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猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

黄桃、バターナッツ、おはぎ、一路庵の菓子、いただき物ついでに二男からもらった京都十二薬師納経帖のこと…

2019-09-22 19:56:31 | あんじゃあない毎日

東京の稽古場へ出かけていたユキ子(三代目吉駒)の東京土産は、根津権現の脇にある夏目漱石が贔屓にした和菓子舗「一路庵」の季節の練り切りです。菊の葉、菊花、秋の三彩です。菊花は紅花で色づけしてあるのだそうです。

昨日は、到来ものや頂き物の多い日でした。

 最初に届いたのは新潟の桃の産地の白根から9月中旬以降に収穫期を迎える黄色い桃が届きました。そこへ、レイ子さんがやってきて一緒にコーヒータイム…

 それからメイ太の母ちゃんさんが、「庭で採れたバターナッツです」と、かわいいのを二つ届けてくれました。すぐに、玄関先に飾らせてもらいました。あとで、ちゃんと食べます。
「奥さんは、お芋好きですよね?」だって、次はサツマイモのようです。いつもありがとうございます。

 

 これは、16日の二代目吉駒伯母さんの三回忌の時に戻ってきた京都で暮らす二男からもらったものです。
表紙には、「京都十二薬師霊場納経帖」と書かれています。聞いたら、「親父が退院したっていうからの健康づくりがうまくいくように、十二薬師を回って朱印をもらってきたよ…」ってことなんです。これからの健康づくりのお守りです。ありがたいことです。
で、今日は、いただきものついでに、息子からもらった京都十二薬師の御朱印を紹介します。

  第一番は、烏丸松原東入ル因幡堂町にある平等寺の因幡薬師です。若いころに一年半ほど京都の町で暮らしていたのですが、この寺は知りません。

  第二番は国宝級の仏像がたくさん奉られている教王護国寺(東寺)の金剛薬師です。京都を代表する寺院の一つです。この薬師如来像は国の重要文化財に指定されていたと思います。拝観した記憶があります。

  第三番は水薬師寺の水薬師です。大きな池の中から出現されたので水薬師というのだそうです。西七条石井町というところにあるのだそうですが、全く知りません。観光寺院ではないみたいです。
二男は十二の薬師さまを巡るのに、たぶん自転車で回ったんだと思います。自動車運転免許は持っていますけど、普段は私と同じに自動車に頼らない暮らしをしているようですから。

  第4番は壬生狂言で有名な壬生寺の歯薬師です。壬生寺は四条通を烏丸を越えて西のほうへ行ったところにあります。訪ねたことがあります。
壬生寺には国の重要文化財に指定されている大念仏堂という建物があります。この建物の2階で壬生狂言が演じられます。特異な建物です。

  第五番は地福寺の日限薬師です。千本丸太町を少し北へ行った七番町というところにあるのだそうです。私が京都にいたのはもう50年以上前のことですが、千本丸太町の角のすぐ近くの家の二階を借りて寝起きしてました。そこから歩いて5~6分の所にこの寺院はあるのですが、全く知りません。
なお、次男が今暮らしているのは、水上勉の小説「五番町夕霧楼」のあったといわれている近くなんです。地福寺はすぐ近くです。

  第6番は福勝寺の嶺薬師です。この寺も七番町にあります。地福寺よりももっと息子の住まいに近いです。この嶺薬師さんは、諸国遍歴の経歴の持ち主らしいのですが、お会いしたことはありません。

 

 で、昨日の昼間は市立図書館の資料室に資料を探しに行ってきました。すぐ見つかって、コピーをとってもらって帰ってきました。字も図も小さな資料なんで、今の私の視力では全く読み取れません。そいで、家でスキャンして、思い切り拡大してディスプレイ上で読み取ろうって作戦なんです。資料室の司書さんにとても親切にしてもらいました。ありがとうございます。
帰りに、桃井小学校の西側の矢田川を見に行きました。土木工学的にきれいにしちゃったので植物がほとんど見られなくなってしまったんですが。岸にハギなんかを少し植えてくれたみたいです。

  わずか2株のハギですが、そのうち一株は順調に花をつけてくれました。キチョウが産卵に来てました。少しだけ川の自然が作り出されています。
水路の石積みの植物もきれいさっぱりにしてくれたのですが、わずかですけどノキシノブなんかが見られるようになってきています。水路の中にはまだ水生植物の姿は見られませんけど、そのうち土木工学的にきれいにする前にたくさん暮らしていた梅花藻もたどり着いてくれるんじゃないかなって期待してます。
もう、土木工学的にきれいにするのは止しましょうね。

