goo blog サービス終了のお知らせ 

河合奈保子・Pure Dream

奈保子さんの歌声が聴ける日を夢見て・・・
(当ブログはご本人とは無関係です)

奈保子さん以外の記事もあります

星屑シネマ

2010-05-13 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------

「星屑シネマ」

河合奈保子さんとトランザムの高橋伸明さんがNAO&NOBUとしてユニットを組んで出した企画シングル「君は綺麗なままで」のB面に収録されていた曲です。

作詞:荒木とよひさ
作曲:チト河内
編曲:チト河内


優しい雰囲気のメロディとサウンド、ゆったりとしたリズムに乗せて、奈保子さんと高橋伸明さんのハーモニーが心地よい曲、夢心地にもにた気分にもなる曲です。
曲調としては、「テネシーワルツ」に似た雰囲気があるようにも思います。

奈保子さんのデュエット曲、素晴らしいほどに美しいハーモニーを聴かせてくれる歌声は、奈保子さん歌の魅力のひとつでもあると思います。


歌詞の要約
***
ふたりには飾り立てた愛の言葉はいらない。見つめ合えば、心は一つになる。
ふたりの心は、夢の様に止まる。
夜空は星屑をちりばめたスクリーン。
やがて街明かりが消えても、月の優しい輝きがふたりを包む。

口づけを交わせば、時はとまり、
星屑のシャワーを浴びながらふたりの心は溶け合う。
生まれて初めての想い。
見つめ合うふたりに言葉はいらない。
***

CDでは、この曲はNAOKO PREMIUMの「I'ts a beautiful day」のボーナストラックとして聴くことができます。


車窓

2010-03-25 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------
「車窓」
河合奈保子さんのカセット企画アルバム「愛(ラブ)・奈保子若草色の旅」の最後(9曲目)に収録されている曲です。

作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:若草恵


(写真はNAOKO PREMIUM ブック レットからの抜粋です)

この曲の中での奈保子さんのナレーション、低いトーンの声でしみじみと語りかけてくれます。

見慣れた風景から
新しい風景に飛び込むことは
心地よい体験です
目に見える風景と
心の中の風景
恋も旅と同じに
様々な風景を
よぎらせていきます
(この曲での奈保子さんのナレーションより)

スローテンポのバラード曲ですが、心の中に想いを抱えた旅の風景が目に浮かん来るように心にじんわりと響くとてもよい曲で、奈保子さんの曲の中で私も最も好きな曲の1つです。
この曲を聴いていると自分が列車に揺られながら旅をしている様な気分になります。特に朝の通勤時間に電車から風景を見ながら聴いていると、現実を忘れて心がどこかへ飛んで行ってしまいます。

この曲でもそうですが、奈保子さんが来生さんの作品を歌うと曲の純粋さが特に際だつと思います。
この純粋さを表現できるのは、奈保子さん自身の純粋さと切なさを潜ませた歌声によるもので、奈保子さんにしかできないと言っても過言ではないと思います。そして、それが奈保子さんの歌唱の最大の魅力であるとも言えると思います。

このころ、奈保子さんは来生さんの作品に心惹かれていたことはNAOKO PREMIUMブックレットでも解説されています。
「車窓」も来生たかおさんのアルバムからのカバー曲で、その他に来生たかおさん自身が歌っておられる作品の中から「車窓」含めて奈保子さんは4曲カバーしてアルバムに収録されています。
・浅い夢「あるばむ」       →アルバム「浅い夢」からのカバー
・オレンジ通り5番街(振り向いてアベニュー)
         「あるばむ」  →アルバム「BY MY SIDE」からのカバー
・車窓「愛・奈保子若草色の旅」  →アルバム「AT RANDOM」からのカバー
・涼しい影「Summer Delicacy 」  →アルバム「Ordinary」からのカバー

これら4曲、奈保子さんはまるで自分のオリジナルと思える位に歌いこなしています。
私自身、最近まですべて奈保子さんのオリジナル曲だと思いこんでいました。


春雷の彼方から

2010-03-24 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------
「春雷の彼方から」

河合奈保子さんのカセット企画アルバム「愛(ラブ)・奈保子若草色の旅」の1曲目に収録されている曲です。
シングル「ストロータッチの恋」のB面に収録されていた「若草色のこころで」をモチーフにして企画された旅をテーマにしたカセットのみでの企画アルバムです。尚、このアルバムの企画、構成は来生えつこさんによるものだそうです。

アルバム収録曲数は全9曲
・春雷の彼方から
・若草色のこころで
・浅い夢
・けんかをやめて
・SKY PARK
・疑問符
・エスカレーション
・こわれたオルゴール
・車窓

ベストアルバムとも違った趣向で、各曲毎に効果音と奈保子さんの語りによるナレーションが挿入されて、一人旅の情景をつくり出しています。ジャケット写真も旅の空から出したことをイメージさせるポストカード風に作られています。
この旅が傷心なのか希望を探し求める旅なのかは、受け取り方次第で、趣深いアルバムだと思います。
このアルバムでのオリジナル曲は、「春雷の彼方から」と「車窓」の2曲だけです。

改めて、このアルバムの1曲目です。
「春雷の彼方から」
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:若草恵


(写真はNAOKO PREMIUMブックレットからの抜粋です)
この曲はCDでは、NAOKO PREMIUM 収蔵の「愛・奈保子若草色の旅」で聴くことができます。
来生えつこさん、たかおさんがこのアルバムのためにこの曲を新たに書き下ろしたことが「NAOKO PREMIUM」の解説で紹介されています。

曲の合間では「若草色のこころで」のピアノ伴奏をBGMに、吐息でしゃべるような奈保子さんのナレーションが入ります。

来生えつこさんの純粋な詞とたかおさんの優しいメロディがしっかりと刻まれたスローバラード風の曲で、若草恵さんがシンフォニーを思わせるようなアレンジをしています。
雨音の効果音から、オーケストラの調律を思わせる音でアルバムが幕を開けます。
若草恵さんは、アルバム「サマーヒロイン」の頃のポップスのイメージが比較的強いのですが、この曲の様にストリングスを中心とした編曲でも魅力的なアレンジをするので、その対照的な曲調がとても興味深いです。

静寂の中で透明感のあるピアノの調べと高音も美しくのびる奈保子さんの歌声、この曲でも奈保子さんの魅力的な歌声を聴くことができます。


薔薇窓

2010-03-08 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------

「薔薇窓」

河合奈保子さんの20歳記念の企画アルバム「It's a Beautiful Day」の6曲目(B面最後)に収録されている曲です。

作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:鷺巣詩郎


(写真はNAOKO PREMIUM 歌詞カードからです)

来生えつこさん、たかおさんらしい雰囲気をもった、ゆったりとした曲です。
来生さんの曲の編曲はこのアルバム前後でも若草恵さんか、大村雅朗さんしかないのですが、この曲では鷺巣詩郎さんが担当されており、ある意味貴重だと思います。
来生さん提供の奈保子さんの曲では唯一の鷺巣さんアレンジの曲になります。来生さんの詞、メロディに合わせたたとても柔らかいアレンジで仕上げているようです。

このアルバム6曲を聴いて見ると、すべてで奈保子さんは歌い方、声質を曲に合わせて変えていて、表現力の深さに驚かされます。そしてこの曲では、とても甘い声で歌っています。

月の光に照らされて輝く窓辺の白い薔薇の花びらは、まるで自分の心のとまどいの様に揺れているが、自分の心は相手次第で何色にでも染められたいと願っている。
薔薇の鉢植えのある窓辺から見る景色は、これからの大人の恋としての風景を象徴しているのだと思います。幸せな風景にときめきと不安、窓辺に揺れる薔薇の花びらと対比させていると私は解釈しています。

来生えつこさんが奈保子さんに書いた詞としては、「ちょっぴりパッショネイト」に続いて比較的大胆なシチュエーションではあると思います。おそらく制作陣側が詞の依頼をしたのだと思うのですが、奈保子さんの曲に限らず、来生えつこさんの詞の内容からするとこういう設定は書きづらかったのではないだろうかと想像しています。


