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黛信彦の時事ブログ

北京五輪、選手は辞退を

2008年05月16日 | 国際
世界文化遺産の水利施設や寺院(二王廟↑↑)も被害。紫坪鋪ダム決壊による甚大な二次災害も心配だ(産経新聞)。

●聖火リレー継続は、IOCの意志
四川大地震の救助作業がままならないのに中国当局は、『聖火リレーは、IOCが計画的に行っている』と主張し、“聖火リレーの継続はIOCの意志”との表現で依然としてオリンピックを開催するつもりだ。

●四川の水問題は北京五輪の犠牲に
中国当局が、“犠牲者は5万人にのぼる見込み”とも発表した、悲惨な犠牲者・行方不明者の救援活動の裏では、医薬品・水・食料・仮設テントなどの救援物資の不足・配給の遅れがあり、15日付読売新聞は“被災者が支援物資奪い合い、運搬中の車に殺到”と伝えた。

又、“中国大地震、政権に反旗”と特大見出しで伝えた16日付夕刊フジは、中国の水事情について、“震災以前から水不足に悩まされていた中国で使える水は世界平均の3分の1以下で、北京五輪の食料基地である北部への水供給が優先され、四川などの改善は後回しにされた”と報道している。

●忘れられたチベット問題
チベット亡命政府と中国当局の話し合いが始まりかけた時期に襲ってきた大地震で、世界のマスコミは人権問題を忘れている。
今日あたりから今月いっぱい、ダライ・ラマ14世は英仏を訪れ、ブラウン首相と会談したりすることになっているはずだが。

●犠牲で成り立つ北京五輪
このような内外の犠牲のうえに成り立つことから“北京五輪はジェノサイド五輪”との別称を持つ。

ところで、参加予定選手にとって、“参加することに意義がある”といわれる意義とは程遠いのではないだろうか?
ボイコットできなくとも、参加辞退を表明するような選手は、日本にいないのだろうか?

悲しみ、不安、痛み、飢え、渇きを強いられている、四川大地震やミャンマー・サイクロンの被災者が、“急ぎ、スピード水着を開発せよ。さもなければ、取引中止!”と言う、日本水泳連盟の鈍感な言葉を聞いたら、軽蔑の対象になるだろう。

被災者が支援物資奪い合い、運搬中の車に殺到…四川大地震(読売新聞) - goo ニュース

死者推計5万人超 「発生72時間」過ぎる 四川大地震(朝日新聞) - goo ニュース

国営TV記者が話でっち上げ?=ネット上で非難集中-四川大地震(時事通信) - goo ニュース

サイクロンの死者4万3千人 ミャンマー、不明2万8千人(共同通信) - goo ニュース

《北京五輪はジェノサイド五輪》⇒(1) (2) (3) (4)

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