気ままな日々を 思いつくままに

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レオナルド・ダ・ヴィンチ  天才の実像 を見る

2007-04-05 23:04:26 | 展覧会から
確かに、案内のパンフレットには レオナルド・ダ・ヴィンチ ---天才の実像 とありどこにも「受胎告知」の文字はタイトルに入っていない。しかしパンフレットの中身は全て『受胎告知』だけであり、それが全てのような表現をしている。たった一枚の絵でどうやってあの博物館の空間を埋めるのだろうという思いは、最悪の形で目の前に現れた。たった一枚の絵が主役なのだから、全員が其処に来ることは明らかだ。幸か不幸か、自分は「モナリザ」も「ヴィーナス」も博物館に来たとき訪れていない。しかし朝日新聞の催事紹介に拠ると、モナリザの時は150万人の人々が訪れ、博物館を取り囲んでいる有様が写真で掲載されていた。きっとそのときにも今回と同じような展示がなされていたのであろう。何時間も並んでその絵や像の前を2・3分で過ぎて行ったのであろう。しかし本当にそれでよいのですかね・・・ 今回について言えば、会場外のヴィデオで『受胎告知』に関して詳細な分析が紹介されており、例えばマリアの聖書に置いた腕の長さがおかしいとか、マリアの後ろの石組みがやや曲がったように見えるとか言われているが、この絵は、右下から見上げられることを想定して書かれており、レオナルド・だ・ヴィンチが想定した場所に立てば、その構図は完全なものになると解説されていました。金曜日には稽古の前に博物館に寄る事が多いので、時間をかけてのんびりとみていたのです。だから本番の今日は、ヴィデオで解説されていたことがどんな形で示されるか、本当に興味があったのです。結果は全く何もなし。がっかりしました。
博物館としては第二会場の方がメインだといいたいのでしょう。天才の実像を彼のメモやノートにに残された文字や、絵からから再現しているようでした。みてきてからようでしたと言うのも変な話ですが、自分にはこの展示が何を意味するのか殆んど理解できませんでした。其処に展示されているダヴィンチの手書きのノートなども殆んど複製されているもののようでしたし、勿論模型も当時のものではありません。さらにノートに何が書いてあるか一切解説がないのです。せっかく複製とは言え、ダヴィンチの筆跡で書かれたものがあるのですから、単語だけでも翻訳すべきではないのですか。 した処で分らない者には、分らないでしょうが・・・ さらにもう一つ、原寸大にデジタルで処理され原寸大に印刷されている三点のダヴィンチの絵に、ガラスがはめられているのです。原画が温度・湿度が厳重に管理された展示容器に入れられているのは理解できます。なぜ・・デジタル処理をされた絵までガラスをかぶせなければいけないのでしょう。
最近はずっと仲間と特別展を見逃さずに来ています。こんなにがっかりしたのは初めてです。自分の期待する方向が間違っていたのでしょうか。
今日初めて博物館の裏手にある、庭園部分に入りました。桜は殆んど終わっていましたが、ここの桜は素晴らしいですね。来年は必ず来ましょう
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