猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

伯母さんが楽しみにしていた、移転・新装した『天ひろ』をやっと訪ねました

2017-11-18 07:42:18 | あんじゃあない毎日

昨夜、伯母さんが好きだった天ぷらやの『天ひろ』へ出かけました。前橋の総社町、産業道路の前橋警察署の北の方に店があったのですが、この10月に高崎市の引間へ引っ越したんです。高崎といっても、前橋市と高崎市の境界をほんの少し越えたところなんです。

 前橋からだと利根川の中央大橋を渡って広域幹線道路をまっすぐ西へ向かって行けばいいんです。関越高速道路の高架下をくぐると、信号のある『塚田』という大きな交差点に出ます。本間歯科医院という歯医者さんやパル生協の本部が目印の角です。この角を右折するとすぐに『引間』の交差点に出ます。右へ曲がって行くと妙見さまやJAはぐくみ国府支店へ出ます。そういや白菜まつりも来ますね…
その引間の交差点の南東側の角に新しい天ひろがあって、黒い壁に新しいロゴマークが見えています。
詳しい場所やなんかは、こちらをご覧ください

 実は、伯母さんが亡くなる前に『天ひろ』から移転・新装開店の案内が届けられて、新装開店の内覧会にご招待されてたんです。そいで、伯母さん、「新しいお店、行こうね」って言ってたんです。でもね、残念なことに楽しみにしていた新装開店を待たずに逝ってしまったんです。
天ひろのご家族の皆さん、開店直前の忙しい中、果物籠を抱えてわが家を訪ねてくれました。
下がり藤をデザインした新しいロゴマーク、伯母さんが見たらなんて言ったかな…

お店へ入ると直ぐの壁に、こんなことが書かれていました。
私が前橋に戻ってきたのが1971年なんです。同じころに、オリオン通りのオリオン座の前に小さなてんぷら屋が開店したんです。ほんと、小さな店ですぐにいっぱいになっちゃうんです。
まだ土曜日が半ドンだった時代です。昼過ぎに仕事を終えた私は、仕事場近くで昼食をとらずに『天ひろ』にやってきて、かき揚げ丼でビールなんかを飲んでいました。週末のものすごく楽しい時間でした。店を出たら、通りで県会議員とばったり、「おい、サトウは昼間っから酒かよ!」なんて言われちゃったり、山猫館書房の眞由美さんに出会ったら、みんなに「昼間っからごきげんだったんだからキョウサンは…」って言いふらされてしまったり…
楽しいオリオン通りの店でした。

 その後、総社町の産業道路に面したところに移転しました。半ドンがなくなり、家族で出かけることが多くなりました。次男坊が浅草の大黒屋なんかまで遊びに行く天丼大好き人間になってしまったのは天ひろのせいだと思っています。
その頃お店でお母さんの足元をちょろちょろしてたり、カウンターの隅で学校の宿題してた女の子が、今はお店に立っているんです。

 お店を入るとすぐに、かわいい飾り棚があってクッキーなんかが並んでいます。娘さんはどこぞでお菓子作りを修業してきたみたいです。それで、三人でやることになって、新しい店の形を求めて、引っ越すことにしたらしいんです。

  総社の店とすっかり変わりました。カウンターも、テーブル席も、小上りも…、
伯母さんがは昼間の仕事を終えてから夕食の支度をしている私を見ると、気を使って、「恭一さん、こんどどっかへ食べ行かない…、いこうよ…」というのが口癖でした。同居をする前からだったと思うんですけど、私が利用している店に一緒に行きたがって、それで『天ひろ』へ案内したんです。
私が行きつけの店で、伯母さんが気に入ってくれた店もあるし、気にいらなかった店もあります。『天ひろ』と鮨屋の『いわまる』はとても気に入ってくれた店でした。

  天ぷらはお好みで、ご主人任せで揚げてもらいます。左は生牡蠣、右は車エビです。車エビは私の大好物です。天ぷらでも寿司でも、車エビが大好きなんです。
90歳過ぎても伯母さんたくさん食べたんですよ、「そんなにたくさん食べられないから…」なんて言いながら10種ぐらいは軽くいっちゃうんです。

  アナゴは丼つゆをつけて出してくれます。もちろん丼つゆでなく、塩とか天つゆで召し上がりたい方にはお好みに合わせて出してくれます。
右は、野菜、シメジとミョウガと甘トウガラシです。
昨日は、このほかに、白エビ、サンマ、タチウオ、帆立貝、アサリなんかをいただきました。お腹いっぱいです。

 でも、ユキ子さんがミニミニのかき揚げ丼を食べるというので、私はご飯抜きで丼の「あたま」だけいただきました。オリオン通り時代には、この5倍ほどあるかき揚げがドカッと載ったかき揚げ丼が食べられたのですが、今はもう無理です。

「奥さんと二人ってのはほんと珍しいですね」
「そうかな…」
「お一人か、先生と奥さんと三人か、それと先生と奥さんのお二人、でしたよね…」、先生というのは二代目吉駒、伯母さんのことなんです。
それと、伯母さんが主催する定方の新年会の二次会は正月二日の恒例行事、いつも天ひろでした。東京や埼玉からくる皆さんが楽しみにしてたんです。
『天ひろ』は、カウンターでコースやお好みで揚げたての天ぷらを楽しめる前橋唯一の店でした。高崎に越しちゃいましたけど、境界線を100mほど向こうへ行っただけです。これからも、おいしい天ぷらを食べに行きます。

  メニューもちょいと見せちゃいます。天ぷら屋って割とリーズナブルなんですよ。
それと、新装『天ひろ』の目玉商品は、スイーツなんです。右側の写真がそのメニューです。天ぷら屋のスーツって軽く見ないでくださいね…

おまかせで作ってもらったデザートです。マロンのアイスクリーム、それとブドウです。なかなかでしょう…

 こっちはね、食事中にユキ子さんが飲んでいた柚子ソーダです。温かい柚子茶も作ってくれるみたいです。
『天ひろ』は本格スイーツが楽しめる天ぷら屋さんに変身したんです。

 

昼間見た三河町正幸寺脇の欅の木です。傾いた日差しに輝いています。
以前はここに米屋がありました。今はお寺の駐車場になっています。

 勝軍地蔵尊のお堂の脇の大公孫樹はまだ散り始めていません。もうじき散り始めて、境内を黄色い海にしちゃいます。お目にかけられるといいです。

移転・新装開店から一月、やっと『天ひろ』を訪ねることができました。伯母さんに、「すごくきれいになったよ、天ぷらは変わりなくおいしいよ」って報告したんです。

 

 直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の二代目吉駒の下で修業して参りました。
初代吉駒が始めた美登利会は、来春で75回目の節目を迎えます。予定通り、4月8日に開催いたします。
亡くなりました二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、これからも引き続きよろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

今春の第74回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください

 

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