数理論理教(科学教)の研究

数理論理(科学)はどこから来て、どのような影響を与え、どこに行こうとしているのか、少しでも考えてみたいと思います。人文系

中国の対外膨張(侵略)、かつてのナチス・ドイツとの比較?第三次世界大戦?

2015-05-23 19:48:45 | 中国関連
あるブログを見て、つくづく思いました。中国の第二次世界大戦以後の対外侵略がいかに大胆に行われているかというこについてです。

「ベトナム
 ベトナムは西沙諸島や南沙諸島の一部を侵略された。以下、Wikipedia から。
 旧宗主国のフランスが去ってから、北緯17度以南に成立したベトナム共和国(南ベトナム)が同諸島の西半分、中華人民共和国は1956年には東半分をそれぞれ占領し、以後18年にわたり、南ベトナムと中華人民共和国の対峙が続いた。
 1974年1月、中国共産党軍は西半分に侵攻して南ベトナム軍を排除し、諸島全体を占領した。その後、同諸島は中華人民共和国の実効支配下にある。」
「フィリピン
 フィリピンは南沙諸島の一部を侵略されてきた。以下、Wikipedia から。
 2011年2月末から5回以上にわたり、中華人民共和国探査船がフィリピンが主張する領海内において探査活動をくり返し、5月には無断でブイや杭などを設置した。フィリピンのアキノ大統領はこれを領海侵犯とし、同年6月国連に提訴した。」
「チベット
 チベットは 1948年以降、全土を中国に侵略された。以下、Wikipedia から。
 チベット侵攻とは、中国人民解放軍(中国共産党の軍隊)によるチベットへの侵攻をいう。侵攻は、
 (1) チベットの東北部・東部に対して(1948-49)
 (2) 中央チベットに対して(1950-51)
 の2段階にわかれる。
 チベットの全域が中華人民共和国の支配下に入った。」
「ウイグル(中国名:新疆 )
 ウイグルは 1949年以降、全土を中国に侵略された。以下、Wikipedia から。
 1949年、国共内戦で勝利した中国共産党は中華人民共和国を建国すると、国民党勢力の残存していた地域へ侵攻してこれを制圧した。これによって新疆は中華人民共和国に帰属されることとなった。
 入植当初人口7パーセントだった漢族が1991年には40パーセントになり、ウイグル族に匹敵する割合となった。」
「タジキスタン
 タジキスタンは、中国の「その場所はおれのものだ」という言いがかりを受けたすえ、領土紛争を解決するために、国土を1000平方キロも奪われた。」
「 南モンゴル(内モンゴル)
 モンゴルの南側領域である南モンゴルは、第二次大戦後に中国に編入されて自治区となっていたが、 1966年以降、民族虐殺をされたり、漢民族の移入を受けて、国家を実質的に奪われた。以下、Wikipedia から。
 中国政府は内モンゴル人民革命党粛清事件と呼ばれるモンゴル人への大粛清を行った。これにより数十万人が粛清された。さらに中国共産党は漢民族数千万人を内モンゴルに移入させることによってモンゴル人の割合を人口の20%余りにした。これによりモンゴル人は内モンゴル自治区における少数民族になり、漢民族は人口の80%を占めるにいたった」
「ラオス
 ラオスは、軍事的に侵略されたわけではないが、経済的に賃貸・借用という形で、領土の中国側の部分を中国に支配された。以下、SAPIO から。
 間接的に中国支配が進行している国もある。中国南部の雲南省に隣接する、ラオス人民民主共和国。中国が狡猾に仕掛ける“援助交際”による変貌は著しい。ラオス北部の中国国境の町ボーテンの経済特区は、人民元で賭けるカジノ、ホテル、ビル、マンション群などの乱開発が進む“中国人による中国人のため”の地域と化し、「ボーテン・ゴールデン・シティ(磨丁黄金城)」と呼ばれる。
 同地を訪れた日本人は、「街は中国語ばかり、歩いている人たちも99%が中国人。ラオス人は国境管理員や警官、中国人経営のホテルやカジノの従業員、小売店の経営者くらい」と語る。^
 ラオスへ大規模な投資や融資を行なうと同時に、中国人労働者らを大量に現地へ投入し、インフラをラオスへ献上。その見返りとして、数十年の賃借権を得ることで“自治区”を拡大し続ける。」
「ブータン
 ブータンは 2000年ごろから、じわじわと中国人の侵入を受けていた。そのうち中国人の数が多くなり、中国は勝手に国境線を書き換えたすえ、2006年に新たな国境線で合意を強要する形で、侵略を済ませた。しかしその後さらに中国は侵略を続けており、ブータンはどんどん実効支配の領域を失っている。この件は、Wikipedia にも記してあるが、文章が読みにくい。SAPIOの方がわかりやすい。
 2006年、ブータン政府は新国境線を発表。北部の突起部分が切り取られたラインで、国土面積は約4万6500km2(九州地方の約1.1倍)から約3万8400km2(九州地方の0.9倍強)へ、18%近くも縮小してしまった。
 そして2009年8月より、中国は道路の延長工事を再開。「道路を敷設した地域までが、中国に組み込まれるのでは」との危機感から、ブータン政府は同年、4度も抗議を行なっているが、中国側は「チベットを含む西中国の経済発展のため」と居直ったという。」
「ネパール
 ネパールでは不思議な事件が起こった。2001年、王族の一人がおかしくなって、国王や王子・王女を含む王族9人を皆殺しにしたあげく自殺した、という事件だ。
  → ネパール王族殺害事件
 これはまったく道理が通らない。クーデターならばまだわかるが、クーデターに成功したあとで自殺した、というのでは滅茶苦茶すぎる。あまりにも不可解なので、今日まで筋道の通った説明はなされていない。
 しかしながら、その後の経緯を見ると、背景がわかる。「事件によって得をしたのは誰か?」を見るといい。この事件のあとでは、毛沢東主義者(マオイスト)が政権を握って、首相の座を手にしたのだ。
 その後、ネパールは親中の国となり、中国の意を受けてチベット弾圧に協力もしている。
  
