マドリード・リアリズムの異才として内外で高い評価を受けながら、2007年に53歳の若さで亡くなった礒江毅(1954-2007)。大阪出身で、大阪市立工芸高等学校を卒業後、単身でスペインに赴き、30年にも及びスペインの写実技法を探究しました。
アントニオ・ロペス・ガルシアに代表されるマドリード・リアリズムのグスタボ・イソエとしてその実力ぶりを発揮し、2005年からは広島市立大学に教授として迎えられた矢先でした。
その細密描写に隠された神秘的な雰囲気はどこからくるのでしょう。
・掲載作品は、代表作の「鰯」白い皿の中の隅に置かれたその存在のはかなさと生のリアリズム。礒江は虚の中に実在をみるというと、禅問答のようになりますが、空白のなかに普遍的な何かをみようとしたのかも知れません。
本展は、没後初となる本格的な回顧展で、代表的な人物像など初期から絶筆の作品80点が展覧されます。
尚、この展覧会にちなんで、『美術の窓』8月号(7月20日発売)に礒江毅の特集が組まれます。
◆特別展「礒江毅ーグスタボ・イソエ」/7月12日~10月2日/練馬区立美術館
巡回展 10月22日~12月18日/奈良県立美術館
アントニオ・ロペス・ガルシアに代表されるマドリード・リアリズムのグスタボ・イソエとしてその実力ぶりを発揮し、2005年からは広島市立大学に教授として迎えられた矢先でした。
その細密描写に隠された神秘的な雰囲気はどこからくるのでしょう。
・掲載作品は、代表作の「鰯」白い皿の中の隅に置かれたその存在のはかなさと生のリアリズム。礒江は虚の中に実在をみるというと、禅問答のようになりますが、空白のなかに普遍的な何かをみようとしたのかも知れません。
本展は、没後初となる本格的な回顧展で、代表的な人物像など初期から絶筆の作品80点が展覧されます。
尚、この展覧会にちなんで、『美術の窓』8月号(7月20日発売)に礒江毅の特集が組まれます。
◆特別展「礒江毅ーグスタボ・イソエ」/7月12日~10月2日/練馬区立美術館
巡回展 10月22日~12月18日/奈良県立美術館