ムーン・リバー、1マイルよりもっと広い河
いつか私はあなたを堂々と渡ってみせる
私に夢を与えて来たのはあなた
それを破って来たのもあなた
あなたが何処に流れて行こうとも、私はついて行く
二人は世界を見るために旅立つ漂流者
見るべき世界はたくさんある
二人は同じ虹の端を追いかける
あの曲がったあたりで待っていて 私のハックルベリーフレンド(懐かしい友人)、ムーン・リバーと私
トルーマン・カポーティ原作の映画「ティファニーで朝食を」の中でミス・ホリデイ・ゴライトリー(オードリー・ヘプバーン)が歌っている「ムーン・リバー」。
ハスキーなヘプバーンの歌声と、甘いメロディとは裏腹にどこか寂寥感のある歌詞が印象的で、映画は凡作だったものの、この曲とジヴァンシーの衣裳だけは人々の記憶に残った。
虹の端には、一体何が待っているのだろう?
Days Of Wine And Roses
The days of wine and roses
Laugh and run away
Like a child at play
Through a meadowland
Toward a closing door
A door marked never more
That wasn't there before
The lonely night discloses
Just a passing breeze
Filled with memories
Of the golden smile
That introduced me to
The days of wine and roses
And you!
酒とバラの日々
酒とバラの日々は
笑いながら走り去っていく
遊びに興じる子供のように
野原を駆け抜け
閉じかけている扉へと向かう
今までそこにはなかった扉
「決して二度と戻れない」と記された扉へと
孤独な夜が
思い出に満ちたそよ風を吹かせる
あの輝くような笑顔が私をいざなった
酒とバラ、そしてあなたとの日々の
「ティファニーで朝食を」(1961年)の主題歌「ムーンリバー」に続いて2年連続でジョニー・マーサーとヘンリー・マンシーニのコンビがアカデミー歌曲賞(ベスト・オリジナルソング)を獲得し、スタンダードナンバーになった名曲中の名曲。
映画の方はもうすっかり忘れ去られていますが、揃ってアルコール依存症に陥り生活が破綻をきたしてしまう夫婦を白黒画面で冷徹に描いた問題作でした。
特定非営利活動法人なごみは今月25日で15周年を迎えます。
この15年、本当にいろいろなことがありました。
正直なところ、思い返すのが怖いくらいで、それでも振り返ろうとすると、なんとはなしにこの曲の歌詞とメロディが頭に浮かんできます。
数えきれないほどの著名アーティストがカバーしていますが、こちらのボサノバ風アレンジが気に入っています。