12日付各紙社説は、航空自衛隊前幕僚長・田母神俊雄氏の参院外交防衛委員会招致について報じた。各紙一様に田母神氏、防衛相などへの批判をしている。
しかし、毎日が「民主党の追及に迫力は今ひとつ感じられなかった」と不満をもらし、産経は「田母神氏の発言を封じ込めた」書いている。又産経は別記事で「NHKを含む全TV局は、参院に生放送の申し入れをしなかった」ことの異常性を書いているように、国会の質疑は子供騙しで、マスコミの報道は中韓を刺激すまいとする生ぬるいものだった。
小欄は、田母神氏の取り扱いはそれとして、「曖昧な村山談話」を都合の良いように使うのではなく、先の大戦を国家として評価し、憲法序文に銘記し、併せて集団的自衛権など国防問題を真剣に議論すべき時期であると考える。
■社説タイトルと各紙報道姿勢
仮定として、「新聞を記事タイトルで読む」とどうなのか?、という観点で、今回の各社社説タイトルから朝日新聞の異様性を考察した。
●朝日新聞:前空幕長―「言論の自由」のはき違え
●読売新聞:前空幕長招致 「言論の自由」をはき違えるな
2紙のタイトルは似通っているが、読売は「はき違えるな」と、はっきり自らの考え方を主張したのに対して、朝日は「はき違え」と傍観的表現に留まった。
次の他3紙のタイトルはどうだろう?
●産経新聞:田母神氏招致 本質的議論聞きたかった
●日本経済新聞:田母神氏だけなのか心配だ
●毎日新聞:前空幕長招致 隊内幹部教育の実態究明を
皆な主張している。
傍観タイトルは朝日のみだが、これが朝日の体質である。即ち、これで世論の反応を見て言論の方向性を変えていく、云わば、「敵の出方論」の踏襲(ふしゅう、ではない)である。
まさか、TV朝日にあわやの「放送免許取消し処分」が真剣に検討された椿事件のTRAUMA(とらうま)なのだろうか?
そんなことはあるまい。
■社説の要点
●朝日新聞 事態の深刻さが、そして何が問われているかが理解できていない。航空自衛隊の田母神(たもがみ)前幕僚長を招いての参院の参考人質疑は、そんな懸念を強く抱かせるものだった。
●産経新聞 田母神氏の発言はあらかじめ制限され、質疑は懲戒処分とせずに退職させた防衛省の責任に集中した。安全保障政策や歴史観をめぐる自衛隊トップの発言がどれだけ許容されるのか、論文内容のどこが政府見解や村山富市内閣の「村山談話」に抵触し、不適切かといった議論は素通りした。本質を避ける政治の態度が、憲法論や安保政策のひずみを生んできたのではないか。
●日本経済新聞 政府見解に反する歴史認識の論文を公表して解任された田母神俊雄前航空幕僚長に対する参院外交防衛委員会の質疑は、不完全燃焼だった。心配なのは、空自内部で田母神氏のような歴史観がどの程度の広がりを持つのかであり、懸賞論文の公募に組織的関与があったかと併せ、さらなる解明を要する。
●毎日新聞 田母神氏や浜田靖一防衛相に対する質疑で、現在の文民統制(シビリアンコントロール)の危うさと自衛隊内教育の問題点が浮き彫りになった。
この日の参考人招致は新テロ対策特措法改正案を処理するための「儀式」と受け止める向きもある。これを反映したのか、民主党の追及に迫力は今ひとつ感じられなかった。
●読売新聞 昭和戦争などの史実を客観的に研究し、必要に応じて歴史認識を見直す作業は否定すべきものではない。だが、それは空幕長の職務ではなく、歴史家の役目だ。
防衛省は、自衛隊の幹部教育や人事管理を抜本的に見直し、検討中の省改革の計画に的確に反映すべきだ。それが国民の信頼回復につながる道だ。
田母神・前空幕長「村山談話は言論弾圧の道具」(朝日新聞) - goo ニュース
田母神隠しの質疑 与野党とも異例の「黙らせ戦術」(産経新聞) - goo ニュース
前空幕長招致 「言論の自由」をはき違えるな(読売新聞) - goo ニュース
しかし、毎日が「民主党の追及に迫力は今ひとつ感じられなかった」と不満をもらし、産経は「田母神氏の発言を封じ込めた」書いている。又産経は別記事で「NHKを含む全TV局は、参院に生放送の申し入れをしなかった」ことの異常性を書いているように、国会の質疑は子供騙しで、マスコミの報道は中韓を刺激すまいとする生ぬるいものだった。
小欄は、田母神氏の取り扱いはそれとして、「曖昧な村山談話」を都合の良いように使うのではなく、先の大戦を国家として評価し、憲法序文に銘記し、併せて集団的自衛権など国防問題を真剣に議論すべき時期であると考える。
■社説タイトルと各紙報道姿勢
仮定として、「新聞を記事タイトルで読む」とどうなのか?、という観点で、今回の各社社説タイトルから朝日新聞の異様性を考察した。
●朝日新聞:前空幕長―「言論の自由」のはき違え
●読売新聞:前空幕長招致 「言論の自由」をはき違えるな
2紙のタイトルは似通っているが、読売は「はき違えるな」と、はっきり自らの考え方を主張したのに対して、朝日は「はき違え」と傍観的表現に留まった。
次の他3紙のタイトルはどうだろう?
