竹村健一氏『国難！』と吼える

首相、薬害肝炎の一律救済法案提出を表明…議員立法で(読売新聞) - goo ニュース
１２月２３日、フジＴＶ報道２００１で、竹村健一氏は、自民党町村官房長官・民主党菅代表代行を前にして「今福田内閣を襲っているものは国難である。昭和の初期の不況時、公務員の給料を１割りカットして乗り切ったことがある。又、古くは仁徳天皇の時代に、疲弊にあえぐ民に対して、宮中は奢りを抑えて、やがて民の竃から炊煙が上がるようにようになった。年金・薬害肝炎については、政府にも、省庁にも理屈は色々あるだろうが、ごちゃごちゃ言わないで、早急に救済すべきだ。」と述べた。竹村健一氏は続く景気の問題についても持論を展開し、久しぶりに「らしさ」を見せた。

さて、政治決断を求められていた福田康夫首相は２３日午前、記者発表で、議員立法による薬害肝炎の一律救済法案提出を表明した。
司法・行政の判断の困難さを議員立法で解決しようとするもので、民主的な結論だと思う。「遅い！」と怒る国民も多いと思うが、裁判の判決が各所で異なるなど、前例とは違う難しさが薬害肝炎問題である。
ようやく方向性を決めたのだから、被害者や国民が納得できるよう立法化していただきたい。

議員立法は、野党を審議の場に引き出す上で大変有効な方法である。
今になってテロ対策法案の対案を出し審議引き延ばしを計り、あわよくば通常国会への継続審議に持ち込み与党案を廃案にしたい民主党、テロも年金も薬害肝炎も防衛汚職も、全てを政争の具にする民主党。
『国難』発言は、そこに一石を投じた。