数理論理教(科学教)の研究

数理論理(科学)はどこから来て、どのような影響を与え、どこに行こうとしているのか、少しでも考えてみたいと思います。人文系

中国のITは進化し、情報主義で独立した? 敵はやはり侮れない?

2020-12-25 08:20:53 | 中国関連
 最近、中共の暗黒面ばかり見ていましたが、純粋にテクノロジー面(特に情報産業)から見ると、中国では凄く進化していて、それが戦争に応用されると威力が発揮されるのではないかとの見方もあるようです。
 最新技術に目敏い、『希望は天井にあり』さんの記事を紹介します。

「今回紹介する『中国ITは新型コロナウィルスにどう反撃したのか』(2020)について…
…本書は、中国インターネットのワールド・ワイド・ウェブからの独立を示した『中国のインターネット史』(2015)の、5年ぶりの正統続編である。あれから5年でどう変わったか。そこには想像を超えた科学大国の深化があった。
 タイトルに「新型コロナウィルス」とあるけど、これはあくまで一例というか題材で、内容としては中国社会の現在を切り取った普遍的なものだった。その上で、新型コロナウィルスがいかに(中国だけでなく、中国に良くも悪くも牽引される)世界を加速させたか、不可逆な変化をもたらしたかも実感できた。

…ガートナーが毎年発表する「先進テクノロジのハイプサイクル」は、1700を超えるテクノロジのなかから、長期にわたって高度な競争優位性をもたらすだろう破壊的テクノロジを選んだものだ。2020年版では30の先進テクノロジが挙げられていた。
  • ガートナーのハイプサイクルを去年と比べて読んでみた(2020)(希望は天上にあり,2020/12/5)
 このうち、新型コロナウィルスの影響で進展したものとして、次のテクノロジが注目された。
  • ヘルス・パスポート
  • シチズン・ツイン
  • 人のデジタル・ツイン
  • ソーシャル・ディスタンシング・テクノロジー
 本書『中国ITは新型コロナウィルスにどう反撃したのか』を読むと、中国がこれらテクノロジの進歩を牽引した立役者の少なくとも一人であることがわかる。
「健康コード」は2月に登場したQRコードだ。ネット上の問診の回答やGPSによる位置情報などから、感染度を赤、黄、緑3色いずれかのQRコードで表示する仕組みで、健康状態が一目でわかる。赤や黄色が表示された場合には、病院での隔離や、在宅で毎日の体調報告が義務付けられるという。

…また、ガートナーのハイプサイクルでは「シチズン・ツイン」「人のデジタル・ツイン」として表現される、市民のデジタル管理や、これを用いて体系的に行動誘導するアプローチも、中国が進んでいるように見える。例えば社会信用システムは、なお試行錯誤はみられるものの、すでに各地方政府で導入され、今回の新型コロナウィルス対策でも活用されているようだ。

…しかしながら、中国ITの「すごさ」はこれらテクノロジーそのものではないと思う。新たな方法論を生み出し、導入し、それを神速をもって13億人社会に実装できる構造にこそ脅威がある。

…21世紀になって大国の全面戦争を想像するのはナンセンスなことかもしれない。しかし、歴史が「まさか」の連続だったことも忘れてはならない。

「中国は突然IT大国になったわけではなく、じわじわとステップをふんで変わりました。新しいものが出てきて、しばらくしてそれが当たり前になり、その上にまた新しいものがリリースされ、その積み重ねでサービスも企業もユーザーも変わっていきました。
物騒ですが、中国が戦争に直面するようなことがあれば、これまでのITの積立を活用します。
残念ながら日本はネットテクノロジーの運用で中国よりも大きく遅れをとっています。
『中国ITは新型コロナウィルスにどう反撃したのか』より」
引用終わり」

 米国社会に浸透する中共の影響は、とくに情報謀略の面ではあと少しで完全占領する勢いだったようです。そして、それは中国での情報技術(運用システム含む)の進化に裏打ちされています。残念ながら、日本はもはや情報技術では敗戦して占領されてしまっているかのようです。
 「情報」というのは、情報論理記号の解析・運用ということであり、その技術(暗号面等含み)の優劣は戦争になったら決定的に重要になります。
 中共の「情報」攻撃(窃盗、破壊、偽操作命令埋め込み)はエスカレートして、軍事システムや様々な公共システムなどにも行われているようです。マスコミ等の洗脳報道もその一種のようです。
 資本主義という抽象的な貨幣システムから、情報主義というもっと抽象・記号論理的なシステムに移行してきているのかもしれません。そこで、中国は独立した?日本は属国同然??
 米国大統領選挙、米国内戦などのドラマ化戦争により、やや感情的(信仰的)になっていましたが、中国のテクノロジーの進化の現状ももっと調べないといけないのかもしれません。
 残念ながら、テクノロジーで負ければ、占領され、精神は洗脳されます。
 数理論理教には、道徳は関係ありません。どのような社会でも、真理にアクセスできるインフラ(少なくも何らかの真理に対する信仰のようなものが必要だと思います…)があれば、数理論理(科学)は進化すると思います。
 中共も冷徹で悪どいですが、科学技術には莫大な投資を行っています。(なんらかの主義・信仰を持っている?例えば、わが偉大な祖国はこれで惨めな植民地にされた!これをマスターして復讐してやる!倍返しだ!)
 また中国の人民も相当強かなバイタリティーを持っているようです。誰も政府を信用していない中で、誰もが自分の利害を強烈に推し進める社会のようです。上に政策あれば、下に対策あり。結構えげつない超競争社会であると思います。負ければ、すぐに家畜化などされて切り捨てらる社会のようです。生き残るために、個人、血族や同郷結社などで知力の限りを尽さないといけない。そこには、手段を選ばない激烈な生存闘争があり、敵を倒すために「知力」は研ぎ澄まされるのかもしれません?
 

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