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黛信彦の時事ブログ

鳩山首相 ダライ氏再会希望の本気度?

2009年11月03日 | 外交
鳩山由紀夫首相がダライ・ラマ14世との再会を希望するメッセージを送ったことに対して、中国側が「断固反対」の談話を発表したのだという。

ダライ氏が07年11月来日し、民主党幹事長だった鳩山氏が会談した折には拍手を送ったものだ。
しかし、この時の会談は、翌月の小沢一郎(当時民主党代表)氏ら大訪中団が猛烈に中国側から抗議され、民主党は釈明に追われた。

そして、この訪中団が胡錦涛主席と握手をしたり記念写真を撮ったりするために、もうひとつ重大な出来事があったことを思い出す。
この年の11月28日に予定されていた民主党議員とウイグル人活動家ラビア・カーディル氏との勉強会が、在京中国大使館の抗議に屈して土壇場キャンセルされたのである。
結局、民主党議員に代わってカーディル氏を囲んだ議員は、故中川昭一氏や平沼赳夫氏ら自民・無所属の10人であった。

民主党の過去を振り返ると、はたして、鳩山氏には本当にダライ氏との再会を望む気持ちがあるのだろうか、疑問だ。
小沢幹事長が年内の訪中予定を組んでいる。鳩山首相のダライ氏との会談希望は、チルドレンやガールズたちを同伴した小沢氏の胡錦涛参りに潰されてしまうであろう。
一国の首相が、いたずらに人権を唱えても、キャンセルや結果的に中国側に詫びることをするようでは国際の信用を失う。

それでも、ダライ氏との会談が実現したなら、見直したい。
東アジア共同体構想をぶち上げ、靖国神社参拝問題については「頭の中から消し去ってほしい」と温家宝首相に語り、「友愛の海にしよう」と言いながらガス田開発の中国単独開発に目をつむる「急がば回れです」発言で、協議先延ばしの口実を与えている。
このように中国に、まさに媚びながら、中国を逆なでするようなこともする。
鳩山外交は、全くわけがわからない。
オバマ大統領の来日取り消しも現実味をおびてくる。

ダライ・ラマとの再会けん制=鳩山首相伝言で中国外務省(時事通信) - goo ニュース

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