Pains パリの味

パン屋、ベーカリー作りを応援します。

ベーカーテクノサービス

ロアモンド 池上店

2009-12-16 21:08:20 | Weblog

 ロアモンド池上店、スペイン製の石窯を装備したベーカリーとしては、上手く石窯を使いこなしていると思われます。バゲット、パンドカンパーニュなど直焼きパンは、自家製天然酵母で風味の良さは特筆すべき点ではないでしょうか。また、食パンの種類が多いこと、レーズンブレッドはレーズンが多くシットリした思いがけない美味しさです。このレーズンブレッドトーストすると格別な味わいを楽しめました。
 池上駅前には、この石窯を使いこなせず身売りしたサンメリーがありますが、相変わらず冷凍生地を焼いているだけで、かつてサンジェルマンと対峙していた頃の姿はありません。とはいえそのサンジェルマンも存在感がありませんが。
 
 
 
 


ベーカリー売上改善

2009-12-11 19:05:56 | Weblog

今月初旬よりあるベーカリーの売上改善に取り組んでいます。

東京の有名なベーカリーの直営店の一つですが、製造スタッフは若い日本人スタッフ2人と中国人スタッフ4人。中国人スタッフは元料理人で感と動きは冴えていますが、パンは全くの素人です。会話は筆談、冗談も筆談で時間がかかりますが、気持ちは通じ合えてきました。真面目で、仕事熱心で、日本でこのまま働き、十分に技術を磨きパン業界発展に寄与して貰いたいと思います。
 しかし、彼らは帰国後自身でレストランを開く夢を持ち、資金を蓄える目的で来日しているようです。一人っ子政策で彼らはもちろん一人っ子、帰りたいと言います。残念です。何しろ日本人に無い根気、我慢強さを持ち、パン業界には必要な貴重な存在と考えられます。

 中国、成都へ就くため中国語を勉強始めた私にとりまして、彼らとの出会いは千載一遇のチャンスと感謝いたしております。


北京

2009-12-02 17:48:25 | Weblog

 11月25日、成都 17時発 北京行き、中国国際航空 CA4108便、
 成都の空港で4時間近く待たされ、搭乗口が再三変り、振り回され、挙句の果てに別の便名に変り、北京に着いたのが24時近くになりました。結局空港で食べたパンとワインが夕食となり、北京での夕食を楽しみにしていましたが、ウイスキーだけで疲れのためか熟睡でした。

 羽田から北京への中国国際航空の機内食は酷く、こんな不味い機内食は始めてで、JAL,ANAの行き届いたサービスに慣れているせいか、苦痛の3時間でした。

 北京では、市内のベーカリー、デパート、冷凍生地工場を案内して頂き、直ぐそこまできている中国のパン食文化到来と巨大市場の出現を予感しました。まだまだ食事パンの需要、食パンの需要は多いとはいえませんが、仮にトーストを朝食に食べる文化が定着した時はどれだけ工場が必要か、また小麦の需給バランスはどうなるか。

 日本が戦後復興し発展したスピードより遥かに速いスピードで突っ走る中国、活気があり、我武者羅に頑張る中国人を見ていると、羨ましく思えます。これから15年で中国は全ての面で世界一になり、それにインドが続き、日本はその時どうなっているか、想像したくない。今の政府には産業構造をどうするか明確なヴィジョンが無い。方針が明確でない会社はいずれ倒産ですが。チマチマ無駄を削るだけでは、デフレから脱出できません。農業政策も、国の根幹は農業です。農業が、農業政策がしっかりしている国は安定しています。アメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ、農業で外貨が稼げる国、日本はこれから何で外貨を稼ぎますか?ちくちく偉そうに官僚を罵り、チマチマ重箱の隅を突っついて幾ら浮きましたか?この行為を全く無駄とは言いませんが、節約だけでは会社は大きくなりません。国は?
 明確な実行できる政策が無いので時間稼ぎとしか見えません。日本の経営改善は待ったなしですが、国民が安心する政策を早く提示し、速やかに実行していただきたい。JALの問題を大きく報道させ、国民の目をそらせ、自分たちへの追求をかわし、時間稼ぎをしていませんか?悪いタイミングで素人政治家が権力を握ってしまった。政治コンサルタントが必要です。ただ、素人はコンサルの言うこと聞かないのが多い。パン業界も同様ですが。

 写真は凍った北京の川、