みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

読めない図書館

2011-01-25 | 旧市街

旧市街の一角にユダヤ広場Judenplatzがあります。

Wikipedia:Judenplatz(英語)



これは旧市街で最も古い家のひとつ


但し、外壁中央に見られるレリーフは「ユダヤ人を沢山殺して清々した」という恐ろしい「記念碑」で、当時の人たちが取り付けたもの。この大量虐殺(ポグロム)が起こったのは1420~1421年です。歴史の一こまとして保存されているわけです。

その家の前に立つレッシング記念碑


レッシングは啓蒙主義時代を代表する作家で、三大一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)相互の寛容精神を説いた「賢者ナータン」が特に有名です。

反対側、広場の中央に立つ大きなホロコースト記念碑


全ての本の背表紙が内側を向いていて読めない図書館という設定


四方全て読めない本


花輪の置かれた正面


「1938年から1945年までに殺された6万5000人以上のユダヤ系市民の犠牲者の冥福を祈って」とあります。この人たちの人生は、突然断ち切られ、言わば逆向きに並べられた本のように、内容が読めないのです。

その奥突き当たりには、ユダヤ博物館があります


窓に見えるダビデの星

博物館側から見た広場


この広場の下には、かつて中世ヨーロッパで最も大きなものに数えられるシナゴーグがあり、地下にある基部が、ユダヤ博物館の一角として公開されています。
この日は土曜日だったので、ユダヤの伝統(土曜が休日)のためか閉館。

ユダヤ博物館の英語のサイトはこちら




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
みっちゃんさん (ななみみず)
2011-01-28 04:28:05
近寄って良く見なかったので分かりませんが
とにかく綺麗でした。定期的に交換してるんだと思います。
他の宗教を排斥するのは一神教だけというわけでもなく
多神教同士でも紛争があったり・・・
宗教だけで大喧嘩になることは少なく
大抵は政治権力や経済利害がからまって
コトが複雑怪奇になります
パレスチナ問題は、まだまだ続く難問
返信する
あの花輪は・・・ (みっちゃん)
2011-01-27 23:27:44
生花ですのよね? 定期的に交換するのかしら・・・
ユダヤと言えば・・・お正月早々、TVでパレスチナの問題をやっていましたわ。
八百万の神の日本人からは理解しがたい部分も多々ありますけど・・・
この先も解決は難しいんでしょうかねぇ・・・ しみじみ・・・
返信する

コメントを投稿