Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

生徒公約

2007年07月30日 | 那覇、沖縄
 今日は参議院選挙である。猛暑の中、近くの小学校まで歩いて投票に出かける。子どもが少し離れた小学校に通っていることから、近所の小学校には選挙の時くらいしか行く機会がない。前回は衆議院選挙か県知事選挙のどちらかで訪れた記憶がある。
 さて小学校の門を入るなり、柱に妙な文字の書かれた板がかけられている。緑の文字で書かれた文章は「ここではボール投げはしません」。最初に見たとき少し違和感を感じた。だいたい学校では「してはいけません」と表示されるのが普通であり、「しません」と書かれていることは少ない。だいたい門を入って最初に目につく文字がこれなのだから、驚いたのである。
 この「しません」という主体は誰なのだろうか?一般的に考えて、ボール投げをするのは「生徒」である。とするとこの文字は小学生自身が書いたのだろうか?それにしては、あまりに美しく書けている。どう見てもこれは先生が書いたものだ。ということは、生徒の意思を表示したように見える文章を教師が書いたことになる。生徒の意思であるはずの文章を他人が書くことは許されることなのだろうか?
 これから選挙にいって候補者の名前を書こうという直前であるためか、こういう文章を見ると敏感に反応してしまう。まるで生徒の公約のようである。この門をくぐる生徒は、「ここではボール投げをしません」と公約し、校舎の中に入っていく。あるいは校門を入ると、マントラのようにこの文字を三回唱えるのかもしれない。しかしこの公約は自分で作ったものでないとすれば、それはそれでおかしいのである。
 候補者のマニフェストは、自分自身で書いたものなのか?それとも政策ブレインが「こんな感じでいいんじゃないですか」と文責したものなのか?もし自分で作っていないのであれば、それではまるで今見た小学校の「ここではボール投げをしません」と同じじゃないか。わからなくなってきたぞ。どうすればいいんだ・・・。