Pains パリの味

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ベーカーテクノサービス

ベーカリーコンサルタントの独り言

2009-05-21 18:54:04 | Weblog

1976年パン業界に入り、今日まで30年以上パンに携わってきました。入社から約10年間、大型ラインで食パン、菓子パン、冷凍生地の生産、品質管理、商品開発と良く体が持ったものだと感心しています。
その後、86年よりフランス、91年よりハワイと転勤で海外のパン業界を勉強し、商品創り、店創り、人創り、工場管理と携わってきました。帰国してみると、日本はチマチマ物を作る雰囲気でなく、大した労働をせず金儲けをすることが当たり前、美徳のような国に変貌していました。
その変貌がコンビニを台頭させ、スーパーが無休で営業し、金儲けにはルールも、モラルも、良心も関係なく、日本人の良いところを全て捨て去り、金を儲けた者が勝ち組、あたかもそれが善、普通に生きて金儲けをしそこなった者が負け組みと、思いやりの欠片もない人たちが生活を謳歌している歪な国になってしまった。

外から日本を見ていると、日本人は自分たちがすごいだろ、世界を動かしていると勘違いしている愚かな人間の集団に見え、海外で暮らす日本人はいささか恥ずかしい思いをしていました。フランスは地価が安定し、それはパリなど大都市は土地の私有が禁止されていたり、制限されていることもあるが。農業は100%自給し、余りは輸出し外貨を得ている。
日本の農業はと言うと、休耕田に補助金を出している。補助金とは本来、プラスになって帰って来るように出す物、減反政策はどぶに金を捨てるような愚かな政策でしかない。日本の農業を本当に考えるなら、農地改良、転作、農業の集約・大規模農業への転換しかない筈。若者が胸を張って従事し、安定した収入が期待できる農業に変えなければ、日本自体が存亡の危機を迎えることを認識して欲しい。

自民党がその愚かな政策に気がつき転換しようとした前回の選挙、民主党は減反政策を転換しませんと公約を掲げ、農村部で票を獲得し選挙に勝ちました。何を考えているのか。民主党議員は自民党ををリストラされたような人も多く、次の選挙で民主党が勝ってもこの国良くなることは無さそうです。

 しかし、この金儲け主義のお陰でベーカリー業界に人が集まらない。数ある私立のパン学校は、パン業界がばら色の業界であるように宣伝しているのだろうか。そうもしないと学生が集まらないのか。パン学校から来る人材、使い物にならない。学校によっては3ヶ月で職人に育てますなんてキャッチコピーが出ています。3ヶ月でパンが理解できる訳が無い。1年間パン学校で勉強しました、パン作れますという若者がきました。言うことは一人前以上、仕事は1/10人前、何を教えているのか、学校は単なる金儲けの場?生地の丸めくらいできるようにお願いしまよ。本当に。

そこで、本当の技術者を育てるパン学校を創ります。

http://tokyo.cool.ne.jp/baker/

http://ynarano.web.fc2.com/


ベーカリーコンサルタント クロワッサン

2009-05-21 09:24:09 | Weblog

1986年よりフランス・パリに駐在し、パン作り、パン屋創りを研究していました。パリに着いた翌朝、ホテルで出されたクロワッサンに魅せられました。今まで味わったことの無い、味と香り、口溶けの良さ、サックリした軽い食感で究極の内相を持った、本当に素晴らしいクロワッサンでした。

フランスにいた4年間パリをはじめ各地でパン、ビノワズリーを食べましたが、このホテルのクロワッサンに勝る物には出会えませんでした。クロワッサンの生地配合は単純で、小麦粉とバターの性格がそのままクロワッサンの風味を決定してしまいます。フランス産の小麦の性格から歯切れの良い食べ口が生まれ、フランス産バターの持つサラッと溶ける特性から香りと口溶けの良さが生まれるものと考えていました。

帰国後、日本の小麦粉をブレンドしフランス産小麦に近い歯切れの良さと、香りを持つ小麦粉を探しブレンドの比率を決めました。国産バターは国内メーカー各社のバターをテストし、あるメーカーの発酵バターがフランス産バターに最も近いことが判りました。
これまで、この配合、材料でクロワッサンを製造、販売してきました。価格は高い設定になり、受け入れられるか不安でしたが、発売してみると好評で日本でもクロワッサンが売れると確信しました。

現在、このクロワッサンを提案しています。

http://tokyo.cool.ne.jp/baker/

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