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ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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“明日なき世界”か……広島、原爆の日

2018-08-06 16:01:25 | 時事
今日は8月6日。

広島の原爆投下の日です。

核についてあらためて考えさせられる日ですが、いま気になるのはやはり、北朝鮮の核・ミサイル開発がどうなるか……ということでしょうか。

依然として予断を許さない状態が続いてはいますが、このブログでは何度もいってきたとおり、これしか道はないんです。
どうにかして、非核化という方向に進んでもらいたいものです。

ここで名曲を一曲。

RCサクセションの「明日なき世界」です。


  東の空が燃えてるぜ
  大砲の弾が破裂してるぜ
  おまえは殺しのできる年齢
  でも選挙権もまだ持たされちゃいねえ
  鉄砲かついで得意になって
  これじゃ世界中が死人の山さ

  でもよぉー何度でも何度でも
  おいらに言ってくれよ
  世界が破滅するなんて嘘だろ
  嘘だろ

  感じねえかよ この嫌な感じを
  一度くらいはTVでみただろ
  ボタンが押されりゃ それで終わりさ
  逃げ出す暇もありゃしねえ
  見ろよ そこの若いのよく見てみろよ
  びくびくするのも当たり前さ

  でもよぉー何度でも何度でも
  おいらに言ってくれよ
  世界が破滅するなんて嘘だろ
  嘘だろ


オリジナルはバリー・マクガイアという人。RCのカバーバージョンは、カバーアルバム『COVERS』に収録されています。
読んでわかるとおり、核兵器の恐怖を歌った歌です。
忌野清志郎は、ほかにも『COVERS』のなかで核問題、原発問題を歌い、そのためにこのアルバムは一度は発売中止という目に遭ったのでした。

バリー・マクガイアのオリジナル版も、内容が過激だということで一部のラジオ局で放送禁止のような扱いになっていたそうですが、どうして核にノーということが過激なのかがわかりません。
核兵器を持とうとする、あるいは実際に持っていることのほうがよほど過激で危険だと思うんですが……
ここでもう一度「明日なき世界」の後半部分を引用しましょう。


  奴らは俺がおかしいと言う
  でも本当のことはまげられやしねぇ
  政治家はいつもゴマカシばかり
  法律で真実は隠せやしねえ
  そりゃ デモをするだけで平和がくるなんて
  甘い夢など見ちゃいねえさ

  でもよぉー何度でも何度でも
  おいらに言ってくれよ
  世界が破滅するなんて嘘だろ
  嘘だろ

  狂ってきたこの世は騒がしいぜ
  こんなところからは逃げるに限る
  一週間ほど宇宙旅行に
  でも戻ってくる場所はもとの故郷
  進軍ラッパが闇の中にひびく
  潜水艦がジェット機が国を取り巻く

  でもよぉー何度でも何度でも
  おいらに言ってくれよ
  世界が破滅するなんて嘘だろ
  嘘だろ


この後半の歌詞は、なんだかいまの世の中を歌っているように聞こえてきます。
狂ってきたこの世は騒がしい。
しかし、逃げてしまったところで、問題の解決にはなりません。
なんとかするしかないんです。手遅れになる前に……


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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平和のために (A. Hara)
2018-08-07 00:32:09
五年前、広島を訪れた時、原爆ドームへ立ちよって非常に衝撃を受けたものがあります。被ばく直後の状況を集めた資料展示だったと記憶していますが、その中に
「家に帰ったら、自分の妻が立ったまま白骨になっていた」というのがありました。
その人が、(話者からしたら叔父さんに当るのだそうですが、)骨になった妻に向かって、「お前熱かっただろう、一人にしてごめんよ」と泣きながら言った途端、ガラガラと骨が崩れたとの事です。
原爆はさえぎるものが無い人間を一瞬にして骨にしたと言いますが、私は、これは本当に旦那さんの声が聞こえていたのではないか、と思うのです。妻は最後に旦那さんに会いたかったのではないか、と。
そんな非科学的なことが、淡々とした文章からは、いかにも有りえる真実と思えました。

何人が亡くなったから悲劇だ、というのでは決してありません。一人の死だって十分に問題なのです。それが14万人も亡くなったなら、その家族の分だけ悲しみがあります。
これはたった70年と少し前に起きたことだ、という事を、我々はあらためて考え、話題にしなければなりません。

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数字としてではなく (村上暢)
2018-08-07 00:51:40
印象深いお話をありがとうございます。

私は原爆ドームに行ったことはありませんが、長崎のほうには行ったことがあります。
小学校の修学旅行で行ったのですが、あれはなかなか衝撃でしたね。
小学一年生のときには、8月6日の登校日に『はだしのゲン』のアニメ版が校内で放送されたこともありましたが、これもトラウマになりました。
しかしそれは、必要なことだと思います。

おっしゃるとおり、何万、何十万という数字でとらえるのではなく、その一つ一つに人間の死があったということを忘れてはいけないでしょう。

そのために、核兵器が何を引き起こすかということを事実として伝えていく必要があるのだと思います。
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