
朝からヘリコプターの爆音が響き渡ってました。巡航高度よりも低い高度でホバリング(空中停止)しているんです。わが家のほぼ真上の雲一つない冬の空の中…
元旦駅伝のテレビ中継のリハーサルなんですね。スタート地点からの中継が続く間は、放送電波を送信所へ中継するヘリコプターがまちの上で爆音を響かせ続けているんです。うるさい朝なんです。
うるさい朝の最初の仕事は、正月料理用の冷凍の甘エビと帆立貝の貝柱を解凍しながら、神迎えの支度の仕上げなんです。
冷凍の甘エビは、鬼ガラ焼きにする分とマリネにする分を分けて、鬼ガラ焼きはくし打ちをします。マリネの方は粉を打ってから背曲りになるよう楊枝で止めますんで、ヒゲと足を取り除き尾の先を切っておきます。帆立貝は、伊達巻用のは適当に刻んで、ウニ焼き用は半分に切って少し塩味をつけた酒に漬け込んでおきます。
神棚に新しい神札を納めて、酒、水、米、塩を進ぜます。お札は天照大御神と歳神さまなどのお札と、熊野さま、弁天さま、高尾山、それと寒川さまのお札を納めています。
庭の隅にある稲荷さんの祠は、ユキ子さんが整えに行ってくれたんですけど、大声あげて戻ってきました。
「お稲荷さんの中に、いるのよ、何かが…!!!!」
これが稲荷さんの祠です。私がこの地に家を建てる前からここにあったんです。それなんで、祠を新しくして、権禰宜の高坂均さんにお願いして、あらためて降神してもらった稲荷です。
祠の中に御神符を納める小さな箱があって、垂れ幕が下がっています。その中に神鏡と神符を収めているんです。幕をあげて、鏡を取りだすと…
分かりますか、箱の隅に、小さなヤモリがいたんです。冬眠しているんです。
そっとそのままにしておくことにしました。元通りにして。この場所で冬が越せるのかどうかは分かりません。でも、この小さなヤモリは自分でこの場所を選んだんです。
稲荷さんのご加護が、小さなヤモリにも届くようお祈りしました。
わが家には、ヤモリの一群が暮らしているのは分かっていたことですが、稲荷さんの祠で越冬している姿を見るのは初めてのことです。
伊達巻を焼きました。帆立貝の貝柱と砂糖を加えた卵液をミキサーで撹拌して、卵焼き器で焼いて、巻き酢で巻いて、アルミ箔に包んで仕上げます。7本焼きました。
甘エビの鬼ガラ焼きです。揚げているのは、マリネにする甘エビです。
貝柱のウニ焼きは、グリルで焼いた貝柱に卵黄でのばした粒うにを塗ってバーナーで焼きつけます。
この間に、鶏チャーシューも作りました。養田鮮魚店までヒラメを受け取りに行って、昆布締めも用意しました。これで、後は田作りを作ると正月料理は仕上がりです。
今日は、昼からお重に詰める作業をします。
昼過ぎの赤城山です。見えている峰は鍋割と荒山だけ、後は雪雲の中です。
荒山には雪が見えています。積もっています。
イガ氏の稜線にも雪です。雪の赤城山になりました。
30日の前橋の最高気温は7.1℃、瞬間最大風速は北西の風13.0m╱秒でした。今朝の最低気温はマイナス2.7℃、寒い年の瀬です。
夕食は、宏子姐さんが届けてくれた河豚チリをいただきました。それとUさんから頂いたノドグロの笹漬けをサラダ風にして。暖かな夕食をありがとうございました。とてもおいしかったです。
〆の河豚雑炊、何よりでした。
糸駒の稽古場の入り口の飾りも正月飾りになりました。伯母さんが暮らしていた部屋に続く内玄関の暖簾は縁起物の干支の暖簾に掛けかえられました。ほぼ、正月の支度が整いました。
とても寒い年の瀬となりましたが、皆さまにおかれましては、どうぞよいお年をお迎えください。
この一年、お付き合いいただきありがたく、心からお礼申し上げます。
あんじゃあないのがなによりです。欲を張らずにまいりましょうぜ…
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の吉啓、二代目吉駒と昭和12年から続けてまいりました美登利会を引き継がせていただきました。
二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、よろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。
4月8日の第75回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれます。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください。
私も今日は、黒豆と、松前漬け、はすのきんぴら作りです。
一年に一品ずつ増やしたいと思いつつ、相変わらずの足踏み状態ですが、はやく、佐藤さんにも味見してもらえるよう、精進します(^.^)