 ここまで見ると、ネパールの政権はほとんど中国の傀儡だとわかる。つまり、中国は傀儡政権を樹立させることで、ネパールをなかば支配することに成功したのだ。
 とすれば、王制の政権を転覆した首謀者が誰であったか(どこの国であったか)は、今では明らかだろう。推理小説のセオリーに従って、「事件で一番得をした奴が真犯人」なのである。(引用終わり)」



 現在中国は習近平主席が腐敗撲滅の大改革を行っているようですが、対外膨張政策は変わらないようです。中国は上記の侵略をすべて正当化していますが、どう見ても「侵略」としか言えないと思います。メディアは、この「侵略行為」について、まったくというほど報道していないと思います。大中華帝国の諜報・謀略は広く深く浸透しているのかもしれません。メディアへの影響力強化も謀略の一つのようです。


 私は、安部首相のように太平洋戦争は日本の正義の戦いであったとは思いませんが、中国が日本だけを「侵略国家」と悪者にして、上記の自国の「侵略」については全く無視又は正当化していることは噴飯ものだと思います。勝った者(強い者)が歴史を決めるということは、世の常なのかもしれませんが…。日本叩きは、中国国内の不満のガス抜きでもあるようで、共産党の正当化のプロパガンダでもあるようです。
 「海と陸のシルクロード経済圏」も新たな対外膨張の布石かもしれません。

 しかし、この壮大なインフラ計画はAIIBも含めて、中国の新たな(苦し紛れの)土建国家の需要・雇用創出策との見方もあります。
「海と陸の新シルクロード「一帯一路」は、昨年11月に北京で開かれたアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議でお披露目になった、中国の国内外に跨る大構想である。昨年末の中国共産党中央政治局会議では、2015年の重点課題として一帯一路が確認された。いまや中国は世界最大の土建国家にして最大の鉄道大国であり、その巨大な土建マシーンは国境を越えて動き出している。
 …高度経済成長期以後の日本がそうであったように、いったん形成されてしまった土建開発装置は、しばらくは公共事業という形で自己増殖する。一帯一路構想もその何割かは、本質的にはそれだろう。胡錦濤時代のアフリカ政策を支えた石油資源閥が汚職スキャンダルで後退したあとをうけて、今度は土建業界がアフリカ政策を担っていくのだろうが、しかし物流の伸びが鈍化したあとにつくられる輸送インフラは、これもまた日本が苦しんだように、相当部分が不採算資産になる。(引用終わり)」

 土建国家+帝国主義?とにかく中国(共産党)には膨張(資源獲得、市場獲得、需要・雇用創出)主義しか生き残る道はないようにも思えます。

 また上記の『nando ブログ 中国による侵略 』では、以下のような指摘もしていました。
「今の中国の傲慢な拡張主義を見ていると、ナチス・ドイツの時代を思い出す。ナチス・ドイツは経済的に復興したあと、領土的な拡張主義に染まったあげく、ついには第二次世界大戦を引き起こした。
 同様にして、第三次世界大戦が起こるかもしれない。その張本人は、経済的に成長した中国だ。中国が今のように驕りに染まっていれば、いつかは戦争を引き起こしかねない。
 尖閣諸島のいざこざは、第三次世界大戦の前触れなのかもしれない。それはほんの小さな島における一点の出来事に見えるが、その背後には中国の巨大な野望がひそんでいるのである。ちょうど氷山の下には、見えない巨大な氷塊がひそんでいるように。(引用終わり)」

