気ままな日々を 思いつくままに

旅の様子や
今日の庭
思いついたことなどを
気ままに 気楽に綴ります

ロシアに何を約束したか 国を売った???

2009-02-19 22:09:48 | メディアから
いまさら言うことでもないが、新聞を見ていて自分たちの明日に希望を持たせるような記事にお目に掛からない。数日前に書いた村上春樹氏のイスラエルにおける、自分の思いを正面から表した記念講演に感銘を受けたくらいである。この記事にトラックバック頂いた所をたどるとご自分で全文を翻訳しているブログにたどり着いた。このBLOGの最後に引用しておきます。酔っ払い中川については昨日も書きましたが、今頃になって財務省から20人を超える部下が同行し、中川はチャーター機で移動していた。などと下らない事が沢山出てきていますが、問題は中川が完全に酩酊していたにもかかわらず、誰も会見を中止させなかったこと。それに尽きると思います。なぜ最初に質問した記者が、「あなたは酔っていますね」と問わなかったのか、日銀総裁はともかく、なぜ財務官が答弁を代行しなかったのか、日本として財務大臣をフォローする心構えが全く出来ていない。そのことが帰国してからの48時間に及ぶ混乱のきっかけであったろう。勿論、公務中に酒を飲み泥酔するなぞ、政治家としては失格であるし、そのことを理解できない官房長官や、総理大臣にも政治家の資格があるとも思えないが・・・・・・・
本来であれば、北方領土を「独創的な手法で解決」と大見得を切っているのだから、国民に大きな希望をもたらすと持ち上げたいところであるが、今回のサハリン訪問には胡散臭さの方が臭ってならない。そもそも「南樺太」とは何処の領土なのか。確かに日本はサンフランシスコ講和条約締結に際して、南樺太と、千島列島の領有権は放棄している。ところがそこを実効支配しているロシアは、サンフランシスコ条約を認めていない。勿論日本とロシアは平和条約は締結していない。したがって今回麻生が行った、あるいはメドベージェフに呼びつけられた日本国の総理大事としては不用意に行くべきところではない。せいぜい外務大臣に行かせるべきところであろう。新聞の名前は忘れたがロシアにおける経済の、日本で言えば日経に当る新聞は、麻生は南樺太にロシアの主権を認めたと書いているという。そしてロシアは南北樺太はもとより、歯舞諸島・国後・択捉を含む千島列島おもサハリン州の範疇にしているという。自分は第二次大戦は書物を通じてのみ知る者であるが、終戦直前におけるソ連軍の参戦とその非道ぶりに関しては許すことが出来ない感情を持っている。それだけに麻生の軽々しい行動を認めるわけにもいかない。内閣の支持率を上げるといった目先のことにかまけて、国家百年の計を過たぬことを強く願うばかりです

村上春樹記念講演全文
So I have come to Jerusalem. I have a come as a novelist, that is - a spinner of lies.
こんなふうにして私は、嘘を紡ぐ作家としてエルサレムへ来ました。

Novelists aren't the only ones who tell lies - politicians do (sorry, Mr. President) - and diplomats, too. But something distinguishes the novelists from the others. We aren't prosecuted for our lies: we are praised. And the bigger the lie, the more praise we get.
嘘をつくのは作家ばかりではありません。政治家や(大統領、すみません)、外交官だってつきます。
しかし作家とこの人たちとをはっきり区別するものがあります。
作家は、嘘をついたといって訴えられる代わりに賞賛を受けます。
大きな嘘をつけばつくほど、たくさんの賞をもらえるのです。

The difference between our lies and their lies is that our lies help bring out the truth. It's hard to grasp the truth in its entirety - so we transfer it to the fictional realm. But first, we have to clarify where the truth lies within ourselves.
私たちのつく嘘と、政治家や外交官のつく嘘との違いはこうです。
私たちの嘘は、真実を引き出しやすくするものであるということです。本当のことすべてを把握するのは難しいため、私たちはそれを虚構へと作り変えているのです。
けれども、それにはまず、自分の中にある真実をはっきりと知っておかねばなりません。

today, I will tell the truth. There are only a few days a year when I do not engage in telling lies. Today is one of them.
今日、私は本当のことを言うつもりです。
一年のうちで私が嘘をつかなくてよい日はほんの少ししかありません。

