みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

馬湿地の砦

2014-11-12 | そこらへん

前回の最後で大分近づいたレンガ色の建物の前には広場があります


1)


2)


3)広場にあった可愛い滑り台


4)これも全体を写せない建物です


5)建物前から続く道の突き当りには「いつもの教会


6)


7)正面中央部分


8)入り口(土曜日なので閉まっています)


9)中央入り口を過ぎたところ


10)少し行って振り返ったところ


正面ファサード全体を見渡せるのはドナウ運河側からです。

ウィキフリー画像


実は中庭も広い大規模な建物

私の写真は、この写真左上の向こうにある道路から撮ったもの。

この建物はRossauer Kaserne(ロースアウアー・カセルネ)で、直訳すれば「馬湿地の兵舎」(ロース=馬、アウ=湿地、カセルネ=兵舎)。この辺の地名がロースアウアー・レンデなのです。1865年から1869年にかけて「防衛用の兵舎」として建てられました。現代の常識では、こんな街中になんで防衛用?と不思議に思うところですが、当時は王朝時代で、1848年には市民革命が勃発してウィーン市は暫く革命派の手中にあり、皇帝は「疎開」していました。その後、鎮圧されて市民革命は頓挫しましたが、皇帝としては、市民の反乱に備える必要があったのでしょう。従って皇帝軍が立てこもれるよう、広い中庭を備えた大規模なものなのです。
現在は防衛・スポーツ省の建物となっています(防衛がスポーツも管轄しているというのが面白いですね)。

この兵舎にまつわる「都市伝説」として「軍人である設計者がトイレを忘れたまま建てられた」というものがありますが、それはもちろん事実ではありません。但し、将官用のトイレに比べ、一般兵士用のトイレが少なかったため、後に増設されたということです。

Wikipedia:Rossauer Barracks(英語、情報僅か)

更に先へ進むとリンク大通りに出ます。

11)旧証券取引所

今は内部にレストランや店舗、イベント会場などがあります

12)前を通る市電


13)低床タイプの市電

乳母車や車椅子の乗り降りが楽です

14)低床市電の行く方向にはドナウ運河があります


15)ホテル・ヒルトン・プラザ


16)反対の方角へ戻ります

突き当たりにウィーン大学本館






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2 コメント

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Unknown (めんまねえちゃん)
2014-11-13 19:22:21
おお、美しい街並みが前回から続いていますね。
ほかの季節も美しいけど、
秋や冬ってこの街にとてもぴったりです. . .
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めんまねえちゃんさん (ななみみず)
2014-11-14 21:19:41
春夏は暖房がいらない、寒くないって利点がありますが
このごろは、酷暑もあるから夏も怖いですね
視覚的に、秋冬は風情があって美しいと思います
日本の秋はカエデの紅葉を中心につづれ錦って感じですが
ヨーロッパの晩秋はモノクロームっぽい渋い味わい。
厳寒も嫌だけど、あまり暖冬も問題あり。
さて、北半球のこの冬はどうなるでしょうか
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