fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、趣味のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

聴き比べてみました。

2014-06-05 21:36:19 | Music
今日は、一緒に子育てをした友達と我が家でおしゃべり。

もうかれこれ30数年のお付き合いで、気心も知れているし心の美しい人たちなのでとても安らぐひと時を過ごすことが出来ました。

お教室とコンビニの仕事で人に会うことが多いし最近人の悪意に敏感になってしまってお疲れ気味。

心優しい人たちとの会話にホッとしました。

そして、今日の掃除のBGMは、バッハの平均律クラビーア

ついこの前までSEKAINOOWARIだったのに急激な変化でありますが、この前、クラシックコンサートに行って以来クラシックづいています。

リヒテルの演奏に感動したのでリヒテルをいろいろ聴いている中で、バッハの平均律クラビーアにたどり着き聴いているうちに「そうだ、確かグレングールドのもあったわ。」となって二つを聴き比べてみました。

聴き比べるなんてクラシックについて全く知識がない私なのにおこがましいですが(^^;)

単なる感想です、感想、、、。

同じ曲なのに二人の演奏は全く違います。

リヒテル(1915~1997ソビエト連邦のピアニスト)は、細部にいたるまで神経の行き届いた本当に美しい音、まるで天上から天使が舞い降りてくるような美しさ

そして、正しくない道を行こうとしている私を間違っているんではないですか?と優しく諭してくれるような音色で、美し過ぎて胸が痛くなるような演奏です。

ジャケットの風貌を見ても傷つきやすい繊細な印象を受けるリヒテルの生い立ちは複雑なようです。

何とピアノは独学で22歳でモスクワ音楽院に入学した時には、すでにピアニストとして完成されていたそうで、師であったゲンリフ・ネイガウスは「何も教えることはない」と言ったとか

でも、独学ということが劣等感となっていたのか練習量がすごかったそうですよ。

少なくて1日6時間、多い時は8時間くらい、天才の上に努力家、無敵ですね。

コンサートすることをこよなく愛していて今で言うゲリラライブみたいなものも行っていたそうです。

グレン.グールド(1932~1982カナダのピアニスト)は、聴いていてとにかく心地よい演奏です、リズムと言い左右の手から紡ぎだされる音が近づいたり遠ざかったりそのバランスが絶妙で一種トランス状態になるくらい癖になるような演奏で何度も聴きたくなります。

音楽一家に生まれたグレングールドは、小さい時から音楽の英才教育を受けていてその才能は若い時から注目されていました。

とにかく変わった性格の持ち主で、潔癖症、菌が付くのを恐れて人とあまりしゃべらなかったとか、たたたららら~と鼻歌を歌いながら演奏するのでそのまま鼻歌付きでレコーディングされている曲も沢山あるとか

演奏スタイルも極端に低い椅子に座って猫背で大きな身振りで演奏する変わったスタイルだったようです。

リヒテルとは反対にライブ演奏には批判的で後年は、一切のコンサート活動をしないと宣言してスタジオでの録音のみでの演奏活動を行っていたそうです。

そして、彼は実は作曲家になりたかったけれど独創的な曲が書けなくて断念したというところが興味深いですね。

バッハの平均律クラビーアにおいては、この二つの演奏を超えるものは今だないとネットのどこかに書いてありました。

解釈とかなんとか専門的なことはわかりませんが、4時間くらいある長い長いこの曲、二人の演奏にはずっと聞いていたくなる素晴らしい魅力があります。
















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