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サブプライム問題の現場・・・・

2008-01-16 21:41:43 | メディアから
昨日のNBonline no434は中々面白い記事が載っていた。一つは「セックスの快感は脳を麻痺させる」と言う話題であり、他の一つは、原油高の問題を落語の花見酒にたとえた、『新版『花見酒の経済』」であり、もう一つは「空家荒れ放題」と題する、サブプライムローンに関連して、銀行に差し押さえられた家をいかに管理すべきなのかと言う、ちょっと意表をついた観点からの記事であった。
最初の記事は、「アサヒ芸能」1月15日号とのタイアップでセックスをしている時の脳の状態を測定し、快感を得ている時の脳の状態は、脳に血液がいかず、窒息している状態になっていることをはじめて、明らかにしたという話なのであるが、面白いのは、それがいかに学問的に重要な問題であるのかを縷々説明している点で、その心理状況の方がこの記事の読みどころになっている。二番目の「新花見酒の経済」に関しては、03年に一バレル30ドルだった原油が、07年には100ドルになってるが、最近になるまで世界の経済は順調に回っていたように見える。70年代の石油ショックの時には世界の経済はスタグフレーションで、わが国でも狂乱物価と呼ばれるような混乱が発生したのに、70年代との差は「何か」を論じている。花見酒の落語では、与太郎と、熊さんが同じ金をやり取りしながら、お互いの樽の酒を飲み、たるの酒が尽きると、話は破綻するのであるが、原油をめぐる花見酒においては、原油が枯渇しないので続いている。さて70年代と03年からの差と言うことであるが、70年代にも原油の価格が3倍近く急騰した。花見酒で言えばくまさんが一杯100円だったのを200円にしたことになる。そこで与太郎に100円しかなければ、与太郎は熊さんから、酒を半分しか買えないことになるが、誰かが与太郎に100円貸せば、今まで通り一杯分の酒が飲める。70年代においては熊さんたる産油国は、そこで得た200円を使うことが出来ず、今までどうり100円分しか消費しなかった。従って、与太郎の消費は誰かがもっと貸してくれなければ、酒の量を減らさざるを得ない。しかし、もし熊さんが手にした200円をそのまま消費に回し、酒を2杯飲めば、消費量は1,5倍になり、与太郎も酒を今まで通り、熊さんから一杯の酒を買うことが出来る。中東諸国の建設ブームがそれに当たるという。ところがここに来てサブプライムローンの問題が起こり、今まで気前よく貸していたところが貸せなくなり、逆に今までの貸し金を取り立て始めた。世界が重大な転換期に入っていると、この記事は言う。さてそのサブプライム問題の現場ではどうなっているか。それが三番目の記事である。返済不能な客から差し押さえた物件はどうなっているか。差し押さえを受けて退去した家も、その大部分は、所有権も元の住人のままで放置されているのが現状だと言う。住人は差し押さえを受けて退去したのであるから、その住宅に対する責任はないと言う。他方差し押さえた銀行は担保権を行使しただけであり、所有権は無いのだから、住宅に対する管理責任はないと主張していると言う。家屋に対する税金の支払いはもとより、芝の手入、窓や壁の修理なぞするわけも無い。放置された住宅が、ホームレスに占拠されたり、麻薬の密売に利用されるようなことも起こり、周囲の環境も悪化する。ある調査によれば、放置住宅の150フィート以内の住宅は7600ドルもその価格が低下すると言う。そこで各自治体においては、銀行に対し、その管理責任を追及する方向で進んでいると言う。さらに、放置住宅の価値はほとんどゼロに等しいものとなっているらしい。ある調査によれば、残存価値4500ドルとされた住宅の内訳は、土地代金が4300ドルであったという。よくわからないうちに世の中は大きく変わり、大変なことになっているらしい。クワバラ、クワバラ・・・・
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