●産経新聞:田母神氏招致 本質的議論聞きたかった
●日本経済新聞:田母神氏だけなのか心配だ
●毎日新聞:前空幕長招致 隊内幹部教育の実態究明を
皆な主張している。
傍観タイトルは朝日のみだが、これが朝日の体質である。即ち、これで世論の反応を見て言論の方向性を変えていく、云わば、「敵の出方論」の踏襲(ふしゅう、ではない)である。
まさか、TV朝日にあわやの「放送免許取消し処分」が真剣に検討された椿事件のTRAUMA(とらうま)なのだろうか?
そんなことはあるまい。
■社説の要点
●朝日新聞 事態の深刻さが、そして何が問われているかが理解できていない。航空自衛隊の田母神(たもがみ)前幕僚長を招いての参院の参考人質疑は、そんな懸念を強く抱かせるものだった。
●産経新聞 田母神氏の発言はあらかじめ制限され、質疑は懲戒処分とせずに退職させた防衛省の責任に集中した。安全保障政策や歴史観をめぐる自衛隊トップの発言がどれだけ許容されるのか、論文内容のどこが政府見解や村山富市内閣の「村山談話」に抵触し、不適切かといった議論は素通りした。本質を避ける政治の態度が、憲法論や安保政策のひずみを生んできたのではないか。
●日本経済新聞 政府見解に反する歴史認識の論文を公表して解任された田母神俊雄前航空幕僚長に対する参院外交防衛委員会の質疑は、不完全燃焼だった。心配なのは、空自内部で田母神氏のような歴史観がどの程度の広がりを持つのかであり、懸賞論文の公募に組織的関与があったかと併せ、さらなる解明を要する。
●毎日新聞 田母神氏や浜田靖一防衛相に対する質疑で、現在の文民統制(シビリアンコントロール)の危うさと自衛隊内教育の問題点が浮き彫りになった。
この日の参考人招致は新テロ対策特措法改正案を処理するための「儀式」と受け止める向きもある。これを反映したのか、民主党の追及に迫力は今ひとつ感じられなかった。
●読売新聞 昭和戦争などの史実を客観的に研究し、必要に応じて歴史認識を見直す作業は否定すべきものではない。だが、それは空幕長の職務ではなく、歴史家の役目だ。
防衛省は、自衛隊の幹部教育や人事管理を抜本的に見直し、検討中の省改革の計画に的確に反映すべきだ。それが国民の信頼回復につながる道だ。
田母神・前空幕長「村山談話は言論弾圧の道具」(朝日新聞) - goo ニュース
田母神隠しの質疑 与野党とも異例の「黙らせ戦術」(産経新聞) - goo ニュース
前空幕長招致 「言論の自由」をはき違えるな(読売新聞) - goo ニュース
真正面から議論をするのではなく、中国、韓国そして自民党、民主党に擦り寄る記事ばかりです。
私の購読しているのは中日新聞ですが田母神論文に対して批判ばかりで全文も掲載されないのでどんな論文か新聞を読んでいるだけの方はよく理解できません。
論文には私の知らない事の記載があり大いに議論をしてあの戦争の定義を煮詰めてはしいと思う。
お返しが、懸賞作文の賞金だったのじゃないのか?
ハッキリさせろ。テレビ中継が出来なかった理由もハッキリして貰いたいね。
当方のブログにご意見頂き、どうも有難う御座いました。