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黛信彦の時事ブログ

尖閣騒動、仕掛けは中国か

2008年06月19日 | 国際
●ガス田共同開発の先
共同開発の合意に至ったことはまことに喜ばしいが、問題はその先だ。
無論、中国が日本の主張する中間線が境界線と認めたわけではない。あくまで、中国領海内での共同開発という建前である。

日本としては、共同開発とは別になるべく早い段階で、付近での独自開発に踏み切るべきで、尖閣領有権とともに領海の主権も、既成事実的で確立しなければならない。

●馬政権は、中国の掌(たなごころ)
ガス田共同開発の合意発表について、18日NHKニュースウオッチ9は、
「5月、胡錦濤主席の来日時に発表できる内容であったが、中国の国内事情で今日になった」と分析している。
又、産経新聞は、“日中外交筋によると、5月の胡主席の訪日で合意した日中共同声明について「もろ手を挙げての賛成ではない」とする勢力が中国国内にあり、指導部がその「戦略的互恵関係」の「具体的成果」として見せるため、四川大地震で日本の救援隊を一番乗りさせたり、今回の東シナ海問題で合意したりする必要があったという。”と書いている。

●上の見方は真説でない、と小欄は見る。
今回の尖閣諸島近海の日台の揉め事で、中国人民の中には“中台連携で日本にあたる”という発想が出て当然だ。

しかし将来、台湾併合目前の中国が、国家として、今のこの時期に尖閣問題で日中関係に不和を生じさせる必要は皆無である。

台湾を併合させてから、大いに揉めればよいことだからである。
そのためには、ガス田共同開発の合意発表前に、台湾から強烈なアピールをさせておく必要があった。
要は、“台湾のものは中国のもの”と、将来言える環境づくりをする必要があったわけで、それが、今回の強気の馬政権の動きである。

仮に、台湾総統選で馬英九氏が破れれば、共同開発発表はあり得なかった。
しかし、馬氏が当選したことで、就任前から関係改善を演出し、就任直後、台湾をして遊魚船を日本領海に出没させ、日台関係を険悪にさせる。
タイミングは最善で、米国から台湾への武器輸出も鈍化している時であった。

まさに、人民よ、政権に深謀遠慮あり、だ。
全ては、一つの中国に向かって動いている。
台湾は、国連加盟・独立を放棄したのか?

ガス田開発合意 対日関係を重視、譲歩 胡指導部の「政治判断」(産経新聞) - goo ニュース
尖閣問題、収束の動き 馬政権「日本の善意」評価 (産経新聞) - goo ニュース

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