冬の寒さが厳しくなってきた11月の下旬
キャバーンビートで鮫肌尻子とダイナマイトのワンマンショーに行ってきました。
なんだかんだで年に1回位ではありますがライブを見に行っているめんたいバンドです。
福岡出身のバンドも、2010年代後期に活躍して見に行っていた大半は解散したり活動休止したりしていて、生き残っていくというのが難しい世界というのを目の当たりにしてきたのですが、この鮫肌尻子とダイナマイトは、そんな中にあってアルバムを3枚発売し、全国各地でライブも精力的にこなす等、着実に活動の領域を広げていきました。そして昨年末に『ニューレトロック』というアルバムが発売され、そのライブツアーも予定されていた中で、新型くそったれコロナの影響で延期となり、配信等行いつつ活動を継続していました。『サメハダライブナウ!』という番組をYouTubeで見ていたので。
元々このワンマンショー自体は、たしか夏の終わり位には自主企画として発表されていました。その時は対バン予定だったのが、コロナの影響でキャンセルになったの結果として初のワンマンショーに改められた形です。会場のキャバーンビート...UTEROから徒歩5分圏内になる老母のビートルズライブハウスで、今の自宅から徒歩15分くらいで行ける距離にある、元々気になって行きたかったけどタイミング合わず行けていなかったハコでした。久しく彼らのライブに行っていなかったし、初のワンマンショーという触れ込みにも惹かれて、行ってみる事にしました。
キャバーンビートは階段を下りて地下にある造りになっていて、入るとすぐにバーカウンターがあり、そこから右手に行くとレンガ作りの壁に覆われたレトロかつお洒落な雰囲気を感じさせるステージになっていました。開演までのBGMはこちらも昭和の歌謡曲が流れて雰囲気作りに一役買っていました。
有観客+配信という事で、客席の後方PA付近には配信用の機材も積まれていてちょっと面白かった。
この日の有観客は自分も入れて5人でした。自分よりも年齢層の高い人の方が多かったですね。まあ、連休最終日で、夜19時半だと色々都合が合わない人もいるよな...なんて思いましたね。
予定時刻から10分くらいして暗転
黒と白のツートンカラーのノースリワンピの尻子嬢と、全員白スーツで今から結婚式ですかっていう位のキラキラした衣装を身に纏った男性メンバーという成り立ちで、古き良き時代をオマージュしているようでした。
1.introduction
2.魅惑のニューレトロワールド
3.危い土曜日(キャンディーズ)
4.もしよかったら
5.ガールズロックをけとばせ!!
6.ビジービジー
7.ボロ屋のブギ
8.あの夏に見た夢
9.炎のロックンロールツアー
10.男の子女の子(郷ひろみ)
11.愛する君に(ゴールデンカップス)
12.尻子のズビズバロック
13.さよなら平成時代
14.火曜日のギグ
15.ラストライブを見に行こう
16.新しいエンジン
17.AFC001 (アフターコロナ ゼロゼロワン ※新曲)
18.あの娘のシャウト
19.鮫肌タイフーン
ENCOLE
20.鮫肌尻子とダイナマイトのテーマ
ライブはもうあっという間の約1時間半で、楽しかった。そんな痛快な気分にさせてくれました。
それに、全体を通してバンドのグループ感が素晴らしかった。ああ、凄く格好良くなったな、自分達の世界をよりしっかり表現されてるなとも思いました。
事前にトータル20曲とアナウンスされていたので、最初、これは長くなるなと思っていたのですが、振り返ってみると、全然そんな事を感じさせませんでした。セットリスト的には新作『ニューレトロック』のナンバーを中心にしつつ、序盤のアップテンポな展開から、中盤の「ボロ屋のブギ」「あの夏に見た夢」「さよなら平成時代」「火曜日のギグ」「ラストライブを見に行こう」等の尻子嬢の過去を投影したノスタルジックなナンバー等、様々な側面を魅せていました。合間にキャンディーズのカバーを始め、Baのウェットンさんがボーカルを取った郷ひろみのカバーや、Drのマッシブさんがボーカルを取ったゴールデンカップスのカバーも演奏され、ワンマンならではの実験的な企画も随所に組み込まれ、飽きさせない展開になっていました。
「ニューレトロック」って、滅茶苦茶好きっていう音楽性ではないのですが、古き良き昭和の面影を残す楽曲に、まるで歌謡ショーを彷彿とさせる進行、バンドのグループ感、そこに尻子嬢の自分の魂を削るような歌声と、彼女達にしかない魅力が過去最大に発揮されていたように思います。
後半の「あの娘のシャウト」「鮫肌タイフーン」での尻子嬢のシャウトは狂いまくっていたし、終盤にかけてマイクを口に咥え出したり、頭に打ちつけたり、狭いスペースを動き回ったりと奇っ怪なパフォーマンスを見せたアビーさん等、そこにはかつての博多のめんたいロックバンドが内包していた(と勝手に思っている)、パンクにも通じる暴発さと危うさも健在でした。特に最後の「鮫肌尻子とダイナマイトのテーマ」ではもはやパンクバンドにしか見えなかったです。
彼女達の場合、音源とライブで大分印象が変わるし、そこが魅力だと思うし、多分それが、なんだかんだで彼女達のライブに足を運びたくなる動機なんでしょうね、きっと。
有観客が5人っていうのはバンドのモチベーションとして上がらないんじゃないかと心配だったのですが、ステージ上の5人は終始笑顔でした。時折中断しては配信でのコメントを見たりと、リアルタイムで送られてくる感想にドキドキされていました。とにかく目の前にいるメンバーが配信や、目の前にいる人達とこの時間を共有できている事、ワンマンライブで自分達のやりたい事を存分に堪能出来ている事、それらを心から楽しんでいる事が、尻子さんを筆頭に伝わってくる、そんな歓びに溢れた時間だった気がします。
終演後は物販でTシャツ(デザインが超好き)と色紙に似顔絵を描いてもらい、メンバーさんとも少しお話する事が出来ました。アビーさんは終わったにも関わらずテンションが上がりっぱなしで(笑)1stの頃から聞いていたと話すと滅茶苦茶喜んでましたね。ちなみにアビーさんのパフォーマンスは会場側から機材トラブルに繋がるから止めて欲しいみたいに言われることが多いっていうのも笑いました。
最後は記念撮影まで撮らせてもらい、僕にとって忘れられない大切な記念すべき一日になりました。
また会えるのを楽しみにしています。ありがとう。