPで調べたのですが、ある一人の主催者によって企画されたライブイベントであり、それが10回目というのが今回だったということです。僕は縁もゆかりもないんですが、単純に凄いなと。

会場のアーリービリーバーズは親不孝にあるライブハウス。
一番最初は大学自体の先輩のライブを見たのが最初だった気がする。
当日は職場の研修の関係で開演過ぎた頃に会場へ到着する形になりました。改めて行ってみると変わった造りで、入口が丸々バーカウンターとテーブルが並んでいて、ちょっととした喫茶店のような造りになっていて、中に入ると2階建てはあるだろう巨大な吹き抜けの空間で、客席フロアだけ鉄骨が剥き出しになってちょうど1Fと2Fを仕切るような形で組まれていて、客席フロアだけが妙に圧迫感がある造りですね。スタッフや客層的にもキューブリックに比べてもっと若い印象でした。

【elephant】
行ったらもう終わってました。残念。

【女の子マーチ】
元々はバンドだったそうですが、メンバーの脱退を経て現在の正規メンバーは女性Vo/Guのsskのみで、Baの女性とDrの男性はサポートという布陣。PVにも使われているトレードマークのうさぎの仮面が印象的でしたが、入場するとすぐに外してました。結成して3年ほどになりますが来福は今回が初めてと言ってました。そんな緊張感がじわりと伝わるようなライブでしたが、文学的な歌詞に、メロディを活かしながらも残響のようなサウンドと、全体的に繊細な印象を持ちましたね。

【BAN'S ENCOUNTER】
Unblockからで2か月連続の鑑賞になりました。力強い歌声とメロディーに、特別な事ではなく日々のありふれたことをもの凄くストレートに寄り添うように奏でる音楽が僕は凄く好きなんですよね。そういう意味では、僅か6曲でしたが、彼らの魅力をその中で再確認させられた時間でした。このイベントには過去何度も出場されているようで、主催者の方の想いを分かっているからこそ、みたいなことも言ってましたね。そういう人間臭い所もまた好きだったりします。
僕がこのイベントに来たのは彼らをもう一度見たかったからだったので、そういう意味では満足でした。しかも最前で(笑)

【鈴木実貴子ズ】
こちらも初見でした。出身は名古屋だそうです。編成がアコースティックギターに女性ボーカル、男性ドラマーという2名体制で独特でした。ちなみに「ズ」が付く場合はドラマーがいて、つかない場合は「鈴木実貴子」でのソロになるそうです。結構、ブルースに近いというのかな、アコースティックギターとドラムで彩られた音楽は、鈴木実貴子という人の歌を際立たせるためのもので、実質的に彼女の弾き語りに近い印象を持ちました。ただ、歌われる歌詞が刹那的というか、無力感、苛立ち、絶望、嘆きといった生きていく中で色んな事に囚われていく虚しさや憤り、そして前を向くという生々しい世界に溢れていました。彼女の人間性は分からないけど、バンズと同じように、ある意味自分に正直な人なんじゃないか、と思います。
MCではドラマーの人曰く「知らないうちにグッズが作られていた」と話していて、確かにグッズの数が多かった(笑)ハンドメイド感満載だったし、身を削っている部分が好きでしたね。

【bacho】
転換の瞬間からどこから来たんだ?と思う程の方々が前へ前へ詰めかけて行き、あっという間にフロアは埋め尽くされ、ライブを待ちわびる飢餓感のようなものが充満していました。そしてライブが始まれば、冒頭から激しいバンドサウンドをかまし、ダイバーが出現するなど、このイベント唯一とも言える熱い、まさに「LIVE」な時間でした。MCでは主催者の方から今回のイベントへの参加の依頼が長文で来たらしく途中で読むのを止めた的な発言もしてましたが、まあ、彼らもそんな想いを分かっているからこそ、トリらしく、それまでの4バンドのパフォーマンスを、強いて言うならこの「音動」というイベントそのものを包括するような存在感を放っていたのが印象的でした。最終的にはアンコールに応えて演奏し、と、同時に音動 其の十も終演しました。




イベント自体は、正直に言うと、すべてが必ずしも自分の好きなジャンルって訳でもなかったのですが、このイベントじゃないと見れない組み合わせだったんじゃないかと思うし、音楽を聴きながら、毒気が無いと言うか、演奏する方々がすごくピュアだった印象があります。そういう、純粋さと優しさに包まれたイベントだったと思います。次に行けるか分からないので、こういうイベントを知れたことも、行けたことも貴重でした。ありがとうございました。


Large House Satisfaction ONE MAN TOUR『破壊力 ツアーV〜夏のリベンジ編〜』 福岡Queblick

2019-01-02 22:08:57 | LIVE



年は明けましたが約2か月前のライブレポを(笑)宇多田ヒカルの翌日LHSのワンマンでキューブリックに行ってきました。
LHSは3月に一度見ているけれど、その時までがオリジナルメンバー3人でのライブで、その後の4月にドラムの田中さんが脱退という衝撃が舞い込み、小林ブラザーズの2人体制にサポートドラムという布陣で現在は活動しています。もっと早い段階で後任を入れるのかなと思っていたんですが、ここまでずっと兄弟でバンドを運営している彼ら。自主レーベルからの音源、スタッフもいない、ほぼすべての事を自分達で行なわければならない状況下でありながら、彼らはそれでも何のために叫んでいるのか---

