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黛信彦の時事ブログ

国対委員長 ランク付け 

2008年03月03日 | 政治・政局
  3月2日、TVの時事番組は、国会対策委員長のバトルが2局で行われた。
まず、フジTV報道2001には、与党側から自民・大島理森氏、公明・漆原良夫氏、野党側から民主・山岡賢次氏、共産・穀田恵二氏の4名が出演。
出番が終わると、一昔前の紅白歌合戦のように、他局へ移動する。すなわちこの日は、NHK日曜討論に移動したのだ。
NHKでは、国民・糸川正晃氏、社民・日森文尋氏が加わり、合計6名の国対委員長が激論を交わす。この日の主要テーマは、国会運営・歳入法案・イージス艦事故問題などだ。

  さて、古い話だが糸山英太郎氏が、『国会対策を上手にできる政治家が出世する』との手記のなかで、『国会対策委員会は言わば法案の入り口であり、国会運営全体の要と言える。従って国会対策は政治家としての力を養うこともできるし、経験が長いほど政治家としてプロになってくる。』と言っている。

  そういう見方で時事TVを観ると、将来の政界の構図を予測することができるが、弊ブログが現在の国対委員長をランク付けするとこうなる。
  1位、共産・穀田恵二氏
  2位、自民・大島理森氏
  3位、国民・糸川 正晃氏
  4位、公明・漆原 良夫氏
  選外、社民・日森文尋氏
  選外、民主・山岡賢次氏、となる。

(大島氏について)
  前出、糸山氏の01年の手記には、自民・大島理森氏について、『今の大島理森国会対策委員長はどうだろうか。もし彼に力量と野党からの信用があれば今回の関連法案にしても野党と話しをつけて2、3日で片付けられるはずである。そして4月の1週目には通過し、森総理も中旬には辞められるはずである。』とある。
だが、大島氏は大成長した。
  潤沢な官房機密費を、野党の国体委員に配っての調整は過去の話し。このねじれ国会を乗り切れるのは、伊吹幹事長の理論的攻めと、大島国対委員長の調整手腕あってのことだ。
又、大島氏は、民主・山岡賢次氏との討論を聞けばわかるとおり、山岡氏に対して国会議員とは・国対委員長とはどうあるべきかを諫める力もついている。

(穀田氏について)
  共産・穀田恵二氏には凄みがある。去年の朝ナマでの勝谷誠彦とのやり取りは伝説的だし、99年に村山訪朝団に加わってピョンヤンの金日成廟を訪れたとき、与野党の訪朝団員が故金日成主席を4拝して礼賛するなか、「(訪朝)団の統一を守る立場で参加はするが、攻撃の対象とされてきた我々が攻撃をしてきた当の相手に拝礼・献花をするわけにはゆかない」と言う気持ちで拒否したことは有名な話だ。
又、国対委員長としては、昨年11月の国会同意人事については、民主党に尻尾を振ることなく共産党としての立場を貫いた。
  但し、残念なことがある。関西弁での押しは強いが、「・・・・・・ですよね」と言うときに語尾が↑上ずって裏返り、志位和夫委員長や小池晃政策委員長に似てきたことだ。
しかし、彼の凄みは大島氏も萎縮させる能力さえある。いずれ、小池氏を追い越してポスト志位と目される人物、と弊ブログは見る。但し、それまで、日本共産党が存在していればだが。『一党に一人欲しい人物』だと思う。
≪本記事冒頭の絵馬は、穀田恵二直筆の絵馬好評頒布中!という≫

(山岡氏について)
  自己主張ができない人だ。だから討論でも面白くない。何ヶ月も同じこと繰り返しているだけの人だ。田原総一郎氏も「若干一名の言うことしか聞けないの?」と言われるくらい、その、若干一名の方には忠実なのだろうが、古今最低ランクの国対委員長だと断じたい。

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