ずーっと以前にピンボケ写真でアップしたことがある旧市街の小路です。
Schönlaterngasse(シェーンラテルンガッセ)で直訳すれば「美灯小路」

旧市街でも最も古い部分ですが、家並みの外観は
バロック時代のものです。
これも、ずーっと前に書いたことがありますが、現代のような番地制度が整う前には、「三丁のバイオリンの家」とか「白馬の家」とか、いわゆる「屋号」が使われていました。この小路には「美しい
ランタンの家」があって、実際にランタンがありました。今見られるのはレプリカで、本物は
ウィーン・ミュージアムにあります。
この通りの7番地「
バジリスクの家」外壁には、下の彫刻と絵が見られます。
ウィーンの伝説によると、1212年、この建物の中庭の井戸にバジリスクが住み着いていました。パン屋の徒弟が見つけて「片付けよう」と考えました。「バジリスクは直接見ると石になってしまう」ということで、徒弟は鏡を持って井戸を降り、バジリスクが自分の姿を見るように鏡を掲げました。自分の姿を見たバジリスクは石になってしまったそうな。