このライブは夏に東名阪で行われた彼らのワンマンツアー「破壊力ツアー」で、行けなかった仙台と福岡を追加公演として開催したもの。ツアーファイナルとして東京でこのライブの1週間後に2days開催されたけれど、その前哨戦でもあり地方公演ラストとなったのがこの福岡でした。

実はこの日は元々別のライブに行く予定だったんですけど、ギリギリまで悩んで最終的に彼らの方を見る事を選択しました。
それは、いつ見れるか分からないというのもあったからです。予定時刻から10分ほど遅れて開演。

SE
1.Stand by you
2.bara
3.Phantom
4.トワイライト
5.20000V放電
6.sHELLy
7.Monkey
8.ドッグファイト
9.暗室
10.STAND
11.GLAMAROUS
12.SHINE OR BUST
13.Traffic
14.ラリンジャ―
15.Crazy Crazy
16.ニヤ
17.尖端
18.Power

ENCOLE
19.Bang Bang Bang
20.NO NO NO

......................


攻撃的かつ刺激的、それがこの日のライブの感想であり全てでした。
初っ端は、これまでライブでは主に終盤に演奏されていた「Stand by you」でスタート。この曲の持つ軽快さや爽快さ、そして何かを切り開いていくような印象さえ持った幕明け。そこから、「bara」「Phantom」と緩急と攻撃性を織り交ぜて攻めまくってきました。youziは「福岡ー!会いたかったぜー!!」と叫びながら、ケンジも呼応するように躍動しながら前のめりにベースを奏でていきます。その姿は、2年前にLHSのライブを初めて見た時に感じたあの毒々しさと怖いモノ見たさ、ビリビリするような存在感を放っていました。「トワイライト」や「20000V放電」といった昨今ではラストに演奏されてきたような曲が早い段階で演奏されていく中、「sHELLy」「Monkey」そして前半のハイライトともいえる新曲の「ドッグファイト」「暗室」、中盤「STAND」でじっくりとクールダウンさせた後は、再び「GLAMAROUS」から攻撃再開していく展開。「Traffic」では観客のコーラスに「おお出てる出てる!」と興奮する場面も。これまででは余り見られなかった斬新なセットリストで翻弄していきました。
曲順もそうですが、2人体制になったからといって彼らは全くたじろぐことなく、むしろそれまで以上に攻めまくっていました。田中さんが脱退したことが引き金なのか、それとも2人になったことで、そして自主レーベルという環境下で、背水の陣で明日死んでもいい位の勢いで腹を括ってこのステージに立っているのか、僕には後者に思えました。
そして、ライブが攻撃的になっているのはサポートドラマーの功績も多いと思いました。この日のサポートはSHOZOさん。昨今ではINORANのソロのサポートギターを務めている村田さんのバンドmy way my loveで活躍されている方ですが、彼の、時に椅子から立ち上がってタムを叩くといった、ダイナミックかつ攻撃的な暴れ馬のようなドラミングは、田中さんが持っていたバンドをボトムで支えるようなグループ的なものよりも、より狂暴性を増したモノでした。それがバンドに良い意味で変化をもたらし、その変化がセットリストにも反映されているように思いました。
終盤「Crazy Crazy」の前だったかな?youziが「メンバーが2人になって不安にもなったけど、SHOZOがサポートしますって言ってくれて、本当に良かった。夏のワンマンも本数減らそうか?って話をしたけど、やっぱり、去年やったし、減らしたくなかったから仙台と福岡追加した。で、来てよかったと今は思ってる」みたいなMC。
彼らが攻め続けるのって、ロックが大好きだし、そしてこうやって見てくれてるファンの人たちがいるからなんだろうなと。

終盤に演奏されたミディアムバラードの「ニヤ」はこれまで以上にドラマチックさを伴っていたし、その後の「尖端」はyouziとケンジのソロの掛け合いという所で、やおらケンジが得意ではないだろうMCを無理に頑張っていて観客が笑いが起こる事態もありつつも、一定の高いテンションのまま、ラストの「Power」まで突っ走るようにして終演。

その後も鳴り止まないアンコールに応えて登場した3人。仙台では機材トラブルか何かで1曲しかできなかったという話だったんですが、この日は「Bang Bang Bang」「NO NO NO」と普段イベントライブでは演奏しないようなレア曲で再度会場を揺らして終演。「本当に福岡来てよかった。地方ラストだからするんじゃねーぞ、お前らがよかったからするんだからな!!」とyouzi。

