数理論理教(科学教)の研究

数理論理(科学)はどこから来て、どのような影響を与え、どこに行こうとしているのか、少しでも考えてみたいと思います。人文系

原発公害(5)今そこにある危機、土壌汚染

2013-09-14 20:01:55 | 原発公害

 さて前福島県知事の佐藤栄佐久さんはなぜあそこまで鬼気迫る行動を取らなければならなかったのでしょうか?

 保守の典型のような知事が、なぜ自民党・国・官僚に盾を突き、原発の危険性を叫び続けなければならなくなったのでしょうか?

 佐藤栄佐久知事 原発政策について

 佐藤さんお話で、原発政策を賛成できないのは、サンエンスの問題でなく、国・官僚・自民党などがまったく「信頼」できなくなったことにあるとおっしゃっています。

 それにしても、東電の隠蔽体質、またそれを監視すべき国の機関がまったく機能していなかったことには呆れます。いくら原子力神話を取り繕うためと言っても、ここまで危険を放置することができる体質っていうのは、いったいどうしたら出来上がるものなのでしょうか。

 福島第一原発でも、非常用ディーゼル発電機を違う場所(高台)に置くとか、貞観津波を考慮して何らかの対策をするとか、少しでも気を付ければ回避できたかもしれません。どうして最低限の対策もできなかったのか?これは原子力ムラとかマフィアとかいう問題より、もっと基本的な合理的精神がまったく欠如していたとしか思えません。右翼でも保守でも利権者でも、この基本的な最低限の合理的精神がなくなれば、もはや破滅しかありません。

 そして地元首長をまったくないがしろにして、最後にはでっち上げの罪で起訴して排除してしまうのですから、もう空いた口が塞がりません。

 佐藤さんの証言は、実際政治に関わった当事者として生々しい内容です。佐藤さんも元々は原子力ムラの側に居た人ですから、どうして転向したのか、その利権を投げ打ってでも反対せざるを得なかったのはどうしてか、よくそのことを国民は理解して、原発政策の是非を判断しなければならないと思います。

 さてあるブログに土壌に含まれる放射性物質のべクレル数が詳細に載っていました。

 これを見るとやはり首都圏でも相当なべクレル数/平米になっています。福島県・茨城県は約4分3は何らかの健康被害がでると予想される37,000Bq/平米を超えています。空間線量が低くても(0.5μSv以下でも)、べクレル数から見た危険性は非常に高くなります。

 特に多摩地区は異常なほど高くなっているところがあります

 『2011フクシマ放射線汚染の日時』(群馬大学の早川教授のブログより) 

 これを見ますと、3月15日に白河、那須方面、群馬北部を回って、秩父を通って多摩に至る風の流れがあります。東京都の高汚染地域は、3月21日の日立、水戸、土浦、柏、松戸を流れて、千葉県よりの区部と、上記の3月15日の多摩地区と東西に分かれてあるようです。

 さて、このベクレル数/平米が本当に正しい数字かも分かりませんが、とにかく公的なとこえからまともな数値が発表されていないようですので、市民の皆様の検査結果を基にせざるを得ないのではないかと思います。

 今後このべクレル数/平米どのような健康被害を及ぼすのか、長い疫学的調査を待たないといけないのかもしれません。

 しかし今そこにある危機が、首都圏でも確実に起きています。

 それにしても、よくオリンピック委員会は日本開催を決めたものです。

 今後このべクレル数/平米が高まるような事態になれば、オリンピックも間違いなく開催できなくなります。そして健康被害は疫学的な頻度を超えて、目に見える形で認識できるかもしれません。福島原発事故対策にすべてかかっています。4号機の使用済み核燃料の管理対応にかかっています。 


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