音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

Steady as she goes

2007年11月28日 | CDの感想
  
○James Yorkston「The Year Of The Leopard」(2006)
 以前、MOJO誌付属CD「The Quiet Revolution」(新旧ブリティッシュ・フォークを中心に収録した編集盤)に、このアルバムの1曲目が収録されていたのを聴いて気になっていたのです。最近になってやっとアルバムを入手したので報告しておきます。

 James Yorkstonという人については全く知識がありませんでした。Wikipediaによると、スコットランド出身のフォーク・ミュージシャンで、かつてはパンクバンドのベーシストだったとのこと。この作品がスタジオアルバムとしては3枚目だそうです。

 ここで聴けるのは、淡々としたフォークミュージック。ネオ・ブリティッシュフォークとでもいえばいいのでしょうか。
 彼はけして大きな声を張り上げることなく、水彩画のようなメロディをどこまでも淡々と綴っていきます。バックのサウンドもシンプルながら、すみずみにまで神経が行き届いているように感じました。

 どうしてこうもこの音楽に惹かれるのかなあ、と考えてみたら、曲調や歌い方、空気感が、ニック・ドレイクを強く連想させるんですね。まあ、ルックスはずいぶん違いますが…。

 全く派手なところはないけれど、着実に心に残るアルバムです。レコード棚の片隅に置いておき、ときどきひっぱり出しては聴きたくなるような。ファンタジックなジャケットも好きです。
 
 YouTubeにPVがあったので貼っておきます。曲は「Steady As She Goes」。
  

 アルバム制作のドキュメンタリー映像もありました。冒頭で聴けるのが、MOJO誌CDに収録されていた「Summer Song」です。