バイクのブログ(YSP大分)

前はYSP大分の公式ブログでしたが、そちらでは少し書きにくいこともこちらで書いていきたいと思います。

紫電改展示館・愛媛(ヤマハ・YSP大分)

2011-07-21 05:44:03 | ツーリング
セロ-の佐野さんが、
四国へツ-リングへといってこられたそうです。
写真をいただきました。ありがとうございます。

船で宿毛へと渡り、そこからさらに国道を進んで
たどり着いたのがここ

「紫電改展示館」(しでんかいてんじかん)です。




ここには日本海軍で実用された最後の戦闘機といわれる
「紫電改(しでんかい)」が展示されています。

ここにある紫電改は日本国内にある
唯一の機体なのだそうです。

昭和53年(1978年)に久良湾の海中にあるのを発見されました。

その後、県から委託を受けた藤田海事工業株式会社が、
地元漁業関係者等の協力を得て、昭和54年7月に引き揚げ

修復後、ここに展示されることになったものです。



この紫電改、川西航空機(現在の新明和工業)が製作した
「紫電」の改良型で、正式には紫電二一型とよばれます。

大きさは全長9.34メートル、主翼11.99メートル
高さ3.9メートル、

装備重量は4.86トンです。

2千馬力のエンジンは最高時速620キロメートルを誇りました。

武装20ミリ機銃4門を装備します。



紫電・紫電改はアメリカ製戦闘機が優勢となる中で

ゼロ戦に代わる新鋭機として
開発されたものです。

しかし、紫電はその性能に問題も多く
紫電改が登場するころには、すでに戦局は厳しく、
紫電1000機、紫電改約400機が完成しただけで終戦を迎えました。



この展示館にある紫電改は、終戦間近い昭和20年7月24日、
豊後水道上空で米軍機と交戦したうちの1機といわれています。

その日、土佐沖に進攻してきた米機動部隊艦載機、
戦闘機・爆撃機連合約200機が、呉・広島方面攻撃に来襲しました

これを迎撃するため大村基地から
鴛淵大尉の指揮する紫電改21機が発進。

宇和海上空で3倍の敵機と交戦し、
わずか10分たらずで16機を撃墜するものの
この交戦で6機が未帰還となったそうです。



海に沈んでから三十数年たってひきあげられたこの機体は
写真のような状態で、機体は全面フジツボに覆われ、
破損箇所も見受けられました。

しかし、原形をとどめていたため、

県は、紫電改の製作に当たった旧川西航空機株式会社、
現新明和工業株式会社航空機製作所に委託、

一部補修、防錆塗装を行い
ここに展示されるようになったそうです。



この紫電改、機体のフォルムが当時主流の日本機らしからず
F4Fワイルドキャットと酷似していたらしく

陸軍戦闘機から空戦を挑まれたり
味方から誤射されたりというエピソ-ドもあります。

装備は自動空戦フラップを装備、ベテランが用いる
空戦時の熟練した操作が若年パイロットでも可能な
ようになりました。

機械が人間を助ける発想は、
まさに現代のバイクに通じるものがありますね。

また、終戦後アメリカでオクタン価の高い
良い燃料をいれてテストしたところ
非常に優秀な性能を発揮したという話もあります。



この紫電改がもっと早い段階で開発され、
生産されていれば太平洋戦争の戦局も変わっていたかもしれません。

ほかにもここにはいろいろな展示物があり、

紫電改のものが、多く展示されているようです。

こちらは搭載されていたとされる20ミリ機銃の弾丸ですね。



この紫電改、現存する機体はそう多くなく

この展示館のほかには
終戦後に米軍が調査用に持ち帰った1機が

ワシントンDCダレス空港そばの
スミソニアン(別館)航空博物館に展示されているそうです

ゆえに、この紫電改展示館の機体は
非常に貴重なものといえるでしょう。



この「紫電改展示館」宿毛からも近く

大分からは海を隔てるとはいえ
フェリ-を利用すれば比較的たずねやすい距離感です。

この夏、バイクで訪ねてみてはいかがでしょうか。


地図はこちら







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