 ナチス・ドイツに似ているというのは、結構当たっているのではないかと思います。(ただ私の個人的な考えです)
1.「ナチス」は「国家社会主義ドイツ労働者党」の独裁体制でした。「国家社会主義」と「共産党」の組織体制は似ていると思います。
 これは一種の「プラトン原理主義」のような哲人国家のようにも思えます。そしてその正当性をもって、他の国を従え(従わない場合は侵略して)、いずれはすべてを全体主義国家(理想的な統一した哲人国家)のようなものにする野望があると思います。しかし指導者が「哲人」であるのは難しく(不可能?)、その独裁によるチェック機能喪失により、やがて機能不全に陥る、又は無謀な拡大政策を行い破綻するようにも思えます。また哲人国家には妥協というものがない(理想主義)ので、計画的な虐殺や粛清は容赦なく行われるようです。目的のためには手段を選ばない(究極の形?)。

2.ドイツは第一次大戦の敗戦で、英仏より過酷な(返済不可能な)賠償請求をされ、領土(産業上重要な地域)も割譲をしなければなりませんでした。中国は欧米・日本に植民地化され、塗炭の苦しみと中華民族(偉大な文明の後継者)のプライドを傷つけられました。見捨てられた国として、被害者意識が高まり、他の国には恨み骨髄に徹していたと思います。(復讐の念に燃えていたと思います。)

3.ナチス・ドイツは世界恐慌から驚異的な経済復興を成し遂げました。
5年ほど前『ヒトラーの経済政策-世界恐慌からの奇跡的な復興 』祥伝社新書 武田 知弘著を読みましたが、その効率的で平等的な手法には驚くばかりでした。ナチス・ドイツを礼賛する気は毛頭ありませんが、横暴な金融資本に毒されている現在から見ても、この物々交換のような経済運営は健全そのもののように思えてなりません。


 ドイツ国民はただメディアによる洗脳によってナチスに忠誠を誓ったのではなく、実際の「政治経済政策」が成功したのでナチスを固く支持したようにも思えます。
 
 中国も捨て身の経済改革を行い、様々な問題もありますが、世界第二位の経済大国になり、そのうち米国をも追い越す勢いです。中国人も斑模様(貧富の格差が大きく、腐敗まみれ)ですが、年々豊かになるのを実感し、共産党を支持しているのではないでしょうか。また経済成長することで、プライドを回復し、やがて尊大にっていくのかもしれません。

4.ナチス・ドイツも中国も、政治・経済・軍事は一つの目的のために統制されているよう思えます。両者とも「総力戦」思想が強く、国民一人一人がすべて国家目的に従うような体制になっていると思います。私は、「大日本帝国」はナチス・ドイツのある意味「コピー」だったのではないかと思います。また戦後の日本の開発独裁体制も少し当てはまると思いますが、日本は米国の占領により民主的体制に改革され、かろうじて一線を越えていないようですが…。中国(台湾・韓国など)は日本の開発独裁政策をコピーして、経済成長してきたと思いますが、中国だけは民主的な思想がまったくなく、ナチス・ドイツや大日本帝国のような自国民の絶対的な優越性に基づく膨張主義を始めているのではないでしょうか?

5.ナチス・ドイツに対する「宥和政策」がドイツの膨張を助けることになったように、中国に対する「宥和政策」はその膨張を加速させてしまう危険性もあるのではないでしょうか。
 残念ながら、ナチス・ドイツや大日本帝国には、他国と協調して共存するという考え方を欠いていたように思います。「大東亜共栄圏」は本当に共存共栄するのではなく、大日本帝国の侵略を正当化する主義主張だったと思います。いわゆる「帝国主義の世紀」はイギリス・フランスはじめ各国が膨張(侵略)主義を行い、遅れた帝国主義国とも言えるかもしれませんが…。なお私は「帝国主義」とは、レーニンの定義などはありますが、精神的な数理論理革命に基づく、科学技術応用の産業機器・商品と軍事兵器の優越性により侵略・市場拡大・資源獲得などを目的に行われた膨張主義だと思います。

