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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(37)デススパイラル

2008年12月24日 | 浜矩子語録
トヨタの09年3月期連結営業赤字転落というニュースは、米国をも揺るがしている。
しかし、妖艶なエコノミスト・浜矩子の目から見れば、至極当然の出来事だった。
米紙「最強トヨタも赤字」 1面トップで相次ぎ報道(朝日新聞) - goo ニュース

小欄をご訪問くださった方から「東洋経済の記事読みました?」とのコメントを頂いた。
早速、東洋経済・新春合併特大号に目を通すと、浜矩子が、
「日本はデフレスパイラルならぬデススパイラル」
「日本全体が蟹工船」
「09年は、世界版、失われた10年の始めの一年」
と書いておられた。

「米国ビッグスリーが破綻すれば、トヨタなどが勝ち抜ける」と思った人もいるかもしれないが、デススパイラルは甘くない。
浜矩子は、10年前から『ドルの機軸力』に対する懸念を述べていた。
又、「(金融の)グローバル時代というのは、『どこかで、誰かがくしゃみをすれば、皆が間違いなく風邪を引く』という時代になってきている。皆がスパイラル的にインフルエンザになってゆく時代だ」とも言っていた。
まさに、サブプライムローン破裂によって宿命的に発生したリーマンショック型インフルエンザの蔓延で、世界中がデススパイラルに陥ったのだ。

麻生首相は日本経済を全治3年、又、大方のエコノミストたちは「再来年から景気上昇」などと語っていたが、認識が極甘だ。
浜矩子の言う「世界的に失われた10年の、始まりの年」である09年がそこまで来ている。

浜矩子(はまのりこ)語録 目次へ

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