BOSSA-NOVA

2010-03-07 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------

「BOSSA-NOVA」

河合奈保子さんの20歳記念の企画アルバム「It's a Beautiful Day」の5曲目(B面2曲目)に収録されている曲です。

作詞:秋元康
作曲:松尾一彦
編曲:大村雅朗


(写真はNAOKO PREMIUM 歌詞カードからです)

タイトルほどボサノバ風な印象を受けない曲であることは以前にも書いたことがあり、どちらかと言うとジャズの要素が強い曲であるように思います。
この曲の編曲は大村雅朗さん。奈保子さんのこれまで曲の中で、ボサノバ風アレンジ曲は、・帰れない (サマーヒロイン)
・初めての疑惑 (SKY PARK)
の2曲でしたが、この2曲のアレンジも大村雅朗さんでした。ここまでのボサノバ3曲のアレンジはすべて大村さんの編曲によるものと言うことになります。
何れの曲も詞、メロディ、サウンド共にとても心に響くよい曲だと思います。内容は心の揺れを記した歌詞ですが、その表現方法として大村さんは奈保子さんのボサノバの関連づけを強く持っていたのかもしれません。

この曲でも心の揺れが表現されていますが、その表現方法の一つかどうかわかりませんが、イントロ部分でのピアノの音量を意識的に変動させているようです。

作曲は、当時オフコースのメンバーだった松尾一彦さん。
松尾一彦さんが河合奈保子さんに提供した楽曲はリリースされた中ではこの1曲だけだと思うのですが、松尾さんオフィシャルページ、プロフィール欄には楽曲提供歌手の一人として「河合奈保子」の名前がしっかりと出ています。
もしかすると、松尾さんに限らず、このアルバムではリリースされなかったお蔵入り曲がもっとあるのではないかと想像してしまします。

大人と言われる年齢になったはずなのに、甘くかおり、美しく見える恋の世界に身を置いてみると苦しさを感じるくらいに切なく胸が痛いものだということを知った。と私は解釈しましたが、本当のシチュエーションはもっと意味が深いのかもしれません。

歌詞の中に出てくる「ゴロワーズ」。私は知らなかったのですが、フランスたばこの銘柄だったのですね。
聴いたことがあるようで知らなかった言葉で、いまま香水か何かの名前かなと意味もわからず聞き流していただけでした。


Twenty Candles

2010-03-06 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------
「Twenty Candles」

河合奈保子さんの20歳記念の企画アルバム「It's a Beautiful Day」の4曲目(B面1曲目)に収録されている曲です。

作詞:売野雅勇
作曲:大村雅朗
編曲:大村雅朗


(写真は、このアルバムの特典ポストカード・その2です)

大村雅朗さんによる作曲は、奈保子さんの楽曲では唯一となる貴重な曲でもあります。
ハイテンポ、ビート、ベースを聴かせたリズムが曲の内容に込められた、二十歳を目前としての感動、気持ちの高ぶりを現しているかのように聞こえます。
20本のろうそくを吹き消す、大人としての始まりではあるが、そのスタートを切る喜びを感じながらも、恋に関しては不安で、自分の熱い気持ちとは裏腹に気持ちばかりが空回りしているという内容です。
サビにかけて、情熱の高まりを感じさせるように盛り上がり、サビ部分では一転して不安をかき立てるかのように転調するためか、音域はそれほど広く内メロディラインながらもダイナミックな変化があるようにも聞こえる不思議なメロディです。

作詞の売野雅勇さんは、ニューミュージック系で固められたこの企画アルバムでも名前を連ねて来ており、この時点で既に奈保子さんの音楽戦略上のキーマンの一人とされていたのかもしれません。

サウンド的にも電子楽器を多用しており、今後展開される音作りの一端が見える曲でもあると思います。奈保子さんの発声もとても安定していて伸びやな歌声です。


あの夏が続く空

2010-03-01 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------

「あの夏が続く空」

河合奈保子さんの20歳記念の企画アルバム「It's a Beautiful Day」の3曲目に収録されている曲です。

作詞:天野滋
作曲:天野滋
編曲:瀬尾一三


(写真は、このアルバムの特典ポストカード・その1です)

