自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

教育委員会委員の定数に弾力性を=議会報告

2014年10月08日 11時58分27秒 | 子育て・教育政策
 現在、柏市の教育委員会の委員は、定数5となっています。これは、地方教育行政法に「教育委員会は、五人の委員をもつて組織する」とあるためです。しかし、同法は条例で定めれば定数を増やしてもいいとされています。たとえば新潟市では9人の教育委員がいます。また、佐賀県武雄市では、この9月議会で教育委員の定数を10にする条例案が可決されました。武雄市の面白いところは、増員分の5人は公募し、10人のうちの過半数を母親で占めるように募る方針であることです。この武雄市の方針の良し悪しはさておき、一般論としては、教育のあり方、考え方も時代ともに変化していくなかで多様な意見を取り入れられるように、定数に弾力性を持たせることも必要なのではないかと思います。これに関し、柏市教育委員会としては、どのように考えているのか、9月議会において質疑を行いました。以下はその要旨。


――現在、わが市の教育委員の定数は5となっている。多様な意見を取り入れられるように、定数に弾力性を持たせることも、場合によっては必要なのではないか。柏市教育委員会としては、どのようにお考えか。

教育長「お話の通り、条例により委員の数は増員することができる。千葉県内では千葉市や松戸市が委員6人としており、全国の中核市では7市ほどが定数を増員している。あくまでも私の見方・考え方だが、教育行政に限らず多様な意見を取り入れて行政事務を改善していくことは重要だ。各審議会など諮問機関の設置にあたっては、様々な分野から人員を募って検討研究を重ねることは非常に有効だと思う。
 一方で教育委員会は合議制の執行機関と位置付けられている。教育に関する事務を自らの責任において管理、実行する義務を負っているので、第三者的に意見を述べる審議会委員とは立場が違うと考えている。したがって、人数の多寡、多様な意見というより、自覚と責任を持って執行機関の一員としての役割を果たせる方を選任していただくことが何より大切だと思う。決して増員に反対する意見を述べているわけではない。適切な人材を教育委員に迎えるために、定数にある程度弾力性を持たせることも必要だと考えている」


 教育委員会制度そのもののあり方、問題点も指摘される昨今ですが、現状の教育行政は教育委員会とその委員が担っているのは事実です。それならば、さまざまなアイデアを出して、より高いレベルで役割を果たせるようにしていかなくてはなりません。今回は、委員の定数・構成という点に着目をいたしましたが、少しでも質の高い教育行政を提供できるように、今後も様々な視点から取り組んで参ります。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする