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「国宝 薬師寺展」 見せ方が素晴しい

2008-04-17 23:48:42 | 展覧会から
東京国立博物館で開かれている「国宝 薬師寺展」へ行ってきた。薬師寺には年3回、延べ十数回は行っているので、やや軽く考えて何時もの仲間と出かけた。結論は・・参りました、自分の知識の無さを思い知らされる結果になりました。まず第一に、休ガ岡八幡宮が何故薬師寺の境内にあるか、など考えたこともありませんでした。神像にせよ、狛犬にせよ板絵の神像にせよ今まで一度も見たことも聞いた事も有りませんでした。当たり前のような気がしていたのですね・・・反省させられました。続いて東塔の伏鉢や水煙。 次に目立つのは東院堂の聖観音菩薩像、仏のこんなに若々しいお顔を拝見したことが無かったような・・・ お堂の中では解らなかったのか・・・ 図録の解説に拠ると「直立する姿勢や、体の正面を平行にU字型にわたる天衣が左右対称に整えられ、正面観が強調される。」こういった所で、会場内の解説では、日光・月光量菩薩より、少し古い作かとも言われていた。会場はその脇から傾斜になり、両菩薩の正面へと進む。我々の視線がほんの少し上向きになるくらいの高さだ。お寺では絶対に実現しないアングル。ややうつむいた、お顔が素晴しい。それが床面に下り菩薩のお傍に立つと、見上げるように大きい。これほど大きかったのか改めて感じ入る。普段は光背に隠れている背中や、量感のある腰周りも初めて見る感覚だ。この展示方法は凄い。一見の価値はある。自分の目では確認できなかったが月光菩薩の首の周りには沢山の亀裂が入り、火災の時に衝撃を受けたらしいとあとで話を聞いたお坊様が話されていた。ここでも観客は自由に脇にも後ろにも勿論前からも両菩薩を拝観することが出来る。上からほぼ平行に見るときと下から見上げる姿。確かこの博物館には展示ディレクターが活躍しているとTVで紹介していたが、必要な人ですね。見せ方によりこれほど変わってくるとは思いもしませんでした。
最後は「吉祥天女像」 お正月に行った時には必ず薬師如来の前に安置されていますが、これほど近くで拝見できるとは思いもしませんでした。「吉祥悔過会」お寺で一度くらい聴いた事があるかなこのお名前・・・ また行きたいな・・・・ 
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