ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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『バイオハザード ディジェネレーション』

2019-02-13 18:24:49 | 映画
バイオハザード DEGENERATION という映画を観ました。

ミラ・ジョヴォビッチが出ているバイオハザードシリーズはもう完結してしまったので、こちらのシリーズも観てみようかと思い、amazonプライムで視聴しました。

このシリーズは、全編フルCGで作られた映画です。

ただ、ピクサーのそれと違って、リアルなCGを志向していて、実写映画のような映像をCGで作ろうとしています。

この趣向は、CGでやる意味があるのか……という問いと、どうしても向き合わなければならないです。

フルCGなんて邪道だ、とはいいませんが、やはり、そういうやり方をする意味があるのかどうかということは考えてしまいます。

ピクサーのようなデフォルメされたキャラであれば、CGでやる必然性がありますが、実写のような映像を作りたかったら、実写でやればいいんじゃないかということにもなるわけで……なんでCGでこれをやるの? という話にはどうしてもなりますね。

現代の映像技術があれば、この作品のなかで出てくるような絵は実写映画として十分に作れるでしょう。
では、どういう絵だったらフルCGでなければできないといえるのか……と考えたら、そんな映像ってもうないんじゃないかとも思えます。となると、人物も含めてすべてフルCGで映画を作る意味がどこにあるのか。考えさせられます。

CGのクオリティにしても、この二十年ほどで飛躍的に向上したとはいえ、やはり実写映像としてみたら不自然なところが多々あります(この映画は2008年公開で、今だともっとリアルにできるかもしれませんが)。その違和感を我慢しながら映画としてみられるというレベルには、まだ達していないでしょう。

ただ、こうしたフルCG映画というのは、CG技術がどこまできているのか、ということを示す一つのものさしにもなると思います。
そういう意味では、これから作られるフルCG映画に、CGがどこまでやれるのか……という新しい表現の可能性を見出すこともできるのかもしれません。