自分の想いをもう一度ちゃんと伝えられるチャンスがあるなら・・・、自分の心は決まっていたはずなのに、その想いを伝えられず、気持ちは届かぬまま大切な人は去ってしまった。という内容の詞を、さわやかさを感じさせるメロディーにのせて表現した曲になっています。

編曲の瀬尾一三さんと言えば、奈保子さんの後のアルバム「SCARLET」と「JAPAN」をそれぞれ全曲アレンジした方です。その2枚のアルバムとはことなる雰囲気の曲です。
もちろん、「あの夏が続く空」を初めて聴いたときはそんなことは知るよしもありませんが。私自身も瀬尾一三さんのことはこの時全く知りませんでした。

作曲は故・天野滋さん、この方は元々フォーク系のミュージシャンで、編曲の瀬尾一三さんもフォーク出身の方です。ということで、この曲のねらいはズバリ、フォークソングだったと思います。この曲の後にも先にも奈保子さんのオリジナル曲でフォークソングはありません。

ポップス風のサウンドになっていますが、演奏の中でも取り入れられているアコースティックギターのコードストロークがよく合う曲で、その部分がいっそうフォークらしさを出しているように思います。

奈保子さんの歌唱については他の曲と比べると、この曲については比較的さらりとした歌い方になっているように思います。
自分のためらい、とまどいのために終わってしまった恋、すべて自分のせいなのだからあきらめるしかないというこの曲の詞に込められた気持ちを表現しているのだと思います。

イントロ、間奏、コーダではエレキギターのソロパートが入っています。それぞれ基本的に同じパートメロディーなのですが、コーダ部分だけは音程をあげて演奏しています。
その響きは、自分の心の中で整理できたはずの終わった恋のはずだったのに、どこか忘れきれない想いが残っていて、心の中では涙を流している心境を表現しているかの様に聞こえ、ほろ苦く切ない感情がこみ上げてきます。


こわれたオルゴール

2010-02-28 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------

「こわれたオルゴール」

河合奈保子さんの20歳記念の企画アルバム「It's a Beautiful Day」の2曲目に収録されている曲です。

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子
編曲:後藤次利

河合奈保子さんにとって、谷山浩子さんの提供の楽曲はこの曲が初めてとなります。
谷山浩子さん自身が歌っておられる曲よりも少々重めにした雰囲気のある曲です。
1コーラス、短めの詞ですが3番まであり、それぞれの詞に連続性を持たせて書かれています。

曲の中で歌われているオルゴール箱の中身、少女時代の大切にしてきた思い出。それらと決別し、新しい世界に踏みだそうとする不安な気持ちを表現したものだと思います。
こわれたオルゴール、それは思い出が壊れたことではなく、思い出を再びしまっておく箱が壊れたこと、つまりこれから先進む道は引き返すことができないということなのでしょう。

オルゴールが奏でる優しく、悲しい響きのあるメロディとサウンド、アレンジは後藤次利さん。谷山浩子さんとペアでの提供は意外性を感じ、初めてこのクレジットを見たときはいい意味で驚きがありました。
後藤次利さんが奈保子さんに提供した楽曲は、アルバム「DIARY」以来となりますが、そのときの曲の雰囲気とは全く異なるジャンルになっています。そういう意味でも、奈保子さんの音楽性に対しての挑戦のひとつでもあったのではないかと思います。

谷山浩子さんと後藤次利さんのペアによる、奈保子さんへの楽曲提供はアルバム「HALF SHADOW」の「渚のライムソーダ」で再度実現されることになります。

この曲での奈保子さんはしっとりと丁寧に歌い上げて、新しい道なのに不安で心細い心境を表現しているように思います。サビ部分ではセルフコーラスいれています。


Birthday Night

2010-02-27 00:00:01 | 企画アルバム・シングル

■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ

  にほんブログ村 
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------

「Birthday Night」

河合奈保子さんの20歳記念の企画アルバム「It's a Beautiful Day」の1曲目に収録されている曲です。
奈保子さんの誕生日直前にリリースされ、このアルバムには多彩な楽曲が収録されており、音楽的にもかなり力をいれた作品となっています。
全6曲、奈保子さんのレコードの中ではは唯一の45回転LPで、制作陣も音質にこだわった作品だったのかもしれません。