その中の一日が、今日なのです。

When I was asked to accept this award, I was warned from coming here because of the fighting in Gaza. I asked myself: Is visiting Israel the proper thing to do? Will I be supporting one side?
受賞を打診された時、ガザ地区での戦闘のため、ここへは来ない方がいいと警告されました。
私は自分自身に訊いてみました―イスラエル訪問は正しいことなのか?自分はどちらか一方を支持する側にまわるのか?と。

I gave it some thought. And I decided to come. Like most novelists, I like to do exactly the opposite of what I'm told. It's in my nature as a novelist. Novelists can't trust anything they haven't seen with their own eyes or touched with their own hands. So I chose to see. I chose to speak here rather than say nothing.
少し考えてみた後、ここへ来ることを決めました。
ほとんどの作家がそうであるように、私は「こうしろ」と言われたことと真反対のことをしたいのです。
これは私の、作家としての本質から来るものです。
作家は自分の目で見て、自分の手で触れたものでなければ、何事も信じることができません。
そういう訳で、私は自分の目で見ることを選びました。
沈黙していることよりも、ここに来て話すことを選んだのです。

So here is what I have come to say.
私がここに来て言いたかったのはこういうことです。

If there is a hard, high wall and an egg that breaks against it, no matter how right the wall or how wrong the egg, I will stand on the side of the egg.
高くて頑丈な壁があり、それにぶつかって割れてしまう卵があるなら、その壁がどれだけ正しいものであっても、卵がどんなに間違っていても、私は卵の側に立ちたいと。

Why? Because each of us is an egg, a unique soul enclosed in a fragile egg. Each of us is confronting a high wall. The high wall is the system which forces us to do the things we would not ordinarily see fit to do as individuals.
なぜかというと、私たちひとりひとりが卵であり、壊れやすい卵の中に入った、それぞれ異なる魂だからです。
私たちはそれぞれが高い壁に立ち向かっています。

その高い壁とは制度のことです。
一人の人間としての私たちに、普通に考えてふさわしからざる物事を強要しようとするもののことです。

I have only one purpose in writing novels, that is to draw out the unique divinity of the individual. To gratify uniqueness. To keep the system from tangling us. So - I write stories of life, love. Make people laugh and cry.
私が小説を書くときに目指しているのはただ一つ、一人一人が持っている、それぞれ異なるすばらしさを引き出すことです。
その無比なるものを喜ぶことができるように、そしてまた、制度が私たちをからめとることがないように。
そんな風にして私は、生命や愛についての物語を、人々を笑わせたり泣かせたりする物語を書いています。

We are all human beings, individuals, fragile eggs, we have no hope against the wall: it's too high, too dark, too cold. To fight the wall, we must join our souls together for warmth, strength. We must not let the system control us - create who we are. It is we who created the system.
私たちは皆人間であり、個人であり、壊れやすい卵です。
壁に向き合ってみたとき、それがあまりに高く、暗く、冷たすぎるため、希望はひとつもないように思えます。
その壁と戦うために、私たちは優しさや強さのようなものに向けて、魂をひとつにしなければなりません。
私たちは、制度に操られるようなことをしてはいけません。自分が何物であるかを、制度によって作り上げられるようなことをしてはいけません。

制度が我々をではなく、我々こそがその制度を創造したのですから。

I am grateful to you, Israelis, for reading my books. I hope we are sharing something meaningful. You are the biggest reason why I am here.
私の本を読んでくれたイスラエルの皆さんに感謝します。
私たちが、何か有意義なことを共有できればと願っています。
私がここにいることの一番の大きな理由は、あなたたちなのです。

http://ameblo.jp/gum-syrup-16g/day-20090217.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする