key person

「どうする日本!」

右と左の真ん中で日本と世界を眺める

黛信彦の時事ブログ

死刑執行 在庫調整だけじゃない

2008年06月18日 | 政治・政局
●死刑囚、未処理在庫の調整
17日、NHKニュースウオッチ9で、「今日、宮崎努死刑囚が執行を受けた。鳩山法相が昨年8月に就任してから13人目となり、ペースは早まっている。背景には、執行されていない死刑囚が急増し、100人を超えているという事情があると思われる」などと伝えた。
執行後記者会見の様子も伝えられ、法相は、
「私が死刑の命令を下しました。執行の命令を下しました。以上でございます」と述べた。
又、「正義の実現のために、法の支配する国をしっかり守っていくために、粛々と死刑を執行しております」との発言も流れた。
しかし、ネット上では、どちらかといえば鳩山法相の発言を批判的に捉える意見も多い。

●法は、厳正に粛々と執行されるべき
小欄は12日、秋葉原事件を受けた法相発言「命奪う人にはそれなりのものを」への盲目的な批判に対して、
鳩山法相発言の GとNG
をアップし、これを法相のHPにTBすることもした。概要は
※法務大臣の、刑罰に関する法的権限は
(1)国を当事者又は参加人とする訴訟の、国の代表
(2)死刑執行命令を発する権限と義務
の2つであり、例え凶悪犯罪であっても、法務大臣として「命奪う人にはそれなりのものを」というような、場合によって、今後の捜査や裁判に圧力を加える可能性がある発言は慎むべきである。
※日本は死刑制度が存在する数少ない国で、時として欧米の非難の対象となるが、法を遵守することを恥じることはない。むしろ、法の執行を躊躇することの方が忌むべきだ。
※鳩山法相が上の発言の前に「私が粛々と死刑を執行させていただいていることを『司法的殺人』と書くマスコミもあるが、それは違う、人の命を大切に思えばこそだ」と述べたという、法相の意見は正鵠を得ている。
※トレンドを理由に、死刑執行命令を批判的に報道するマスコミはおかしい。
というものである。

兵法の孫子が、呉王との面接の実技試験会場で、王の面前で王の寵姫を斬首刑に処す場面がある。孫子は「法のとおりに行え!」と澄んだ声で刑吏に命ずる。
≪孫子曰「約束不明,申令不熟,將之罪也;既已明而不如法者,吏士之罪也。」乃欲斬左古隊長。(史記列伝)≫

法とは、峻厳に執行されるべきである。その代わり、憲法の改正も柔軟に行われるべきだ。

●宮崎死刑囚が「ねずみが殺った」と言った鼠も、45歳になった!と書いた新聞記事もあった。
事件が記憶から消えない”あきるの市民”は、一様に安堵している。
「死刑回避」意思にじます=拘置所で手紙2000通-宮崎死刑囚(時事通信) - goo ニュース

こう考えれば、亀井静香議員らの↓↓の行動こそ異状である。
「執行増は異常」「抑止力ない」=法相あてに抗議書-死刑廃止議連(時事通信) - goo ニュース

又、批判的だが白黒言わない↓↓の朝日記事もすっきりしない。
死刑確定から執行 期間大幅短縮に鳩山法相「たまたま」(朝日新聞) - goo ニュース

マスコミとしては、↓↓のように、批判も肯定も主張を述べるべきだろう。
宮崎死刑囚ら刑執行 プロセスに一定の透明化必要(産経新聞) - goo ニュース

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西日本新聞 タスポで人気ア... | トップ | 小沢さん、いい○○○してる? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治・政局」カテゴリの最新記事