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世界の国々での予防接種率

2015-11-14 | Vaccine トピックス

Global Routine Vaccination Coverage, 2014, MMWR, November 13, 2015 / 64(44);1252-1255 

WHO, WER, 13 November 2015, vol. 90, 46 (pp. 617–632)

背景
1994年に、WHOは全ての小児が推奨されるワクチンを定期的に接種できるよう予防接種拡大計画(EPI)を設立した。
それ以降、結核、ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ、麻しんのワクチンに関する予防接種率は世界的に改善され、5%未満から85%以上となり、さらに新たなワクチンが推奨接種スケジュールに追加されている。
生後12月までのDPTワクチンの3回接種率は、予防接種プログラムの実施指標となっている。

追加された知見
1歳で接種を行うワクチンを推奨している国は増加しているが、国家的な供給不足や製剤の在庫切れ等の問題が、依然として接種率を上昇するための障壁となっている。

公衆衛生上示唆されること
1歳で接種を行うワクチンの導入は予防接種の接種漏れ者に対するキャッチアップの機会として重要であり、その後の生涯を通じた予防接種政策への進展にも繋がる。
1歳の小児が定期的に予防接種のため保健センターを受診できるようにするには、新たな施策を実施するため訓練された医療従事者、十分な統計情報を収集するための継続的な支援、乳児期以降に追加する予防接種の必要性を保護者に理解させるための注意深いコミュニケーションと社会動員を必要としている。 

 

 

 

 

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