シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

営業報告

2008-01-14 | 4分の1の奇跡
昨日の営業はなかなか勉強になりました。翻訳チームの仲間と二人で乗り込んだ営業。

しかし、穴倉みたいなバーに外人いるわいるわ・・こんなところに溜まっているんですね、みなさん。

まずは、席が一番近くのえらい話が盛り上がっているグループへ。「すみません~ん・・」と映画のチラシを渡し、

「すごいいい映画なんですよ。海外でも上映したいっていう人が増えてきたので英語の字幕作ったんです。」
「どんな映画?」

とまずは、映画の説明をしなければなりません。

私はチラシを配ったら、あとは勝手に読んでくれるかと思ったのですが、よく考えるとこのチラシ、もらった日本語を私が訳したのだけれど、たっくさん文字が並んでいてストーリーにスペースがあまり割けてない。

そういう目で見ると、色々見えてくることがありました。

日本人で映画を見に来てくれる人はほとんどが口コミ。だから、どういった映画か、どういう人が作っているのか、な~んとなく分かっているからこのチラシでもOKだけど、外国人でチラシをもらう人たちは全く誰が、どんな映画をつくったのか知らない。

だから、「監督がどういう想いで作ったか」「どんなメッセージを投げたいのか」なんてチラシに必要なくそれは映画を見て感じてもらったらいいわけで、何の予備知識も無い外国人向けなら「これはどんな映画か」「いかにこの映画がすごいか(数値化したもの:10ヶ月で100箇所、1万人がみてくれたなど)」ていうことだけでいいのだな・・って思いました。チラシに入っている情報が多すぎたんだなと。タイトルも実は小さかった・・。

でも、面白かったのは大統領選の話題で盛り上がっている人は「OK,この映画を自分の会社のMLで流して宣伝するから、アメリカ人にあったら民主党に入れるように言って。取引成立!」

なんて言う人もいたし、
「この映画で設けたお金はどっかに寄付しているの?」という質問もありました。
アメリカ人ならきくよな。

監督は水の乏しい国に井戸掘る活動にも寄付しているんだけど、でも詳しいことをきいてなかったな~と、勉強不足の私。

映画の説明をしていたら、後ろから「あんた英語うまいなあ」と声がきこえ、「大阪人のおっちゃんもここにいたんかいな」と後ろをふりむけば外人。どんだけ大阪弁のイントネーションうまいねん。目つぶっていたら、完璧大阪のおっちゃんでした。

「日本語上手だから日本語の方も渡しますね」と渡すと「読むんきらいやねん」と言うので、「あ、漢字いやなんや」と私が言うと「ばかにしとるやろ。読めんで、これくらい」と彼。「馬鹿にしてへんって」とコテコテの会話。

「でもあんたらすごいわ。僕、英語の映画を日本語になんてできへんわ。」て褒めてくれました。いやあ、勿論アメリカ人にチェックしてもろてんねんけどな。

そうかと思えば、チラシを配ろうとするなり「クリスチャン(キリスト教)の映画だろ。要らん」と言うおっちゃんもいて、「へ?これキリスト教も宗教も関係ないけど」と言うと「じゃあどんな映画や」と会話が流れたので「学校の先生のドキュメンタリーで」と始めるや否や「いらん」というおっちゃんもいました。

ま、その人くらいでほかは、話を聞いたら"Good" "Good job"とか楽しい反応をしてくれました。ま、それで来るかどうかは別問題ですけどね。

しかし、これも実際やってみないと分からないもんです。ほんといい勉強させてもろてます。