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黛信彦の時事ブログ

日米豪首脳会談と南北首脳会談

2007年08月25日 | 外交
南北首脳会談は、水害で1カ月延期(10月2~4日)となったが、盧武鉉大統領と金正日総書記という顔ぶれの会談は、おそらく開かれないことになる可能性がある。
理由は、最近の米韓と米朝の温度差で、米国が北朝鮮に働きかけて南北首脳会談を中止する可能性が高い。
前回2000年6月の金大中大統領と金正日総書記との会談の裏では「共通の敵日本に南北で復讐しよう」との意図があったが、今回はこれを南北ともやりにくく、又、北朝鮮にとって11月で崩壊する政権と会談しても、支援物資が一回来たら終わりとなり、まったくメリットがないのである。
ここは「米国に貸しを作る」、これが金正日の腹中である。

以上の根拠として、
先ずは、日本経済新聞社編集委員・鈴置高史氏の解説↓↓↓によれば、
「南北」に影落とす「米中」(NIKKEI NET、2007/8/24)
会談自体が中国の差し金によって進められていた可能性がある。理由は昨秋からの米朝の急速な接近に対して、今まで米国が中朝の共通の敵であったのに、北朝鮮が変心して、中国を米朝の共通の敵として米国と結託するのではないか?と中国が思い始めたいうのである。
しかも、なんとしても最後の一花咲かせたい・ブッシュ離れしたい盧武鉉大統領は秘密裏に南北首脳会談をセットし、発表の前日まで米国に知らせていなかったというのだ。この韓国のやり方に、米国はカチンときた。

日本は、今回の安倍首相のインド訪問で安保協力を前進させ、又相互に安保協力関係にある日米豪は初の首脳会談を9月8日に行う。↓↓↓
日米豪が来月8日、初の首脳会談へ…対中朝・安保で連携(読売新聞) - goo ニュース
このようにして、日米豪印が不透明な軍事大国に包囲網で牽制し、更に韓国大統領選挙でハンナラ党が与党になり、加えて万一北朝鮮も中国包囲網に加わるようになれば、
中国の野望(南進東征)を食い止めることができるのだ。

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