ヴェネチアを訪れた人が必ず目にする印象的な建物はサンマルコ寺院
総督宮殿と並んでサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会(島の名前も同じ)
教会の背後は修道院です。
この建物を設計したルネサンスの建築家がアンドレア・パルラディオ(1508~1580)
今年はパルラディオの生誕500周年にあたります。源氏物語千年の半分
ルネサンス期の建築家の中で、後世に最も大きな影響を及ぼした建築家と言われます。
NZZ(新チューリヒ新聞)にも2回3ページにわたる特集記事がありました。
パルラディオの建築が後世の建築家にとって手本となったばかりでなく
彼の著書「建築四書」(1570)も、現代まで読みつがれています。
私も一応パルラディオのファンで、何年も前に、ヴェネチアの本屋で
「建築四書」の復刻版を見つけ、迷わず購入
もちろん!まだ読んでいません
表紙と中身のピンボケ写真を少し・・・
蛇足1
オスマントルコ最大の建築家と言われるミマール・スィナン(1489~1588)と同時代人。面識はなかったにせよ、お互い意識していたのではないかと想像します。当時のヨーロッパ・地中海圏の建築における東西の横綱
パルラディオの建築を集めた写真集も沢山出ています。
私の持っている数冊の中の1冊
Wikipedia画像
パルラディオの最高傑作とされるラ・ロトンダ(英語)画像が沢山あります。
スィナンの代表作スレイマニエ・モスク
蛇足2
「ゴシック原理主義者」のジョン・ラスキンはルネサンスが嫌いで、「ルネサンス建築はひ弱で女性的だ」と言っていますが、パルラディオの建物、女性的に見えますかね
ラスキンの出てくる以前の記事
蛇足3
因みにアンドレアという名前は、イタリア語とレトロマンシュ語では男性の名前。但し、英語、ドイツ語、スウェーデン語、スペイン語、ハンガリー語では女性の名前。女性の名前アンドレアの男性形はアンドレアスです。
もっと蛇足
1902年に一度崩壊した「既往症」のあるサンマルコ鐘楼が、近年増加しつつある洪水のせいで、また傾き始めているため、補強工事が行われるそうです。
右側の総督宮殿背後にそびえる鐘楼
もっともっと蛇足
自分の写真を探すのが面倒(それに、どうせピンボケ)なので、教会と鐘楼の写真は絵葉書をスキャンしました。
鐘楼が崩壊って...高さがあるとバランスを保つのも難しいのでしょうね。
こちらでは神戸の人口島の建物が、震災のときに地面の液状化で大変だったようです。
工事が順調に進みますように。
倒れたり、持ちこたえたり、は様々な要素の複雑ビミョーな相互関係(作用)によるのでしょう。
ピサの斜塔なんか、繰り返し「お助け」はあるにせよ、まだ頑張ってますからね
飛行機が飛ぶのも不思議ですが、大きな建物が、何百年も立ってるてのも不思議ですね。
もっとも、浮島みたいなヴェネチアが、まだ持ちこたえていること自体奇跡だ~
日本の古い時代の大工さんたちは、地震の国なので、当時から、苦労が多かったと思います。尊敬しちゃいますね
とってもよく勉強されてて、私も勉強になります。
(私が知らなさ過ぎるのか?^^;)
パルラディオ氏のその本の表紙を見る限りではちょっと女性的には見えないですね…
だから、SLとか帆船とか馬(昔の重要な陸上交通機関)も好き
ヴェネチアに関しては好きで色々本を読んでますし・・・まあ「ところまだら」に知ってることもあるってだけのことです
パルラディオの建物は大体ドーンとしたかたまりで、女性的に優美ということはないですよね。最後の写真右の総督宮殿(ゴシック)の方が、繊細優美で女性的かも
見方は人それぞれですから、逆に見る人もいるかもしれず・・・