最終的に、彼らの現在のモードは6月に発売された「UCHIIRI EP」の世界に象徴されていると実感したライブでした。
去年のようにリクエストライブでも無ければ、その先に何か告知があった訳でもないけど、バンドのモードそのものが、過去最高に燃え滾っていることがよくわかりました。集客で行けば去年よりも少なかったと思うし、30人位しかいなかったんじゃないかなと思うけど、確かにこの日のライブはコアなファンの熱量も高くて、これまで以上に何かが通じ合っていたライブだったんじゃないかと思います。
終演後はケンジさんが物販に出てきて、「BLEECH」のEPを僕は買いました。求めたわけでもないのに、最後は握手をがっちりと力強くしてくれました。そして会場を後にしました。それがこの日のライブの最期でした。だから、本当に行けて良かった。ありがとう。


2130

2019-01-02 21:27:05 | Weblog

華怜興行二〇一八  蒼の波紋 亜急-[pli]-


9/17-Ⅻ-ANOTHER -Where is the NEXT EXIT?-
1. Thrill 2.if… 3.Everybody Join Us (in the Party) 4.CORAZON 5.ごきげんだぜっ!~Nothing But Something~
6.Forever This Time 7.Rhapsody in blue 8. Angelize 9.Night Walk 10.RAIN OF PAIN 11.Purple The Orion
12. Loose Life (not so bad)  13.Somebody 14.White Moon Lullaby 15.Sparlke 16. All My Love To You
17.Steppin’ and Shakin’  18.Do The Bad Thing 19. Dragon Screamer 20.Break! Go! 21. Com'on! Be My Girl!
22. Love Is The Final Liberty 23. Feelin' Good -It's PARADISE- 24.One Love

 

25.You are the”ONE” 26.INSIDE BEAST 27.13 new aches 28.Revelation of mankind 29.人間を被る
30.愛! wanna be with you…

 

9/23-XIII- ANOTHER –What’s thing of the HARVEST?-
1. Mob Squad 2.Snowscape 3.Revive 4.House of Velocity 5.Posse in Noise 6.United Rhythm 7.Massy Evolution
8.Landscape 9.Patience 10.Phenomenon 11.Morrow 12.輪郭 13.Episode 4 14.追憶ダンス 15.Fantasista 16.Canvas
17.Sustain the untruth 18.クモ 19.Harvest 20.Life goes on

 

21.鬼眼-kigan- 22.Trance My World 23.INSIDE BEAST 24.Com’on Be My Girl!25.鴉 26. Let yourself go, Let myself go
27.Shade 28.Life goes on (FPM Beautiful Lovers mix)

 

9/24-XIV- ANOTHER-Velocity Houses Chemical Romance-
1 .House of Velocity 2.Posse in Noise 3.Revive 4.United Rhythm 5.Snowscape 6.Phenomenon 7. Massy Evolution
8.Morrow 9.Landscape 10.Patience 11.輪郭 12.Canvas 13. Mob Squad 14.Episode 4 15.Fantasista
16.Let yourself go, Let myself go 17. Life goes on 18.Harvest

 

19.霧と繭 20.INSIDE BEAST 21.Viva la revolution 22.Shade 23.人間を被る

12/2 XV-幻灯-
1.蒼糸 2.愛の逆流 3.見せかけのラブソング 4.Trip Drop Town 5.Nice’n slow 6.束縛 7.懐春 8.Every kiss, Every Lies
9.ポーカーフェイス 10.why 11.愛しさは腐敗につき 12.After The Party 13.BE STRONG 14.人間を被る 15.RESULT
16.INSIDE BEAST 17.UGLY 18. TOMORROW NEVER DIES 19.FAITH

20. even if.. 21. eternal snow 22.Sounds Of Snow

 

12/31 XVI-終灯-
1.蒼糸 2.煙恋 3.eternal snow 4.Sounds Of Snow 5.見せかけのラブソング 6.why 7.Trip Drop Town 8.風まかせ
9.ポーカーフェイス 10.Nice'n slow
11.Miracles 12.束縛 13.Monologue 14.After The Party 15.冬夜のマジック
16.ハルの言う通り 17.鐘泣く命 18.想いきり 19.プレイバック 20.fake star 21.Hole 22.Sunshine 23.Ghost In My Place
24.Play Back End Roll 
25.STEP TO FAR 26.春が来るまでに 27.even if

28.終点 29.Rouge 30.Greed Greed Greed 31.MICRO WAVE SLIDER 32.完全犯罪彼女 33.SNOW

初夏から続いていたこの興行も最終章です。
正直、夏までやった後、何を歌うか見えなくなりました。
結果、かなりタイムラグが空いてしまいました。こんなの、生まれて初めてです。
そして、自分の衝動のままに歌ってみて、少しづづ先が、少しだけ見えてきた気がします。
終灯には「秋冬」をかけて、夏以降の変遷が続いていたことを示唆させています。
今までやってきたことをにおわせつつ、冬のタイミングでそれに似合う曲や、過去歌ってきた曲に、自分の趣味趣向な音楽をドッキングさせていきました。結果、より自分の好きなタイプがどういうテイストなのかを再確認できた気がします。
激しいハードな曲と、メランコリックでドラマチックで歌謡的な耳に残るメロディアスな曲、それが今の表現したいムードかな。
亜急というのは、あくまで急の前「ANOTHER」をかけています。だから、つまり....もう、分かりますよね?