52 Crescent Street

東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

ギリシャ人の大家さん

2007年07月20日 | 徒然のこと
わたしが住んでいたアストリアという地区は、イースト・リバーをはさんだマンハッタンの対岸、クイーンズ地区の一角にあります。ここは古くからギリシャ移民の人々が集まって暮らしているところで、わたしたちの大家さんも、体の大きなギリシャ人のおばさんでした。

多くのアジア系移民もそうですが、ギリシャからの移民たちも、リタイア後は不動産収入で暮らせるように、働いて得たお金を次々と不動産につぎ込んでいきます。「○○ストリートにアパートを10件持ちたい!」と日々がんばっているわけです。

さて、この大家さんにはルーカスという一人息子がいます。

やはり大きな体をしていて、まだ20代後半だと思うのですが、中年男性のようなでっぷりとしたお腹をしていました。もう少しやせていれば、すこぶるハンサムだっただろうに・・・というのが、わたしとルームメイトとの一致した見解。大家さんの一人息子ですから、いずれは大家さん所有のアパートは彼のものになるということで、大家さんのアパートは彼がすべて管理していたようです。アメリカの人は、たいてい大人になるときちんと独立して、家族とは別々に暮らすのですが、このルーカスはお母さんのうちの地下室を陣取って、出て行く様子は微塵もありません。アメリカ人とはいっても、ギリシャからの移民である大家さん家族はギリシャ風の生活をしていたのかな。ギリシャ移民を取り扱ったラブ・コメディー「My Big Fat Greek Wedding」では、ギリシャ人家族の絆の固さが描かれていましたから。(↓ルーカスの話とは関係ないのですが、絵がなくてさみしいので・・・ちなみに、この花婿は「Sex and the City」のエイダン役)

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お母さんである大家さんは、ルーカスが結婚していないこと、夜な夜な遊び歩いていること、大家さんのアパート管理以外に仕事をもっていないこと、などいろいろ心配しているようでした。いつも大きな黒い犬を連れて、ボロボロの車でアパートにやってくるルーカスは、こちらの要求にあまり素早く対応してはくれませんでしたが、それでも憎めないところがありました。今頃は結婚して、お母さんの大家さんを安心させているのでしょうか。


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