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黛信彦の時事ブログ

ソチ冬季五輪、開催地変更か?

2008年08月17日 | 国際
●20年の眠りから覚めた冷戦
私は「冷戦は眠っていただけ」論者だ。
ロシアは完全に目を覚ました。

北京五輪開会式で顔を合わせたブッシュ大統領に、「紛争が始まりましたねえ!」と他人事のようにプーチン首相が言ったという。

余談だが洞爺湖サミットで、合同撮影時に精一杯背伸びしていたメドベージェフ大統領を、福田首相が4月訪ロの帰国機中で「私より(背が)小さい」と優越感に浸ったらしい。

プーチン首相は北京で涼しい顔をしながら、そのメドベージェフ大統領を遠隔操作し、着実にグルジアに侵攻させた。
そして、和平原則合意した今でも、背伸びするメドベージェフ大統領は、ロシア軍をグルジアの首都トビリシに迫らせ駐留を解く気配をみせていない。

グルジア・サーカシビリ大統領は和平原則署名に至るまでの、ロシアに甘い米欧の調停姿勢などについて不満を表明していた可能性もあった(↓↓記事参照)との見方もあるが、今後欧米諸国が“冷戦の目覚めに対して、眠りまなこで対応”すると、ロシアは更に増長する。

そして最悪の事態として、北京五輪後の経済状況によっては、アジア・アフリカ地域で中国が、資源戦争を展開し、あるいは軍事政権加担を激しくする恐れがある。
グルジア紛争 「和平原則」露も署名 侵攻は継続、首都40キロに迫る(産経新聞) - goo ニュース

●米下院、IOCにソチ五輪開催地変更申し入れ準備
米国下院の超党派議員が、ロシアのグルジア侵攻に抗議するため、14年に開催が決まっているロシア・ソチでの冬季五輪の開催地変更をIOCに求める決議案を作成した。
理由は「容認できないほど国際法、国連憲章、五輪憲章の精神に違反している」としている。
尚、ソチとグルジアは目と鼻の先にあり、30kmしか離れていない。
ソチ冬季五輪の開催撤回を 米議員が決議案作成-(産経ニュース)

●米軍、パトリオット操作要員をポーランドに常駐
米国MD施設のポーランドへの配備は急転直下合意した。
米軍のパトリオット操作要員を常駐させること、ポーランド有事の際にはNATO軍よりも迅速に対応するなどの米国側の譲歩があったようだが、ポーランドがロシアのグルジア侵攻に恐怖を感じた結果であることも否めない。
米国の交渉責任者は「グルジア紛争とは無関係」としているが、15日付ウォールストリート・ジャーナル紙は「グルジアがなお傷ついている今、(ポーランド)がこの方針を表明したことは偶然の一致ではない」と報じた。
MD施設配備で最終合意、米国とポーランド-(産経ニュース)


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