ロック探偵のMY GENERATION

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兵庫旅行まとめ ~人物編~

2022-06-18 20:53:25 | 旅行

今回も、兵庫旅行に関する記事の続編です。

今回は、兵庫県内に銅像などがある人物について書こうと思います。


宝塚歌劇団を創設した小林一三。
先日の記事で大劇場のことを書きましたが、その前にこの像がたっています。



人も知るとおり、阪急の創設者。日本の鉄道経営における一つのモデルを作り上げた実業家です。また、映画会社も創設。東京宝塚……これが略して「東宝」ということで、ゴジラにもつながってくるわけです。

ここでちょっと豆知識を披露すると、小林一三は若いころ作家になりたかったそうで、実際に小説を発表しているといいます。しかもそれが探偵小説らしい……ということで、俄然話が私のほうに寄ってくるのです。
しかし、私はその作品を読んだことがありません。
というか、まず入手がきわめて困難なようです。
ただ……実際に読んだ人によれば、あまり面白くはないとのこと。
まあ考えてみれば、そこそこぐらいのできであれば「小林一三が若いころに書いた小説」として後世に伝わっているでしょうから、おそらく触れちゃいけない黒歴史レベルにつまらなかったんじゃないでしょうか。



新長田駅前にある鉄人28号。



横山光輝が当地の出身ということで、ここに。まあ、横山光輝自身の像ということではありませんが……

ちなみに、駅前の商店街は鉄人ストリートということになっているようです。



横山光輝は、同じく兵庫が生んだ天才である手塚治虫、山田風太郎にも関係してきます。
風太郎の『甲賀忍法帖』から着想を得て横山光輝が『伊賀の影丸』を描き、そしてそこからヒントを得て手塚治虫が作品を描くという……そうして描かれたのが、『鉄腕アトム』のなかでも傑作と名高いエピソード「地上最大のロボット」。これを浦沢直樹先生がリメイクして描いたのが『PLUTO』であることはいうまでもありません。こうして21世紀にまで延びる糸があり、姫路→新長田→宝塚と続いているその糸の中間点にあるのが、この鉄人28号というわけです。
ついでに、21世紀にまで続いているということでもっというと、『甲賀忍法帖』は映画『SHINOBI』の原作でもあります。
ここで使われる“それぞれに特殊な能力をもった集団同士の戦い”というスタイルは、ジャンプ王道バトル漫画のひな形ともいわれ……そうなると、われわれは思っているよりずっと山田風太郎チルドレンなのかもしれません。


最後に、神戸駅近くにあるエルヴィス・プレスリー像。


エルヴィスを讃えるために建てられたということですが、なぜ神戸にあるのかは不明。
ちなみに、プレスリーを描く映画『エルヴィス』が来月公開されることになってますが、それにあわせて神戸でイベントがあるそうです。神戸という街にはなにかエルヴィスにゆかりがあるんでしょうか。