 なんて思いながら自転車を走らせてたら、パーラーモモヤの和子さんに会いました。「おはぎ作ったからさ、持ってってくれない?」だって。聞けば、仲人親のところへ届けてきたとこだって、偉いですね、さすが武ちゃんに選ばれた人です。

 頂いたおはぎをもって家に帰ろうとしてたら、俳句作家の水野真由美さんに出会いました。高崎へ出かけるんで前橋駅まで歩いているところだったみたいです。
「おはぎ食べる? 今そこで頂いたんで一個なら分けてあげる…」
「キョウさんはいつも食べ物もってるんだね」
「うん、いつも貰い物のね、で、どうする?」
女流俳句作家は、右手におはぎを一個持って、前橋駅へ向かって行きました。

 

  京都十二薬師に戻ります。第七番は雙林寺の東山薬師です。平安時代の歌人・西行法師が隠棲した東山の八坂神社裏にある寺院です。訪ねたことのある寺です。ここの薬師像も国の重要文化財だったと思います。私はこの寺院の八坂神社の反対側にある知恩院の一角に、週2回ほど学習に来ていました。そこにいた浄土宗の学僧から仏教哲学の手ほどきを受けてたんです。

  第八番は市街地から少し離れた岩倉にある大超寺の鍬形薬師です。全く知らない寺院です。最近岩倉に移築されたみたいです。

  第9番は二条城の東にある薬師院の来ぬか薬師です。面白い名前が付けられているのはそれなりの言い伝えがあるみたいです。京都で暮らしていた時は仕送りも奨学金も止められてしまって、お金が来ぬのでした。それで、木屋町で夜の仕事をして稼いでました。仕事を終えて、千本丸太町へ歩いて帰るとき、この近くを通ったはずなのですが、記憶にありません。

  第十番は京都市役所の北の方にある大福寺の菩提薬師です。金銭出納帳を「大福帳」という由来は、ここの薬師さんにあるんだそうです。健康よりも経済みたいです。この寺院も知りません。

  ここはよく知ってます。第十一番は河原町通りの西に、新京極にある西光寺の寅薬師です。夜の仕事が遅くなると、この近くにあったサウナで朝まで仮眠して、早朝から営業している三条道裕町のイノダコーヒー本店でコーヒーを飲んだんです。お参りしたことはなく、前を通っただけです。

  こっちもよく知ってます。お参りしたことはないですが前をよく通りました。第十二番は、やはり新京極にある永福寺の蛸薬師です。蛸薬師通という道の名前にもなっています。近くに通称「裏寺」という小路があってテントの飲み屋が並んでいました。夜の仕事が終えた後、ときどきここのテントで飲んでいました。七輪に網を載せてホルモンを焼いてくれます。レバ刺しなんかもありましたが大丈夫だったのかな、懐が許せばテールスープなんかも楽しめたんです。京都の深夜の味でした。もうずいぶん前にテントの飲み屋街は土木工学的に消されちゃって、今はありません。

 以上、京都十二薬師です。二男からもらった納経帖には「成満之証」がついてました。ちゃんと巡った証です。ありがたいことです。これからの身体づくりのお守り、大事にします。
なお、十二薬師に関心のある方は、京都十二薬師霊場会のホームページを参考にご覧ください。ご利益のほどは何とも申し上げられません。

 

 「こじょはん」は呑竜仲見世のヤギカフェで「イチジクとココナッツのバターケーキ」を食べました。添えてあるリンゴのコンポートは嶺町のリンゴ園のリンゴを使ったんだそうです。おいしくできてました。

  左が私の夕食です。レタスとミョウガとローストポークのサラダ、かかあの餃子を使ったハクサイ、ニンジン、キノコ入りのスープ餃子です。
右は、遅くに一路庵の菓子を土産に帰ってきたユキ子さんに作ってあげた夕食です。ニンジン、ハクサイ、ミョウガ、ローストポークのサラダと、前日に作って冷凍しといたナスのキーマカレーです。

デザートは二人とも、モモヤの和子さんに頂いたおはぎでした。ごちそうさまです。

 

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。
10月6日に開催される群馬県邦楽協会主催「第39回定期公演」(ベイシア文化ホール・県民会館)で、常磐津「山姥」を舞います。入場無料です。ご高覧いただきたくご案内申し上げます。
来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


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2 コメント

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薬師さま (くろ)
2019-09-23 11:55:14
次男さんのお心遣い、嬉しいですね…
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優しい (ヒゲクマ)
2019-09-23 19:43:19
くろさん
ありがとうございます。
私に似ない心根の優しい二男です。
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