Pains パリの味

パン屋、ベーカリー作りを応援します。

ベーカーテクノサービス

資格

2009-06-21 21:51:52 | Weblog

パンコーディネーターと言う資格、国家試験ではなく、検定試験合格して得られる資格でもありませんが、資格といっている。

漢字検定協会と同じ文部科学省の許認可を得ている団体が出す資格です。4日間の講習で得られる本当に重みの無い、こんなものが飲食・パン業界で通用すると、飲食業界のレベルをさらに下げることになってしまう。

4日間の講習、12万円余り、金で簡単に買える資格でまともな物は全く無く、漢検のように社会的に認知されてしまっては後の祭りです。たった4日間でパンが理解できたらパン屋オーナーは悩まず売上を伸ばし、誰もばら色の人生が送れるでしょう。パン屋開店まで何年もかけて技術の習得に努め、やっと開店したベーカリーの経営が厳しいことを考えると、こんなまがい物の資格、「ふざけるな」と言いたい。

国も、国家試験、国家検定試験で合格後得られる資格とそうで無い物をはっきり区別しないと、漢検の二の舞がまた起こること認識すべきです。

パンの原材料が発酵でどの様に作用し、風味に与える影響、品質に与える影響、製パン法によりパンの品質の差、風味の差、用途に与える差、チーズ・料理に合うパンの種類、チーズやワインの種類・特徴、アントレ、メイン、チーズでどの様にパンを変えるか、選ぶか、ぱっと浮かぶだけで、パンと料理とチーズとワインとのマッチングのファクターがこんなにあります。4日間で何を授けるのか理解できません。

パン創りの奥深さ、幅の広さ、難しさ、4日間と12万円で買える訳ありません。

私は30数年パン創りに携わり、ヨーロッパ、アメリカ東部を歩き回り料理とパン、チーズとワインの見聞を広め、天然酵母=ルバンを研究し、レストランとその他飲食店を訪ね、飲食店プロデュースにとことん拘ってきました。

星の着いていないレストランの努力に接したり、星を落としたレストランに偶然その直後に訪れたり、料理へのこだわり、パンへのこだわり、その重みに姿勢を正さずいられない稀有な経験をしてきました。

それに比べると パンコーディネーター・・・・・・・その存在価値・・・・・・・・。

http://tokyo.cool.ne.jp/baker/


ベーカリー

2009-06-21 10:54:56 | Weblog

ベーカリーの過当競争時代、駅中、エチカの拡大、拡大スピードは遅くなりましたがコンビニの存在、小麦粉・原材料の高騰による値上げとそれによる消費の減少、朝食をとらない家庭の増加と要員は多々あります。
しかし、それ以上に何所のベーカリーも同じような調理パン・惣菜パンが並び、お客様側から見ると面白くない、新鮮さが無い、夕方のピークに焼きたてが無いなど、お客様の目線で店創りが出来ていない。これが過当競争の原因では無いでしょうか。
パン屋の売上規模は立地で異なりますが、普通ベーカリーは住宅街または住宅街近くの商店街に多く、ここでは食パン・フランスパンなど食事パンの需要が中心で、本当に美味しい食事パンを焼いていれば売上は確実に上がります。

原価率の高い調理パン・惣菜パンで苦しむより、美味しい食事パンで安定した売上を実現し、原価率を下げることをお勧めします。
商品構成を大幅に変えることは恐ろしいですが、ベーカリーを元気にするためには発想の転換が必要です。

http://tokyo.cool.ne.jp/baker/