シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

インカ・マヤ・アステカ展

2007-12-10 | 外国語・文化
神戸でインカ・マヤ・アステカ展が開催されています。ペルーに行ったばっかりの私としてはMUST GO! 先週行ってきました。

マヤとのご縁は、10月に通訳をしたイベントに来ていたマヤ文明の高僧(といっても偉ぶらない本当にやさし~いおじさんでしたが)、そして彼の通訳(古代マヤ語とスペイン語)をしていた女性が私のアメリカのモントレーで行っていた学校の卒業生だったこともありこのお二人とは色々な話をする機会がありました。

ガテマラのティカール(マヤの最大?のピラミッドがあるところ)からいらっしゃった彼らは、民芸品のビーズの製品をイベントでも販売していたのですが本当に可愛らしいものばっかり。それまで本屋さんでマヤ暦の本があっても手に取ることもなかったのですが、彼らとの出会いで「マヤ文明の地に行ってみたい」と思うようになりました。

展覧会でマヤ文明のところを見ていると、彼らを思い出し行きたくなりました。ペルーでは荒野、砂漠の中、むき出しの岩の山々などを旅しましたが、マヤ文明はジャングルの中にピラミッド。また全然違う景色です。ペルーから帰って頭痛がひどかったときは「古代歴史訪問もしばらくはいいかな」とか思ったくせに、写真を見ていると「いきた~い!!」となりました。

さてこの展覧会、一番感じたことは「主催者の意図」ということでした。当たり前なのですが、これを主催する人には「今回はこんな感じでいこう~」というテーマがあるわけです。

普段の展覧会ではそんな事を感じたことがなかったのですが、今回は私はペルーに行ってきたばかり。現地では色々な出土品、色々な角度から歴史というものを見ました。

でもこのインカ・マヤ・アステカ展で私が一番感じたのは「生贄」と「ミイラ」

今回の目玉はインカのミイラ。これをクライマックスとして一番最後に持って来ていました。確かにこれはインパクトあります。そして生贄系が多い・・

これでもか、これでもか・・という具合に生贄系の展示がありました。確かにこの話も日本人には「ぎょえっ」とする話です。この二つが一番の「ぎょえっ」ポイントなのでこれを中心に組み立てられたのだと思いました。

今回は実際現地に行ってきたばかりだから「生贄のことばかりクローズアップされているように思うなあ。他にも特筆すべきことはいっぱいあるだろうに」と感じたけれど、もし何のバックグラウンドもなく展覧会を見ていたら、「へえこの辺の文化は生贄が多かったんだ」という感想を持っていたと思います。

どんなものでも誰かが何かを選べばその人の意図、フィルターがかかる・・ということを感じたことはとてもよかったなって思います。それがいい・悪いというレベルでなく必然的に起こることだから、何かを見に行くときにはそのことも頭の隅に入れて見ることも大事だなって思いました。

写真はシルスタニの遺跡にあった「大地と繋がる石」。この写真を見る度に、そこで大地と繋がった感覚を思い出します。私にとって貴重な写真。

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