「…友好的で民主的な中国の形成を目指した米国の「建設的関与」政策が戦略的競争者を生み出してしまったと信じる専門家が増えている。その中国は西太平洋における米国の優越性に挑戦し、いつか世界の覇権を握ろうとするかもしれないのだ。
 ここで「誰がアジアを失ったか」という新たな問題が浮上する。
 米国防総省顧問を務めたマイケル・ピルズベリー氏は近著「100年のマラソン:米国に代わってグローバル超大国になろうとする中国の秘密戦略」(The Hundred-Year Marathon: China’s Secret Strategy to Replace America as the Global Superpower)で、自分自身を含め、この失敗を引き起こした数多くの人物を指摘した。同氏は「数十年にわたり、私は中国に技術的・軍事的支援を与えるよう、両サイドの政権を駆り立てる派手な役回りを演じる時があった」と著書で述べている。」
「…米国の政策サークルの中には、中国に対して犯した失敗を挽回し、頂点にとどまる方法についての提案がたくさんある。米国が自分の問題を自ら引き起こしたのであれば、解決方法も自分の手の中にある。外交問題評議会のリポートによると、必要なのは中国に対する新たな「大戦略(グランド・ストラテジー)」を描くことだ。米国は中国を国際経済に取り込むのではなく、その台頭とバランスを取ることに焦点をシフトさせるべきだ。具体的な提言として、リポートでは米国経済の強化や軍事支出の拡大、アジア太平洋地域で中国を除く新たな自由貿易合意を推進することなどが列挙されている。(引用終わり)」

 中国は表面的には資本主義的な仮面を被り、米国と経済的に繋がり、あらゆる情報(特に科学技術)を吸い上げ、経済・軍事上自立して拡大できる時期に来ているのかもしれません。チベットやトルキスタン・南モンゴルはもはや中国の領土とみなし、今度は尖閣諸島や南シナ海にその矛先を向け、海と陸のシルクロードという大戦略も立てているようです。
 そして、ナチス・ドイツが膨張主義の挙句に第二次世界大戦を始めたように、中国が第三次世界大戦を引きを越す可能性もあるのではないでしょうか?
 安部首相の政治経済政策には賛成できないところが多いですが(特に原発震災関係)、日米同盟の強化による中国への牽制は必要不可欠のように思えます。中国やロシアに付くより、米国に付いたほうがマシだと思います。今後、中国の思想洗脳戦は激しさを増すと思われます。

「ネパールの王族殺害事件」は奇妙な事件ですが、そのあまりにも手荒な手口に誰が関与しているのかと想像してみると、ゾッとするものがあります。
「有力紙『デシャンタル』でもディペンドラを検死した医師らの証言をもとに、右利きのディペンドラの左側頭部から右側頭部にかけて銃弾が貫通しており自殺説に疑問が残ること、また事件時に泥酔状態であったとされるディペンドラからはアルコールが検出されなかったことが述べられている[11]。さらには、現場では王太子の使用した自動小銃も含めライフル銃など4種類の銃器が発見されたことから、事件がディペンドラの単独犯行ではなく複数犯行であったのではないかと疑問を投げけている。(引用終わり)」

また中国と同盟関係にあるロシアは、内心では中国の東シベリア侵略を恐れているようです。
「奇襲に成功したナチスドイツはロシアの冬将軍にてこずり、逆転負けしたが、中国は周到に準備し、大成功を収めるというシナリオ。このレポートが東部軍管区での大演習中に公表されたことは、16万人参加の抜き打ち演習が、中国の奇襲攻撃を想定した演習であることを暗に示唆している。中露は2004年に国境協定を結び、両国国境は画定したはずだが、中国はなお失地回復の野心を持つとロシア側はみなしているようだ。(引用終わり)」
 
 (私の妄想)
 なお中国は米国が「もう侵略はやめろよ」と言ったら、「インディアンは嘘つかない(正直者を皆殺しにしたのは誰だ)」と答えるかもしれない。英国が「いい加減に侵略するな」と言ったら、「アヘンを有難う(お前みたいな元マフィアに言われる筋合いない)」と答えるかもしれない。日本が「野蛮な侵略反対」と言ったら、「お前だけには言われたくない、米国基地だらけのくせして平和国家とはチャンチャラおかしい(まあうちが占領するのには都合が良いが…)、それにな、歴史は勝ったものが作るんだよ!善とか悪なんて決めるのはうちの方なんだよ、お前は負けたんだよ、いっちょまえにとやかく言うんじゃないよ、米国さえいなければ簡単に占領してすぐに中華民族が8割ほどになるよ。」と答えるかもしれません?

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