少女が林のなかに迷い込んだように佇み、白いワンピースの背中を見せています。俯瞰した構図の人物のいる寸景は、先に物語があるような断片であることも潜ませます。ナイーヴな色彩性も日本画ならではです。この作品は、「お気に入りの場所」2010年のシリーズの一作です。
森洋史さん(1977年~)は、シェル美術賞2010本江邦夫審査員奨励賞を受賞した注目画家です。現在、日本橋高島屋で開催中の「ZIPANGジパング展」(6月20日まで)で出品している会田誠(敬称略以下同)、鴻池朋子、束芋、天明屋尚、町田久美、三瀬夏之介、山口晃など新しい絵画の地平を世界に発信しているアーティストに続く世代と言えるでしょう。
日本画の材料を駆使している作家は、日本画とは何か? 日本固有の空間意識や物語性をそれぞれが模索しています。伝統的な余白や間の表現のあり方や俯瞰的にとらえることで時間的経過を示す効果など、独自性を個々の表現に生かし、現代を見据え社会との接点をとる姿勢に共感をもてます。森さんは、ソウルで開催されるアジアン・スチューデント・アンド・ヤング・アーティスト・フェスティバル(7月27日~)にも出品予定です。
森洋史さん(1977年~)は、シェル美術賞2010本江邦夫審査員奨励賞を受賞した注目画家です。現在、日本橋高島屋で開催中の「ZIPANGジパング展」(6月20日まで)で出品している会田誠(敬称略以下同)、鴻池朋子、束芋、天明屋尚、町田久美、三瀬夏之介、山口晃など新しい絵画の地平を世界に発信しているアーティストに続く世代と言えるでしょう。
日本画の材料を駆使している作家は、日本画とは何か? 日本固有の空間意識や物語性をそれぞれが模索しています。伝統的な余白や間の表現のあり方や俯瞰的にとらえることで時間的経過を示す効果など、独自性を個々の表現に生かし、現代を見据え社会との接点をとる姿勢に共感をもてます。森さんは、ソウルで開催されるアジアン・スチューデント・アンド・ヤング・アーティスト・フェスティバル(7月27日~)にも出品予定です。