作詞:尾崎亜美
作曲:尾崎亜美
編曲:鷺巣詩郎



尾崎亜美さん、鷺巣詩郎さん共に奈保子さんの楽曲にはこの曲で初めての登場となりました。
尾崎亜美さんのメロディには独特の甘さ、柔らかさがあり、この曲にもそれがとてもよく出ているのではないかと思います。奈保子さんの歌声にも甘い響きがありとても優しい気持ちが感じられます。
鷺巣詩郎さんのアレンジには透明感の中にも心の揺れを感じさせるようなサウンドがあります。

大人と呼ばれる年齢になって、これまでとは違う世界が始まろうとしていて、自分自身も愛する人のために変わって来ている。大切な人を想い続け、共に歩いていきたいと思っている、その人と一緒に迎える20歳の誕生日の夜。
期待と不安のある胸の内がメロディーの変化となって込められている曲だと思います。前半部分の喜びのメロディーとサビで転調し不安を現すメロディーは、グッと胸に響きます。
この他に尾崎亜美さんが奈保子さんに提供した楽曲は、このアルバムの半年以上にリリースされるシングル「微風のメロディ」のA/B面2曲だけになります。
奈保子さんが歌う尾崎亜美さんの曲をもっと聴いてみたかったので、少々残念です。

この時期からの奈保子さんのプロモーション戦略は「エスカレーション」から始まる、売野・筒美作品に重点が置かれることになるので、尾崎亜美さんの楽曲の雰囲気とは異なる音楽性になります。

尾崎作品での奈保子さんを例えるなら、希望にあふれた「甘いせつなさ」、売野・筒美作品では「届かぬ想いのせつなさ」といったところでしょうか。
ここでは関係ありませんが、来生作品でも違った切なさの世界を感じることができます。


ちょっとだけ秘密

2009-12-06 00:00:48 | 企画アルバム・シングル

リリース順での紹介ではないですが、今日はこの曲で書いてみました。

1992年12月12日リリース。企画物シングルです。
当時、のど薬のCMで「小金沢くん」(小金沢昇司)の名前が先行して話題になっていた人とのユニット、
「奈保子&小金沢くん」でのデュエット曲です。

作詞:東京バナナボーイズ
作曲:東京バナナボーイズ
編曲:東京バナナボーイズ

信託銀行のCMソングとして使用されていました。
当時私は、この企画のことはTV等の情報で知ってはいたのですが、実際に曲を聴いた記憶がありませんでした。
この曲をはじめて聴いたのは「NAOKO PREMIUM」ででした。
印象としては、やはりそれまでの奈保子さんの印象とは大きくかけ離れたもので、またCDジャケットも何かバブルのぎらぎらした雰囲気がだったので戸惑いました。
そのため、CDでもほとんど聴いていなかったのですが、最近動画でこの映像を見てからはその印象もかなり変ってきました。

ちょっとだけ秘密」 (YouTube動画へのリンクです)

JEWEL BOX2のブックレットでは「小金沢くん」がコメントされてますが、この曲をTVで披露したのが「歌謡びんびんハウス」で、動画もその時の映像だと思われます。
このコメントからの推測では、奈保子&小金沢くんでTVで歌ったのはこれが唯一なのでは無いかと思います。(動画によると、番組放送は1993年1月17日だそうです)

TVでの歌、及び奈保子さんの印象はぎらぎらしたものなく、やっぱり清楚な奈保子さんが楽しく歌っているものでした。この映像を見てからはこの曲もその映像を思い浮かべながら聴けるようになりました。

---------------

■掲示板
 Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ


にほんブログ村